SEO対策 被リンクとは?被リンクを増やす18の獲得方法

今回はSEO対策を取り組む際に重要な「被リンク」について分かりやすく解説します。Googleにとって被リンクがどのような役割を持っているかを理解することでSEO対策の成果を高めることができます。本記事を読めば、被リンクの役割やSEOでの効果が理解でき、高品質な被リンクを獲得できるようになるため、是非最後までご覧ください。
- 被リンクとは
- 被リンクを獲得するメリットとSEO効果
- 被リンクを増やすことによるSEOリスク
- 価値の高い被リンクの条件
- 被リンクの増やし方・獲得方法18選
- 方法① 高品質なコンテンツを作成する
- 方法② リンク切れが起きているサイトに連絡する
- 方法③ SNSを活用して認知度を高める
- 方法④ プレスリリースサービスを活用する
- 方法⑤ 一次情報を発信する
- 方法⑥ 採用サイトに掲載する
- 方法⑦ セミナーをおこなう
- 方法⑧ イベントのスポンサーになる
- 方法⑨ メディアサイトに寄稿する
- 方法⑩ 無料のツールを作る
- 方法⑪ アフィリエイトを活用する
- 方法⑫ Q&Aサイトを活用する(質問に回答する)
- 方法⑬ 類似コンテンツを引用しているサイトに連絡する
- 方法⑭ 自社のコンテンツを転載するサイトに連絡する
- 方法⑮ 自社の画像を転載しているサイトに連絡する
- 方法⑯ 成功事例に協力する
- 方法⑰ 相互リンクをおこなう
- 方法⑱ 番外編:会社を上場させる
- 被リンクの獲得の注意点
- 獲得した被リンクを確認する方法
- 被リンクに関するよくある質問
- まとめ
被リンクとは
被リンクとは自サイトに向けて他サイトから貼られたリンクの事です。
自サイトをA、他サイトをBとした場合、Bのページ上にあるハイパーリンクをクリックするとAのサイトに遷移することをAのサイトから見た場合「被リンクされている」と言います。
具体的に説明すると、本記事を見たブロガーやメディアが「良い内容の記事」と思い、自分が運営するサイトのページに本記事へのリンクを設置したとします。ここで設置されたリンクが被リンクとなり、本記事が被リンクを獲得したことになります。
このように、別のドメインから自サイトのドメインに対して貼られたリンクを「被リンク」と言います。

被リンクはサイト運営者が別のサイトを見た際「このサイトを紹介したい・引用したい」と感じた時に設置されます。
例えば、ブロガーが書く「おすすめ商品の紹介」や「人気スポット」や、病院がホームページに掲載するコロナウィルスに関する情報やデータを、公的機関から引用する場合は参照元となるページへのリンクを設置します。
つまり誰かにとって価値のあるページを作ることが被リンクを獲得することに繋がります。
よく、被リンクを獲得するには「高品質なページを作る必要がある」と言いますが、これがその理由です。
被リンクを獲得するメリットとSEO効果
では、被リンクを獲得することでどんなメリットやSEOの効果があるのでしょうか?
