SEO対策 【アップデート解析】ペイデイローン・アップデート徹底解析

2013年に初めて実施された「ペイデイローン・アップデート」は、その後2014年に2回目となる「ペイデイローン・アップデート2.0」、そして「ペイデイローン・アップデート3.0」が相次いで実施されたといわれています。 そこで今回は、「ペイデイローン・アップデートって何?」という方向けに、ペイデイローン・アップデートの特徴やアップデートによってSEOはどのように変化したのか?といった事を解説します。
ペイデイローン・アップデート<2013年・2014年実施>
「ペイデイローン・アップデート(Payday Loan Update)」は、Google検索エンジンのアップデートの一つで、これまで3度のアップデートがされたといわれています。
- 2013年6月 ペイデイローン・アップデート1.0
- 2014年5月 ペイデイローン・アップデート2.0
- 2014年6月 ペイデイローン・アップデート3.0
ペイデイローン・アップデートのネーミング由来
ペイデイローン・アップデートはGoogleが公式で公表している名称ではなく、あくまでWEB業界における通称です。アップデート名に含まれる「ペイデイローン」は、アメリカの消費者金融が給料を担保にした少額の小口ローンサービス、という意味です。
今回のアップデートは、「即日ローン」のようなローン系の検索キーワードなどを対象に実施されたことから、WEBマスターたちからペイデイローン・アップデートと呼ばれるようになったと考えられています。
全世界の検索結果を対象に同時に影響を与えたアップデート
これまでGoogleは、新たなアップデートを実施する場合にアメリカの検索結果から実施して、その後各国の検索結果へアップデートを実施するというようにタイムラグを設けることが一般的でした。
しかし、ペイデイローン・アップデートに関しては、国ごとのタイムラグを設けることなく、全世界の検索結果を対象に“同時”にアップデートが実施されました。その結果、日本語検索結果に対しても同じようにアップデートが実施され、金融系やギャンブル系、アダルト系などの検索キーワードで大きな順位変動が起きたといわれています。
ペイデイローン・アップデートによってSEOはどのように変化したのか?
ペイデイローン・アップデートによってSEOはどのように変化したのか、ペイデイローン・アップデートの特徴をもとに紹介します。
ペイデイローン・アップデートによる影響は限定的
金融系やアダルト系、ギャンブル系などの検索キーワードで検索した場合に、不正に順位操作された品質の低いサイトが上位表示されてしまう状況に対処するために実施されたアップデートがペイデイローン・アップデートです。
対象となるサイトは、悪質なSEOを行い検索上位に表示されていたスパムサイトです。
多数のスパムサイトが上位表示されてしまっている状況の改善を目的としたアップデートの為、影響は限定的なものとなっています。
そのため、一般のキーワードでSEO対策を実施している大半のサイト運営者への影響はほとんどありません。
<アップデートによる影響>
- 不正な手法を使って順位操作しているサイトが検索結果から排除される
- 特定の検索キーワードを対象に一掃される
- 影響は限定的で大半のサイトには関係がない
パンダアップデート4.0と同時期に実施されたアップデート
ペイデイローン・アップデートが実施された2014年5月は、ほぼ同時期にパンダアップデート4.0が実施されたことで話題になりました。
これら2つの検索アルゴリズムアップデートによって、不正な手法を利用して意図的に検索結果上位表示をさせていたサイトに影響がありましたが、ほとんどのWEBサイトには影響が出ていないため、影響がでていないWEBサイトはこれまでのSEO対策の方針を急いで変更する必要はありません。
2013年から2014年にかけて、3度のアップデートが実施されているペイデイローン・アップデートは、WEBサイトの最適化が過度に行き過ぎていて、スパムに汚染されがちな検索キーワードを対象としたアルゴリズムの更新です。
ペイデイローン・アップデートによる一般的な検索キーワードへの影響は殆どありませんが、今後どのようなアップデートが更新された場合でも焦らず対応できるように、これからもユーザーや検索エンジンにとって有益で価値のあるより良いコンテンツを発信し続けましょう。
以上、「ペイデイローン・アップデート」についての解説でした。