SEO対策 直帰率とは?計算方法・離脱率との違い・改善方法を解説

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WEBマーケティングやSEOでよく用いられる用語の中から、今回は「直帰率」の意味や離脱率との違い、直帰率を下げる方法について解説します。

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直帰率の意味は?

Googleアナリティクスのヘルプには、
「直帰率は、そのページから始まったすべてのセッションで、そのページがセッションに存在する唯一のページだった割合を示します。」と書かれています。
https://support.google.com/analytics/answer/2525491?hl=ja

分かりやすく言うと「直帰率」とは、WEBサイトに訪れたユーザーが、初めてサイト内のページに訪問した後に他のページに移動することなく「離脱してしまう割合」を表わす指標です。

「離脱」とは、

  • 別サイトへ移動する
  • ブラウザを閉じる
  • 30分以上操作を行わなかった場合

などが該当します。

直帰率が高いページは複数ページを見ることなく離脱している割合を意味することから、訪問ユーザーに対して有益な情報を提供できていない可能性があります。直帰率が改善されればページビュー(PV)が増えて、WEBサイト全体のページビューやセッション時間などの増加に繋がります。

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直帰率の調べ方

ページの直帰率はGoogleアナリティクス(Google Analytics)というアクセス解析ツールを使うと、ページ単位やWEBサイト全体などをそれぞれ分析することができます。
導入後に、Googleアナリティクスにログインした後にあるレポート画面から【ユーザー】→【ユーザーの分布】→【サマリー】にあるレポートから直帰率の推測データを確認できます。

Google アナリティクスでサイト全体の直帰率を確認

WEBマーケティングやSEOでよく用いられる用語の中から、今回は「直帰率」の意味や離脱率との違い、直帰率を下げる方法について解説します。

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直帰率の計算方法

直帰率は、

直帰率=ランディングページのみのセッション数÷すべてのセッション数

という計算式で計算して、〇〇.〇〇%と表します。

例:サイト全体のセッション数が1,000で1ページしか見られなかったセッション数が100の場合、直帰率は10%となります。

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直帰率が高い原因とは?

直帰率が高いWEBサイトには、以下のような原因があります。

  • ユーザーの目的とコンテンツの内容が異なる
  • 表示速度が遅い
  • 内部リンクが最適化されていない
  • デザインが悪くページが読みづらい
  • ランディングページだけで満足してしまう

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直帰率と離脱率の違い

直帰率は1つのページしか訪問していないセッションをペースに算出する指標であるのに対し、離脱率はすべてのセッション、すべてのページビューをベースに算出する指標です。

例えば、以下のようなアクセスを例に直帰率と離脱率を考えてみましょう。

【月曜日】ページC > ページB > ページA > 離脱
【火曜日】ページA > 離脱
【水曜日】ページC > 離脱
【木曜日】ページC > ページA > ページB > 離脱
【金曜日】ページB > ページA > ページC > 離脱
この場合、直帰率と離脱率の結果は以下のとおりです。

この場合、直帰率と離脱率の結果は以下のとおりです。

直帰率
ページA 100%
ページAから始まるセッション1回、ページAからの直帰は1回
ページB 0%
ページBから始まるセッション1回、ページBからの直帰は0回のため算出されない
ページC 33%
ページCから始まるセッション3回、ページCからの直帰は1回
離脱率
ページA 50%
ページAへのセッションが4回、ページAからの離脱したセッションは2回
ページB 33%
ページBへのセッションが3回、ページBからの離脱したセッションは1回
ページC 50%
ページCへのセッションが4回、ページCからの離脱したセッションは2回

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直帰率を下げる方法

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ランディングページを改善する

最初に訪れたランディングページから他のページに移動することなく、ファーストビューのページから離脱してしまうといった状況を改善するためにも、

  • ユーザーの第一印象を損ねていないか
  • デザインは古臭くないか
  • 写真の選定センスは良いか
  • 文字フォントの大きさや配置場所は適切かバランスが取れているか

などをチェックして魅力的なページになるようにランディングページを改善します。

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UI(ユーザーインターフェイス)を改善する

そのWEBサイトがスマホなどの

  • モバイルに対応しているか
  • それぞれの情報が見つけやすくカテゴリー分けされているか
  • 画面表示が適切なサイズになっているか
  • ユーザーが進む動線が引かれているか

などをチェックしましょう。

ページ数が多い場合は、移動できるページ数が多過ぎてユーザーが使いづらく感じてしまうため、ページ数が増えたら、ユーザーに特に見てもらいたいページをランキング形式でまとめたり、ジャンルごとにカテゴリー化して見やすいページにしましょう。

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ページの読み込み速度を改善する

ぺージの読み込み速度が遅いとユーザーはストレスを感じサイトから離脱してしまう傾向があります。

読み込み速度の改善方法は、

  • 画像のリサイズや画像の圧縮を行い最適化する
  • htmlソースで不要な部分を削除して軽量化する
  • ブラウザのキャッシュを活用する

などの方法があります。

ページ速度の測定は
●PageSpeed Insights
https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/

GoogleのPageSpeed Insights

●Think with Google
https://testmysite.withgoogle.com/intl/ja-jp

Think with Google

●GTmetrix
https://gtmetrix.com/

GTmetrix

などのツールを使う事で測定が出来ます。
 

直帰率が高いページは訪問ユーザーに対して有益な情報を提供できていない可能性があります。そのため、どうしてそのページに対して直帰率が高いのかを考えて、何をどのように修正すべきかをしっかり見極めたうえでWEBサイトを改善することが大切です。

以上、「直帰率」の意味や離脱率との違い、直帰率を下げる方法についての解説でした。

この記事を書いたライター

SEO施策部

SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。
サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超の塩田英司のノウハウをSEOサービスに反映し、2000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。

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