SEO対策 離脱率とは?意味をわかりやすく解説

WEBマーケティングやSEOでよく用いられる用語の中から、今回は「離脱率」の意味や直帰率との違い、離脱率を下げる方法について解説します。
離脱率の意味は?
「離脱率」とは、あるWEBサイトに訪れたユーザーが他のページに進まずにそのページを最後にWEBサイトを退出したり、ブラウザを閉じたりする割合を表わす指標です。
離脱率が高いページとは?
離脱率が高いからといって一概に悪いとは言えません。
離脱率を考える上で重要なことは、資料請求や購入手続きのページなどコンバージョンに関わるページで離脱率が高いかどうかで判断する必要があります。
例えば、商品内容の紹介ページなど、特定のページの離脱率が高い場合は「ユーザーのニーズに応える情報がなかった」、あるいは「次の行動に移るための動線がスムーズでない」といった問題が生じている可能性があります。離脱率を改善することで、「コンバージョン率(CVR)の向上」や「WEBサイトからの収益を増やす」といった効果が期待できます。
離脱率の計算方法
離脱率は、『離脱率=WEBサイト全体の離脱数÷WEBサイト全体のページビュー数(PV数)』という計算式で計算して、〇〇.〇〇%といったように表します。
尚、通常であれば離脱数は訪問数と一致することから、『離脱率=WEBサイト全体の訪問数÷WEBサイト全体のページビュー数』といった計算式でも算出することができます。
離脱率が高い原因とは?
離脱率が高いWEBサイトには、以下のような原因があります。
「入力フォームが複雑なページ」
「動線が分かりづらいページ」
「ランディングページだけで満足してしまう」
「訪問者のニーズに合わないページ」
「読み込み速度の遅いページ」
離脱率と直帰率の違い
離脱率はWEBサイト全体のページビュー数をベースに算出する指標であるのに対し、直帰率は1つのページしか訪問していないセッションをベースに算出する指標です。
例えば、以下のようなアクセスを例に離脱率と直帰率を考えみましょう。
【月曜日】ページC > ページA > 離脱
【火曜日】ページA > ページC > ページB >離脱
【水曜日】ページC > 離脱
【木曜日】ページC > ページA > ページB > 離脱
【金曜日】ページA > 離脱
この場合、離脱率と直帰率の結果は以下のとおりです。
離脱率
ページAは、50%(ページAへのセッションが4回、ページAからの離脱したセッションは2回)
ページBは、100%(ページBへのセッションが2回、ページBからの離脱したセッションは2回)
ページCは、25%(ページCへのセッションが4回、ページCからの離脱したセッションは1回)
直帰率
ページAは、50%(ページAから始まるセッション2回、ページAからの直帰は1回)
ページBは、0%(ページBから始まるセッション0回のため算出されない)
ページCは、33%(ページCから始まるセッション3回、ページCからの直帰は1回)
離脱率を下げる方法
離脱率の確認方法
離脱率はGoogleアナリティクス(Google Analytics)というアクセス解析ツールを使う事で確認することができます。WEBサイトにGoogleアナリティクスを導入する必要がありますが、導入後はGoogleアナリティクスにログインした後にあるレポート画面から【行動】→【サイトコンテンツ】→【すべてのページ】にあるレポートから離脱率を確認できます。
WEBサイトの特徴に合わせて必要な場合にのみ改善する
離脱率が高いからと言って、必ずしもすべてのページを改善する必要はありません。
離脱率の高さが問題になるページは、商品ページや購入手続き、会員登録ページなどコンバージョンに繋がるページです。このようなページでユーザーが離脱してしまっている場合は、コンバージョン率が下がる傾向にあります。そのため、離脱率を下げるためにはページ単位で分析して離脱率が高いページを把握し、離脱につながる原因に対して改善を実施していくことが大切です。
ユーザーのニーズに応える動線を用意する
商品ページや購入手続きページに訪れるユーザーは、そのWEBサイトの商品やサービスに興味や関心を持っていることが考えられます。それに対し、ページの離脱率が高くなっている場合は、ユーザーが求める情報が存在しない、あるいはユーザーが次の行動に移る際の動線が分かりづらいといった問題が生じている可能性があります。
このような問題を解決するには、そのページに訪問する「ユーザーのニーズに応える情報を掲載すること」、ユーザーが次に起こす行動を考えてスムーズに移動できる「動線を用意」してコンバージョンに繋げられるようにページの改善に努めることが大切です。
WEBサイトにアクセスしてきたユーザーが、途中でページを閉じる、他のサイトに移動してしまうことを離脱といいます。ユーザーは必ずどこかのタイミングでページから離脱してしまうことから、離脱率が高いからと言ってすべてが悪いわけではありません。離脱率が高いと問題になるページは購入手続きページや会員登録ページなど、そのWEBサイトのコンバージョンにつながるページです。
この場合は、ユーザーが目的を達成する前に離脱してしまう原因をページ単位で分析しながら、コンバージョンの向上やWEBサイトからの収益増加につなげるためのページ改善を行う必要があります。
以上、「離脱率」の意味や直帰率との違い、離脱率を下げる方法についての解説でした。