▼ 被リンクを獲得するメリットは主に2つあります。
- ドメインの評価が高まり上位表示されやすくなる
- クローラーの巡回を促す
よく被リンクによるSEO効果は無くなったと言う方がいますが、著者は間違っていると考えています。
何故なら、被リンクでサイトを評価する仕組みはGoogleにとって今でも重要なアルゴリズムの1つだからです。
次の項目で詳しく説明します。
ドメインの評価が高まり上位表示されやすくなる
被リンクを増やす最大の目的はドメインの評価が高まり、自サイトが上位表示されやすくなるからです。
Googleアルゴリズムには、被リンクによってWEBサイトを評価するロジックが組み込まれているため、価値が高い被リンクを獲得することで、Google検索エンジンからのドメイン評価が高くなり検索ランキングが上がりやすくなります。
なぜなら、Googleができる前のロボット型検索エンジンは、検索キーワードとWEBページ上のテキストを照らし合わせ、関係性が高いページを評価して検索結果に表示させていました。
しかし、この仕組みを悪用して、背景色と同色のテキストや極小フォントをページ内に埋め込み、検索キーワードとは関係が無いページを上位表示させるスパムが横行しました。
これに対して、WEBの世界は「関連があるサイトへリンクで繋がっている」ことに目をつけたGoogleが、世界で初めて関連性があるテキストだけではなく、リンクによってサイトを評価するアルゴリズムを作りだし、ユーザーの検索キーワードに対してより関連度の高い検索結果を表示させる検索エンジンの仕組みを作りました。
具体的には、被リンクを多く獲得しているということは「投票されいている」と考え、関連性が高く多くリンクリンクを獲得しているサイトを評価するようになりました。
この仕組みを「PageRank」と言います。
この画期的な仕組みにより、Googleは検索エンジンのシェア1位を獲得しました。
つまり、被リンクでの評価はGoogle検索エンジンにとって重要な評価基準の1つであり、これこそが被リンクを増やすことがSEOの評価に繋がる最大の理由となります。
【参考ページ】
・Googleが掲げる10の事実
クローラーの巡回を促す
被リンクを獲得するもう一つのメリットに、自サイトへクローラーの巡回を促進する効果があります。
クローラーとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンがインターネット上の情報を周期的に集め、自動的にデータベース化するプログラムのことです。
クローラーは、WEBサイトに設置されたリンクを辿ってインターネット上を巡回しています。サイト同士がリンクで繋がっていれば、クローラーが一方のサイトを訪れた時に、リンクを経由することでもう一方のサイトに訪れてくれる可能性が高くなります。
つまり、獲得した被リンクが多いほど、外部サイトからクローラーが訪れてもらえる可能性が高くなり、自サイトへのクローラーの巡回を促進できるというわけです。
また、クローラーはリンクを辿って新しいURLを発見する役割も持っているため、新しいページに対して被リンクが設置されることで早期にインデックスされる可能性があります。
被リンクを獲得することで、サイト内のページの多くが検索結果に表示されたり、新しいページを発見してくれるため間接的なSEO効果があります。
被リンクを増やすことによるSEOリスク
ここまで被リンクを獲得するメリットを紹介しましたが、被リンクを増やすことのデメリットやSEO上のリスクは無いのでしょうか?
答えは、自然に獲得した被リンクであれば問題ありませんが、ランキング操作のために金銭を払って獲得したリンクや、作為的に作られたリンクを増やすことはペナルティを受ける可能性があるためリスクとなります。
なぜなら、Googleはランキング操作目的で「有料のリンクを買う」「自作自演のリンクを貼る」などの行為をガイドラインで禁止しているため、ガイドラインに反した方法で被リンクを獲得しているサイトに対して「大幅に検索ランキングを下げる」「インデックスから削除する」など厳しいペナルティを与えています。
このようなペナルティが生まれた背景は、一部のSEO会社や、アフィリエイターが被リンクによって評価されるアルゴリズムを逆手にとり、意図的にリンクを増やすブラックハットSEOをおこなったことで検索結果を汚染し、ユーザーにとって好ましくない検索結果にしたためです。
これに対して、ユーザーにとって価値のあるサイトが検索結果に表示されるようにするため、Googleは「ペンギンアップデート」や「スパムリンクアップデート」をおこない、被リンクによって検索ランキングを操作しているサイトを排除してきました。
なお、現在はスパムリンク等の低品質な被リンクは効果を無効化されています。
被リンクを増やすことはSEO効果を高めることに繋がりますが、間違った増やし方をした場合はリスクとなるため、間違った手法で被リンクを増やさないように注意して、価値の高い被リンクを獲得できるようにしましょう。
ではどのような被リンクを増やせば良いのでしょうか?
次の項目で獲得すべき価値の高いリンクの条件について解説します。
価値の高い被リンクの条件
以前は被リンク数を増やせばSEO効果を得られましたが、リンクスパムが横行したため現在は被リンク数よりも品質のほうが重要になってきています。
では品質が高く被リンクとして価値の高い被リンクの条件はどのようなものでしょうか?
