SEO対策 【アップデート情報】2016年のGoogle検索アルゴリズムアップデートまとめ

SEO担当者にとって、検索アルゴリズムアップデートの遍歴からGoogleの動向を把握することはとても大切なことです。
こちらの記事では、Googleアルゴリズムアップデートについて知りたいという方向けに、多くのアップデートが実施された「2016年のGoogle検索アルゴリズムのアップデート遍歴」をまとめました。
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2016年5月 モバイルフレンドリーアップデート
2015年4月に「モバイルフレンドリーアルゴリズム」が実装されて以降、スマートフォンやタブレットに対応しているサイトは評価されやすくなり、モバイル検索結果に優遇されて表示されるようになりました。
そして、2016年5月に実施された「モバイルフレンドリーアップデート」により、モバイルフレンドリーアルゴリズムがさらに強化され、これまで以上に検索順位への影響が大きくなると発表されました。
Googleは、モバイルフレンドリーをはじめとしたモバイル向けのSEO対策の実施を推奨しています。モバイルフレンドリー化されたサイトであるかどうかは、Googleサーチコンソールのモバイルフレンドリーテストで確認できます。
2016年5月 リッチカード導入
2016年5月にモバイル検索に「リッチカード」がリリースされ、SERPs(検索結果画面)の変化も話題になりました。
リッチカードは、リッチスニペット(検索結果のタイトルやURLの下に表示されるサイトの要約文:通常のスニペットはmeta descriptionに設定したテキストが表示されることになります)をさらに発展させた新たなバージョンです。リッチスニペットよりも視覚に訴えるビジュアルが重視されています。

2016年9月 ペンギンアップデート4.0
2016年9月、Googleの公式ブログ内で「ペンギンアップデート4.0」を更新したと発表し、大きな話題となりました。
ペンギンアップデートが実装された2012年4月当初は、質の低いリンクやスパム性のあるサイトの評価を下げるとされていました。しかし、ペンギンアップデート4.0更新以降はマイナス評価ではなく、価値の低いサイトやページは「無効化」され、評価対象にならない仕様に変更されています。
これは、ライバルサイトに対しあえて質の低いリンクを貼ることで任意のサイトの検索順位を下げようとする、「逆SEO」という手法を取る業者が生まれたからです。
ペンギンアップデート4.0による変更点は、以下のとおりです。
- スパム性のあるものは無効化され検索順位に影響しない
- 手動更新からリアルタイムの自動更新に変更
- ページ毎の対応がきめ細かくなり順位調整が可能となった
- 外部リンクが依然と重要な要素であると強調される
2016年9月 HTTP接続に警告表示すると予告
Google Chromeは、HTTPSでないページへの接続を安全でないとして、アドレス欄のURL前に「警告表示」すると予告しました。
HTTPSは、データを送受信するためのプロトコルであるHTTPに、SSLやTSLによるデータ暗号化機能を加えた状態のものです。セキュリティ強化を重要視するGoogleは、2014年時点でSSL化されたWEBサイトの評価を優遇すると公式発表しています。
2016年10月 AMP正式導入
AMP(Accelerated Mobile Pages)は、モバイルページを高速に表示させて、モバイルユーザーのユーザー体験向上を目的に発足されたオープンソースプロジェクトです。2015年にAMPプロジェクトが発足された当初は、トップニュース枠を対象にAMP対応のページが表示されていました。
2016年10月に日本のモバイル検索結果のAMP化が正式に開始されたことが発表され、トップニュース枠以外の検索結果にもAMP対応のページが表示されるようになりました。ニュース関連サイトの他、eコマースや旅行、レシピなど、様々な業界でAMP化が拡大しました。
2016年11月 モバイルファーストインデックス発表
Googleの公式ブログで、モバイルファーストインデックス(MFI)の採用が発表されました。これまでデスクトップを基準に評価していたものを、モバイル向けページを基準に評価するようになるといった検索アルゴリズムの大規模な変更です。
この発表をしたGoogleの狙いは、モバイル向けページのインデックスを優先させ、急増したモバイルユーザーに快適なユーザー体験を提供することであると考えられています。
2016年のGoogle検索アルゴリズムのアップデートは、モバイルに関する動きが目立ちました。そして、AMPやモバイルファーストインデックスの発表からもわかるように、Googleはモバイルの重要性を認識しており、この1年でモバイルへのシフトが大きく加速しました。
以上、「2016年のGoogle検索アルゴリズムのアップデート遍歴」のまとめでした。