SEO対策 ビッグキーワード・スモールキーワードとは?

WEBマーケティングやSEOでよく用いられる用語の中から、今回は「ビッグキーワード」「スモールキーワード」の意味や上位表示する方法について解説します。
ビッグキーワードとは?
「ビッグキーワード」とは、SEOの観点においてGoogleやYahoo!などの検索エンジンでの月間検索回数が多く、競合性の高いキーワードのことを指します。
「SEO」、「WEBサイト」、「マーケティング」などの1単語のキーワードや分岐されていないキーワードはビッグキーワードにあたる事が多いです。ビッグキーワードの検索結果で上位表示されれば多くの自然検索が期待できます。しかし、競合する他のサイトが多い分、競争率が非常に高く、コストや時間の面でもコストがかかりやすいキーワードです。
スモールキーワードとは?
「スモールキーワード」とは、SEOの観点においてGoogleやYahoo!などの検索エンジンでの月間検索回数が少ないキーワードのことを指します。「ロングテールキーワード」や「ニッチキーワード」と呼ばれることもあります。
例えば、「キーワード」がビッグキーワードに当たるのに対し、「スモールキーワードの探し方」がスモールキーワードにあたります。競争率が高く上位表示させるのが難しいビッグキーワードに対して、検索ボリュームや競合の他サイトが少ないスモールキーワードは、ターゲティングが正確であれば、検索回数は少なくてもコンバージョンにつながりやすいと言われています。
ビッグキーワードとスモールキーワードの違い
ビッグキーワードとスモールキーワード(ロングテールキーワード)の違いとしては以下があげられます。
ビッグキーワード | スモールキーワード | |
---|---|---|
検索回数 | 多い | 少ない |
競合性 | 高い | 低い |
上位表示を実現するためのコスト | 大きい | 小さい |
どちらの対策をした方がいい、という事ではなく事業やビジネスモデルやSEOにかけられる費用や実現性などから、戦略的に両方のキーワードでのSEOに取り組んでいくのが一般的な取り組み方と言えます。
ビッグキーワードで上位表示する方法
競争率の高いビッグキーワードでの検索結果の上位表示は非常に困難だと考えられていますが、検索結果に上位表示されることで多くのユーザーの目に留まり、多くの自然検索(オーガニック検索)を獲得することができるため、対策を行う企業が多いです。
そのため、ビッグキーワードで上位表示する際は、以下のような項目に関して高いレベルで要件を満たすことが重要です。
- SSL化やスマホ対応など、Googleの最新情報に合わせたWEBサイト構築を行う
- サイト構造をGoogleにきちんと認識してもらう(クローラビリティやインデックスの最適化)
- Google Search Consoleを用いてマイナス要因を排除する
- ユーザーファーストのコンテンツを用意する
- オーソリティを高めるためのSEO要件を満たす
など、高度な対応が求められます。
テクニカルな対策でも上位表示は可能ですが、競合性が高いため、次の手を打ち続けないと順位が維持しづらいので、Googleの最新情報のチェックは欠かせません。
スモールキーワードで上位表示する方法
検索回数とCVにつながりやすいキーワードを決める
自社サービスに興味や関心の強いユーザーの行動プロセスを予測し、キーワードの調査を行います。
《キーワードの調査方法》
- 一般的な調査ツールであるGoogle 広告Google AdWordsのキーワードプランナーを用いて、検索ボリュームや競合性などをチェックします。
- 検索ボリュームがきちんと存在しつつ、検索ボリュームや競合性が多すぎないキーワードを選定します。
- サードパーティツールやGoogle Analyticsを用いて、自社サイトの流入キーワードや見られているページを特定します。

自社と競合サイトの状況を調べる
次に、どのようなターゲットキーワードを設定して、どのようなコンテンツを作成するかを決めていきます。
- 上記のキーワードのデータを元に、ターゲットユーザー像を想定し、検索しそうなキーワードを選定します。
- 他のWEBサイトで様々なキーワードで上位表示されているモデルになるWEBサイトを見つけたら、どういったコンテンツを用意しているかをチェックします。
- 実際の検索結果でどのようなコンテンツが上位表示されているかをチェックします。
このように、3つの角度から「どのキーワードをターゲットにして、どのようなコンテンツを用意するか」をきちんと設計します。
設計した後は、キーワードに沿ったコンテンツを作成していきます。
スモールキーワード対策の今後
スモールキーワードはビッグキーワードと違い、きちんと設計をすればコンテンツやHTMLの調整のみで上位表示できる可能性が高いので、予算やコストを低く抑えたい場合などは取り組みやすいキーワードになります。
ただ、近年ではコンテンツマーケティングが多いため、スモールキーワードでも外部対策など、社内リソースでは対応しづらい部分の対応を求められ始めているため、効果が芳しくない場合は競合調査を行い、難易度と施策内容が適正かどうかチェックしていくとよいでしょう。
尚、ロングテールキーワードを使った記事が増えてきたら、目次のような「まとめ記事」や「サイトマップ」を作りましょう。まとめ記事はWEBページに多くの内部リンクが集まるため、サイト全体の評価があがりやすく、ビッグキーワードで上位表示されやすくなります。
SEO対策を意識して記事やコンテンツを作成するときに、いきなり競合率の高いビッグキーワードで勝負しても、期待する効果を得られない可能性のほうが高くなります。そのためまずは、競合性が低いスモールキーワード、すなわち「ロングテールキーワード(複合キーワード)」を使って上位表示を狙うSEO対策を行うことが先決です。
こういったスモールキーワードでの対策は、結果的にビッグキーワードで上位表示されるきっかけとなりますし、WEBサイトにおけるコンバージョンを獲得する近道になります。
以上、「ビッグキーワード」「スモールキーワード」の意味や上位表示する方法についての解説でした。