この項目では、Googleが品質の高いと判断していると考えられる被リンクの特徴について解説します。
▼ 著者が重要と考えている条件は大きく以下の6つです。
- 自サイトのテーマと関連性の高いサイト
- リンク元のドメイン年齢が古く、PageRankが高い
- リンク元の発リンク数が少ない
- アンカーテキストに関連性がある
- リンク元にnofollowが設定されていない
- リンク元のE-E-A-Tの評価が高い
それぞれ詳しく解説します。
自サイトのテーマと関連性の高いサイト
自社サイトと関連性の高い外部サイトのページから獲得した被リンクは、価値の高いリンクと言えます。
以前はPagerankが高い被リンクの方がSEO効果が高いと言われていましたが、近年のGoogleは、Pagerankよりも関連性をより重視しています。
なぜなら、ユーザーにとってはリンク先のPagerankよりも、自分が訪れたサイトと関連性が高いサイトへのリンクのほうが価値が高いことが多いためです。
例えば、コスメ通販サイトに求人サイトや旅行サイトなど関連性の低い外部サイトへのリンクがあるよりも、化粧品の口コミサイトのように関連があるサイトへのリンクのほうがユーザーにとっては利便性が高く価値が高いと言えます。
実際にGoogleはGoogle広告の出向においても、検索結果と関連の無い広告を認めていません。
このことからも、いかにGoogleがユーザーにとって関連があるサイトを重要視しているかお分かりになると思います。

リンク元のドメイン年齢が古く、PageRankが高い
ドメイン年齢が古く、pagerankランクが高いサイトからの被リンクは、「価値の高い被リンク」です。
ドメイン年齢とは、サイトが取得したドメインをGoogleが認識してから経過した年数です。サイトがGoogleに評価されるまでには一定の期間が必要であり、ドメイン年齢が古いサイトの方がGoogleから高く評価されている傾向にあります。
ただし、ドメイン年齢が古いだけでコンテンツが充実していないサイトが高く評価されるわけではありません。
PageRank(ページランク)とは、Googleの検索エンジンがWEBサイトの重要度を数値で評価する方法のことを指します。インターネット上に存在するサイトやページはいくつものリンクで繋がっているため、質や価値の高いページがどれであるかを定量的に評価できる指標です。
現在PageRankを知る事はできませんが、ahrefsなどの被リンクツールが独自に算出しているランクを参考にすることが一般的となっています。
ドメイン年齢が古く、PageRankが高いサイトは、一般的にコンテンツが充実している傾向にあるため、被リンクとしての価値が高いです。

発リンク数が少ないぺージからの被リンク
発リンク数は被リンクの効果に影響を与えます。そのため、リンク元のページの発リンクは少ないほうがSEO効果が高いです。
詳しくはPageRankの仕組みを理解する必要がありますが、簡単に説明すると、ページのパワーが10だとした場合、10個のサイトにリンクするとそれぞれのサイトへ1づつリンクのパワーを送ることになります。
逆に1つのサイトだけにリンクした場合は10のパワーを送ることになります。
このように、発リンクが少ないほうが自サイトに向けて与えられるPageRank(リンクジュース)が多くなるため、被リンクとしての価値が高くなります。
また、発リンクは設置された数だけではなく、設置された場所もSEOの効果に影響があります。
サイトの上部などよりユーザーのクリック率が高い場所に設置されたリンクのほうが多くPageRnakを獲得することができます。
アンカーテキストに関連性がある
Googleの検索エンジンは、リンクタグに設定されたアンカーテキストに記載されたテキストをもとに、リンク元のページとリンク先のページに関連性があるかどうかを判断し評価します。
なぜなら、アンカーテキストは、ユーザーだけではなくクローラーにもリンク先のページの内容を伝える役目を持つため、被リンクのアンカーテキストにキーワードが含まれていれば、関連性があるページからの被リンクと判断するためです。
ただし、過剰にキーワードを詰め込んだり、同一のアンカーテキストから多くの被リンクを獲得している場合はスパム行為と判断される可能性があります。これは通常、第三者が設置するリンクのアンカーテキストは規則性が無いのが自然なためです。
アンカーテキストに関連のあるキーワードを入れてもらうために、ページのテーマをハッキリとさせ何について書いてあるページなのか誰が見ても分かるようにしておくことが重要です。
リンク元にnofollowが設定されていない
htmlタグには「nofollow」というタグが存在します。
nofollowタグの役割は、クローラーにリンク先のページをクロールさせずPageRankを渡さない・また評価しないという命令を出すタグです。
そのため、リンク元のサイトがnofollowタグを設定した場合、被リンクとしての効果が無くなります。つまり、nofollowタグの設定をしていない被リンクに限りSEO効果があります。
ただし、厳密には100%被リンクとしての効果が無いわけではありません。
理由は、現在はnofollowを設定してもリンクに設定されたテキストなどからリンク先のページとの関連性などを読み取るように変更され、「リンク先を読み取らない命令」から「一部を参考にするヒント」へnofollowの役割をGoogleが変更しました。
この変更により、「nofollowでも被リンクとしての効果がある」という意見もありますが、著者は今まで通り被リンクとしての効果は殆ど効果は無いと考えています。
理由は、Google検索セントラルブログには「サイト所有者は引き続き、一部のリンクに当事者の推奨による重みを与えるべきでないことを示すことができます。」と記載があるため、被リンクのとしての効果は殆ど無く、nofollowが設定されていない被リンクこそ価値の高い被リンクと考えるのが良いと思います。
【引用元】
・Google検索セントラルブログ 進化する nofollow – リンクの性質を識別する新しい方法
リンク元のE-E-A-Tの評価が高い
WEBサイトの評価基準である「E-E-A-T」(経験・専門性・権威性・信頼性)の評価が高いサイトからのリンクは被リンクの価値が高いサイトです。
なぜなら、一般社会でも専門家が推薦している人は信用度が高いように、専門性が高いサイトから被リンクを獲得すれば自サイトの信用度が高くなります。
また、専門家ではなくても、その分野で多くの経験や体験を積んだ人がおすすめするサイトは信頼できるサイトと言えます。そのトピックにおいて権威性があるサイトからの被リンクは自サイトの権威性を高めることに繋がります。
ただし、現在E-E-A-Tの指標が分かるツールなどは無いため、明確にE-E-A-Tの評価が高いサイトなのかを判断することはできません。
そのため、「その分野において著者が有名」「そのトピックにおいて有名なサイト」「実体験に元づく体験談が多くある」「政府や公的な機関が運用するサイト」などで判断するようにしましょう。
被リンクの増やし方・獲得方法18選
品質が高く、価値の高い被リンクの条件を覚えたら、次は実際に被リンクを獲得するための施策をおこないましょう。
自然に被リンクが増えていくのが一番良いですが、自ら動くことで良質なリンクを獲得することができる可能性が高まります。
この項目では被リンクを増やすための代表的な18通りの方法を紹介します。全てを実行するのは難しいと思うため、自社のリソースや業態にあった獲得方法を試してみてください。
▼ 以下が被リンクを増やすための獲得方法になります。
- 高品質なコンテンツを作成する
- リンク切れが起きているサイトに連絡する
- SNSを活用して認知度を高める
- プレスリリースサービスを活用する
- 一次情報を発信する
- 採用サイトに掲載する
- セミナーをおこなう
- イベントのスポンサーになる
- メディアサイトに寄稿する
- 無料のツールを作る
- アフィリエイトを活用する
- Q&Aサイトを活用する(質問に回答する)
- 類似コンテンツを引用しているサイトに連絡する
- 自社のコンテンツを転載するサイトに連絡する
- 自社の画像を転載しているサイトに連絡する
- 成功事例に協力する
- 相互リンクをおこなう
- 番外編:会社を上場させる
それではひとつずつ紹介していきます。
方法① 高品質なコンテンツを作成する
検索したユーザーにとって価値の高い内容が記載されている高品質な記事を作成することで、他サイトに引用されやすくなります。
高品質なコンテンツとは検索キーワードに対して、専門性や関連性が高い記事のことを指します。
ユーザーや他サイトに自発的にリンクを貼りたいと思わせる高品質なコンテンツを作成することで、自然に被リンクを獲得することができます。
コンテンツ作成による自然なリンクの獲得は、コストをかけずに良質な被リンクの獲得に繋がることができます。検索順位を上昇させるためにも積極的に行うべき施策と言えます。
尚、Googleの検索エンジンに評価されやすい被リンクとして知られているのが、自然なリンク(ナチュラルリンク)です。WEBサイトを訪問したユーザーが自発的に貼るリンクのことで、自然なリンクが多いWEBサイトは信頼に値する価値あるWEBサイトだと検索エンジンに評価されやすくなります。
方法② リンク切れが起きているサイトに連絡する
リンク切れとはその名の通り、ページ上に設置したリンクが切れていてユーザーが遷移した場合に404エラーのページが表示される状態のことです。
他サイトに設置されたリンクが切れている場合に、運営元に問合せフォームからリンク切れが起きている箇所と、代わりのリンク先を提案してあげることで自サイトへのリンクに切り替えてもらいます。
以前はいきなりメールを送っても断られることが多かったですが、最近はリンク切れをしている場合、ユーザーからの印象も良くないため、比較的スムーズにリンクを貼ってくれるケースが増えていきます。
リンク切れをしているサイトを調べる方法は、ahrefsを使うことで簡単に調べることができます。
「Site Explorer」を選択し、自サイトと関連がありそうなURLを入力したら「リンク切れ」をクリックすることで確認ができます。

方法③ SNSを活用して認知度を高める
SNSをまだ活用されていない方は今からでも各SNSでアカウントを作成し、連動投稿などを活用することを推奨します。GoogleはSNSによる拡散とSEO効果との因果関係はないとしていますが、相関関係はあります。
例えば、作成したコンテンツがSNS上で注目度が増し話題になれば、ページへのアクセスが増え、自然なリンクが付きやすくなります。

SNSの導入による効果を最大化させるには、ソーシャルブックマークの活用が有効です。ソーシャルブックマークはWEBサイトのページをブックマークとしてSNS上に保存し、他のユーザーと共有できるサービスです。
ソーシャルブックマークを使い保存されたページは、外部サイトから自然な被リンクを貼られた状態になることから、WEBページへの流入や新しいリンクを獲得する機会が増えます。

▼ SNSとSEO効果の関係性については別記事にて詳しく解説しています。
方法④ プレスリリースサービスを活用する
プレスリリースを活用することで、多くの媒体に掲載されるため被リンク獲得のチャンスが増えます。
PR TIMEなどのプレスリリース配信サービスを利用すると100以上の媒体に掲載されます。殆どのプレスリリースサイトは、nofollowタグを付けているためSEOの効果は微妙かもしれませんが、一定の被リンク効果はあると考えられます。
また、プレスリリースを見て、サービスや記事を知ったユーザーが自サイトに掲載してくれる可能性もある為、効果的な施策です。
基本的にプレスリリースの配信サービスは有料になるため費用はかかりますが、中には無料で配信してくれるサービスもあるため、予算と相談して配信先を選ぶようにしましょう。
尚、弊社ではPR TIMESを利用しています。
方法⑤ 一次情報を発信する
自社のサービスに関連するアンケートや、調査結果などの1次情報を発信することで、被リンクを獲得する可能性が高くなります。
やり方ですが、自サービスに関連した多くの人や会社が興味があるトピックに関する調査をおこないます。例えば、アンケ―ト調査会社などを利用し「飲食的にMEO対策サービスに興味あるかどうか」のアンケートを取り一次情報となる統計情報を記事にします。
このデータを見た、飲食店にMEO対策を提供している会社が自社メディアにアンケート結果を使いたいと思ってくれた場合「データ引用元」として、参照URLを記載してくれるため被リンクが獲得出来るという訳です。
この方法は、自サイトと関連が高いサイトからの被リンクが獲得できるため効果的な被リンク獲得戦略となります。
方法⑥ 採用サイトに掲載する
採用サイトに自社サイトのリンクを設置する方法です。自社で採用活動をおこなう場合、求人サイトに掲載すると思いますが、採用サイトによっては自サイトへのリンクを設置できる媒体があるため、掲載することで被リンクを獲得できます。
近年は無料で掲載できるサイトも増えているため、媒体を選べば予算も必要ありません。
また、サイトによってはリンクになっていない場合もありますが、自社の企業情報が掲載されるため被リンクの効果は無くても外部対策におけるサイテーションの獲得にもなります。
ただし、被リンク目的で実際に求人募集をしていないにも拘わらず掲載するのは絶対に辞めましょう。求人情報が掲載してあるにも拘わらず、応募後に採用していないことを知ったら会社に対して不信感が生まれ、ユーザーから会社の信用を失います。
採用サイトに掲載して被リンクを獲得する際は、実際の求人がある時だけにしましょう。
方法⑦ セミナーをおこなう
セミナーをおこなうと、主催元のサイトやセミナー情報を扱っているサイトに掲載されるため被リンクを獲得できます。
特に、商工会議所や地方自治体が主催するセミナーに講師と呼ばれた場合は、被リンクとしては権威性が高い公的機関のサイトからの被リンクが獲得できるため、おすすめの施策となります。
企業間同士でおこなう共同のWEBセミナーも、それぞれのコーポレートサイトのお知らせ欄などから互いにリンクし合う事が多いため、被リンクの獲得には繋がります。
また、セミナーの講師が自社メディアに執筆者として掲載されている場合は、講師自身のサイテーション効果も高まるため、E-E-A-Tを高める上でも重要な施策となります。

方法⑧ イベントのスポンサーになる
イベントやパートナー企業の行事があるときにスポンサーとなれば、スポンサーとしてWEBサイトに掲載されるため被リンクをもらえます。また、チャリティーなどで支援を行えば、支援先の団体からリンクを設定してもらえる可能性が高いです。
例えば企業活動の一環として、大手企業や商工団体のイベントや交流会などに出席すると交流が広がり、関連企業とのWEBネットワークの構築に繋がります。積極的にイベントに参加すると、イベントの主催者や参加者からリンクを貼ってもらえる可能性があります。
スポンサーになるには費用もかかるため、個人よりも企業向きの施策となります。
方法⑨ メディアサイトに寄稿する
自社サイトと関連性の高い人気メディアサイト用に寄稿させてもらえないか打診をおこないます。
寄稿させてもらった場合は、人気メディアサイトから自社サイトへ向けて良質なリンクが獲得できるためSEO効果が高まります。
メディアサイトで取り上げてもらうには、独自の情報や便利な情報、特定のトピックについてまとめられた記事、面白い記事を書く必要があるため手間はかかりますが、有名なサイトに掲載された場合、被リンク効果が高いため手間がかかってもやった方が良い施策となります。
サイト運営者に、寄稿できないか打診をおこない、記事とリンクを送ってみましょう。
寄稿したコンテンツがメディアサイトのユーザーに興味を持ってもらえれば、SNS上での拡散が期待できるため、更なる被リンクの獲得が期待できます。
方法⑩ 無料のツールを作る
自社サービスに関連する無料ツールを作ることで、関連するサイトに掲載される可能性が高まります。
現在ツールに関する検索結果は「おすすめのツール○○選」という記事が多く上位表示されているため、ユーザーにとって便利で無料で使えるツールを作ると、多くの比較記事に掲載され被リンク獲得に繋がります。
弊社の例では、「MEO検索順位チェックツール」を無料で公開しているため、MEOツールを紹介している記事を作成している会社に取り上げられ、被リンク獲得に繋がっています。
ツールの開発は簡単にできることではありませんが、現在はノーコードで開発できるようになっているため良いアイディアがあれば作ってみてはいかがでしょうか?
方法⑪ アフィリエイトを活用する
Googleからの評価が高い人気のアフィリエイターに依頼して、自社の商品やサービスを紹介してもらいます。
人気アフィリエイターが運営するWEBサイトやブログに自社サイトへのリンクを貼ってもらえれば、自社の製品やサービスの認知拡大に繋がりますし、集客アップによる被リンクの増加が期待できます。
但し、アフィリエイトサイトからのリンクも殆どnofollowとなっているため、直接的な被リンク効果は少ないと考えられます。また、低品質なアフィリエイトサイトから過剰にリンクされた場合は、手動ペナルティの対象になるため注意が必要です。

方法⑫ Q&Aサイトを活用する(質問に回答する)
ユーザーに有益な情報を紹介している総合サイトやまとめサイト、Yahoo!知恵袋などQ&Aサイトなどからのリンクを獲得します。
例えば、まとめサイトに投稿する記事に自社サイトのリンクを貼る、Q&Aサイトにスレッドを立てる、質問に回答するなどの施策を続けていけば、被リンクの獲得に繋がります。
ただし、以前このやり方を悪用し、プログラムを使ってコメント欄に自動でリンクを埋め込む手法が横行したため、現在は殆どのQ&Aサイトのコメント欄は自動でnofollowが付くようになっています。
ユーザーが質問した内容に対して、本当に役立つ回答になる場合だけおこないましょう。
方法⑬ 類似コンテンツを引用しているサイトに連絡する
海外ではメジャーな被リンク獲得方法になります。
やり方は、被リンクを多く獲得しているコンテンツを探します。
探しだしたコンテンツよりも高品質な記事を作成し、リンク先を変更してもらうように被リンク元のメディアにメール等で働きかけます。
この方法は高品質な記事を書いても、自社メディアの知名度や権威性が高くないと、リンク先を変更してもらうことは難しいため、プレスリリース施策やSNS施策で認知度が高まってからおこなうのがおすすめです。
方法⑭ 自社のコンテンツを転載するサイトに連絡する
インターネットの世界では、他サイトのコンテンツの内容を引用、転載する際は、テキストをそのまま転載し、必ず出典元の情報を正確に載せる必要があります。
自社のコンテンツを勝手に転載しているサイトが出典元を記載していない場合は、そのサイトに連絡して引用元としてリンクを貼ってもらいましょう。
自社サイトのコンテンツを転載しているかどうかは、まとまった文章を完全一致検索します。
方法⑮ 自社の画像を転載しているサイトに連絡する
こちらの方法は、先ほど紹介したテキストを勝手に引用されている場合の画像バージョンになります。
記事内に入れる画像を拘ってオリジナルで作成している場合は、その画像をGoogleの画像検索に入れてみましょう。その際、勝手に画像を使っているサイト運営者に連絡をおこない「画像引用元」としてリンクを貼ってもらいます。
テキストと同様、画像に関しても他サイトから引用する場合は、引用元を掲載するのがインターネット上のルールとなっているため、基本的には引用元として明記してくれます。
デ―タを分かりやすいグラフにまとめている場合や、何かの手順を画像にまとめている場合などは特に使える事が多いので画像検索してみましょう。
また、需要がありそうな画像を作成し、画像の需要があるサイトにメールで画像と引用元のリンクをつけて「使ってください」と営業するのも効果的です。
方法⑯ 成功事例に協力する
会社をやっていると、WEBサイトの制作やツールの導入など外部の会社に業務を依頼することがあると思います。
依頼先の成功事例に協力することで、依頼先のサイトに成功事例としてURL付きで紹介してもらえるため被リンクの獲得ができます。相手の会社も成功事例を多く掲載することで、営業をおこなう上でプラスになるため、お互いにとってメリットがあります。
業務の依頼先のサイトに成功事例がある場合は、積極的に成功事例に協力し被リンクを貰いましょう。
方法⑰ 相互リンクをおこなう
相互リンクはお互いにリンクし合うことを指します。相互リンクを獲得することでSEO効果が見込める施策です。
お互いにリンクすると、それぞれのページが持つリンクジュースを与えあうことになるため、厳密にはページランクが違う場合は、ぺージランクが低い方のサイトの方が被リンクの恩恵を受けると考えられます。
ただし、相互リンクは最も自作自演でリンクを集めやすい方法のため、GoogleはSEO効果を狙った相互リンクをスパム行為と判断します。
また、相互リンク用のページを作ることもぺナルティを受ける可能性があるため推奨できません。相互リンクは、実際にビジネスでパートナーになっている会社の場合や、ユーザーにとって役に立つ場合にのみおこなうようにしましょう。
▼ 相互リンクについては、別記事で解説しています。興味がある方は参考にしてみてください。
方法⑱ 番外編:会社を上場させる
会社を上場させることで、メディアサイトだけでなく株価に関する情報サイトにも掲載されるため多くの被リンクを獲得することができます。
検索結果の上位に上場企業が多いのは、このように多くのサイトから被リンクを獲得している影響もあると考えられます。
当然、会社の上場は簡単にできることではありませんので、現実的な被リンク獲得方法ではありませんが、上場企業がメディアを始める場合は、自社ドメインの下層ページにメディアを作ることで被リンクの恩恵を最初から受けることができます。
上場企業のWEB担当者の方で、これからメディアを独自ドメインで始めるか、自社サイトのサブディレクトリで始めるか悩んでいる場合は、是非参考にしてみてください。
被リンクの獲得の注意点
Googleのガイドラインに違反する方法で被リンクを獲得しても、低品質なリンクと見なされペナルティの対象となるため、避けるべきです。
そのため、Googleの「WEB検索のスパムに関するポリシー」の「リンクスパム」に記載されているやり方で被リンクを獲得してはいけません。
▼ ポリシー違反となるリンクの獲得方法を一部紹介します。
- 金銭を払って売買されたリンク
- 過剰な相互リンク
- 自動化されたプログラムを使い自サイトへのリンクを作成する
- 強制的にリンクを設置する契約をおこなう
- コメントをアンカーテキストにしてリンクを埋め込む
【参考ページ】
・Googleウェブ検索のスパムに関するポリシー
以前はヨミサーチでリンク集サイトを作成したり、ワードサラダを用いた自動生成したテキストを使ってサイトを作り、それを被リンクとして使う手法なども横行しましたが、これも低品質なリンクと見做され、現在はGoogleのアルゴリズムによってスパムリンクによるSEO効果は無効化されています。
ただし、より悪質なスパム行為と判断された場合は、Googleから手動による対策ペナルティを受けます。
一度ぺナルティを受けると順位を回復するのに時間がかかり、最悪元の順位に戻らない可能性もあるため絶対にスパムリンクとなる獲得方法をおこなうのはやめましょう。
被リンクは自分が意図せず設置されることもあるため、もしスパムリンクに該当するリンクを勝手に設定された場合はサーチコンソールの「リンク否認ツール」を使ってリンクの効果を否認することができます。
誤って良質なリンクを否認してしまうと、ランキングが下がる可能性があるため慎重に利用してください。

獲得した被リンクを確認する方法
被リンクを増やす施策をおこなったら、実際に被リンクを獲得できたか調べてみましょう。
獲得した被リンクを調べる方法は以下の2つです。
- Googleサーチコンソールを使う
- 被リンクを確認するツールを使う
Googleサーチコンソールを使う
Googleサーチコンソールは、Googleが無料で提供しているツールです。自社サイトに向けて貼られている被リンクの数やURL・アンカーテキストを確認することができます。
取得した被リンクデータは、Excel・CSV形式またはGoogleドキュメント形式でまとめてダウンロード可能です。
サーチコンソールから被リンクを確認する方法は別記事で詳しく纏めています。
被リンクを確認するツールを使う
自社サイトに向けて貼られている被リンクは、被リンクチェックツールでも確認できます。有名な被リンクチェックツールは「ahrefs」「majestic SEO」「moz」などがあります。
どれも有料のツールのため導入は費用がかかりますが、被リンクの確認以外にもSEOで必要な機能が充実しているため、詳細なSEOの分析をおこないたいユーザーにはおすすめです。
▼ 被リンクの調べ方や、被リンクを調べるツールについては、より具体的に別記事で解説しています。興味がある方は参考にしてみてください。
被リンクに関するよくある質問
被リンクの読み方は?
被リンクは「ひりんく」と読みます。
また、被リンクを「外部リンク」「バックリンク」と呼ぶこともありますが全て同じ意味となります。
スパムリンクを貼られた場合はどのように対処すれば良いか?
基本的にはGoogleのアルゴリズムによって無効化されるため放置しても問題ありません。
ただし、気になる様でしたらサーチコンソールリンク否認ツールからリンクを否認しましょう。
やり方についてはこちらの記事をご確認ください。
被リンクが原因でペナルティを受けた場合はどのように対処すれば良いか?
サーチコンソールから「手動による対策」を開き、ペナルティの対象となった被リンクを否認した上で「再審査リクエスト」を送信します。
やり方についてはこちらの記事をご確認ください。
まとめ
今回は、被リンクについて解説をおこないました。被リンクは今でもSEO対策をおこなう上では重要な項目となっています。
ただし、正しく理解をした上で被リンクを増やさないとペナルティのリスクがあります。
また、本記事で紹介した被リンク獲得方法以外にも様々な獲得方法が存在します。
社内でSEOを行っているけど効果を感じられない、良質な被リンクがなかなか増えないと感じている時は本記事を参考に、工夫して被リンクの獲得にチャレンジしてみてください。
最後に、弊社がおこなっているSEOサービスには「被リンクの獲得支援」もあるため、興味がある方は是非お問い合わせください。
以上、被リンクを獲得するための方法についての解説でした。