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コンテンツとは?意味や種類についてわかりやすく解説

コンテンツとはを解説した記事です

この記事では、コンテンツの意味、コンテンツの種類、マーケティングにおけるコンテンツの活用、Googleが定義する良質なコンテンツ、ユーザーが求める良質なコンテンツ、低品質なコンテンツについて詳しく解説します。

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コンテンツの意味

コンテンツとは、情報の中身という意味の言葉です。英単語のcontentsが語源で、直訳すると中身・内容となります。

コンテンツという言葉が使用されるようになったのは、1990年前後のIT技術の発展がきっかけです。

コンテンツの創造・保護・活用の促進のために制定された「コンテンツの創造、保護及び活用の促進に関する法律」、通称「コンテンツ振興法」では、コンテンツを以下のように定義しています。

この法律において「コンテンツ」とは、映画、音楽、演劇、文芸、写真、漫画、アニメーション、コンピュータゲームその他の文字、図形、色彩、音声、動作若しくは映像若しくはこれらを組み合わせたもの又はこれらに係る情報を電子計算機を介して提供するためのプログラム(電子計算機に対する指令であって、一の結果を得ることができるように組み合わせたものをいう。)であって、人間の創造的活動により生み出されるもののうち、教養又は娯楽の範囲に属するものをいう。

引用:コンテンツの創造、保護及び活用の促進に関する法律 第2条


一般的には、メディアを通じて提供される著作物が、コンテンツと考えられています。単なる情報はコンテンツではなく、エンターテイメント性や教養などの付加価値が加味された情報の中身がコンテンツです。

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コンテンツの種類

コンテンツという言葉だけでは具体的にどのような物なのかが分かりにくいため、〇〇コンテンツといったように、頭に別の単語を付けて使用されるのが一般的です。

代表的なコンテンツには、以下のようなものがあります。

・デジタルコンテンツ
・Webコンテンツ
・モバイルコンテンツ

それぞれの具体的な意味や内容をご紹介します。

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デジタルコンテンツ

デジタルコンテンツとは、デジタルデータで構成された著作物です。具体的には、映画・音楽・ゲーム・漫画・キャラクターなどの、Web上で提供されるものになります。

デジタルコンテンツの対となる言葉として、アナログコンテンツがあります。アナログコンテンツとは、手に取れる状態で提供される著作物です。

デジタルコンテンツとアナログコンテンツの具体例

デジタルコンテンツアナログコンテンツ
・動画配信サービスで提供される映画
・ストリーミングサービスで提供される音楽
・オンラインゲーム
・電子コミック、電子書籍
・映画や音楽のDVD
・ゲームソフト
・漫画本
・アニメキャラクターのフィギア
・雑誌、新聞、書籍


デジタルコンテンツは、販売するためのプラットフォームが豊富にあり、新規参入がしやすいコンテンツです。市場規模も拡大し続けています。一方、デジタルコンテンツは複製が容易にできてしまうため、近年では著作権保護が重視されています。

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Webコンテンツ

Webコンテンツとは、Webサイトで提供されるコンテンツです。Webサイトに書かれた文章や画像、動画が該当します。デジタルデータで構成された著作物である、デジタルコンテンツの1種と言えるでしょう。

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モバイルコンテンツ

モバイルコンテンツとは、スマホやタブレット端末で利用できるコンテンツです。スマホやタブレットに搭載されているアプリやダウンロードアプリが該当します。代表的なモバイルコンテンツには、SNS・ゲームアプリ・地図アプリ・写真加工アプリなどがあります。

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マーケティングにおけるコンテンツの活用

コンテンツは、マーケティング分野でも活用されています。コンテンツマーケティングとコンテンツSEOについて解説します。

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コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングとは、WebサイトやSNS、動画、メルマガなどのコンテンツをユーザーに発信することで、最終的な目標である商品・サービスの購入に結びつける手法です。

動画配信サービスやゲームアプリなどのコンテンツは、サービスを提供することで利益が発生します。一方、コンテンツマーケティングにおけるコンテンツは、利益を得るための手段であり目的ではありません。

提供するコンテンツに興味を持ったユーザーに対して、自社商品・サービスを紹介する仕組みです。商品・サービスを紹介するだけであれば広告配信の方が効率的ですが、Web広告の費用が高騰しているため、費用対効果が悪くなっています。このため、費用対効果が高く、さまざまなチャネルからコンテンツを発信できる、コンテンツマーケティングが注目されています。

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コンテンツSEO

コンテンツSEOとは、ユーザーの検索意図にマッチした優良なコンテンツを提供することでGoogleやYahoo!といった検索エンジンからの集客を狙うSEO対策の一種です。

継続して改善を行っていくため長期的に高い効果が見込まれ、中長期的にメディアを運用する場合に最適な手法となっています。

コンテンツSEOのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
・長期的に高い効果が見込める
・Googleアップデートの影響が少ない
・費用対効果が高い
・成果が出るまでに時間がかかる
・継続して作業し続ける必要がある
・やり方が間違っていれば効果が出ない可能性がある
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SEO対策におけるコンテンツの重要性

SEO対策においても、コンテンツは重要な位置を占めています。SEO対策に取り組んでいる方は、下記のような用語を目にしたことがあるのではないでしょうか?

・良質なコンテンツ
・低品質なコンテンツ
・重複コンテンツ

良質なコンテンツであれば、Googleやyahooといった検索エンジンからの評価が高くなり、検索順位が上がりやすくなります。一方、低品質なコンテンツや重複コンテンツは、評価が低くなったり、ペナルティを受けたりする恐れがあります。SEO対策では、コンテンツを発信することだけでなく、質の高いコンテンツを発信することが重要です。

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Googleが定義する良質なコンテンツとは

上記で述べたように、検索順位を上げるためには、コンテンツの質が重要です。また、素晴らしいコンテンツだとしても、検索エンジンが評価できなければ意味がありません。

Googleは、以下のようなコンテンツを、「良質なコンテンツ」と定義しています。

・ユーザーの検索意図を満たしている
・独自情報が含まれている
・多くのユーザーに支持されている

Googleが定義する良質なコンテンツとはどのようなものなのかを解説します。

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ユーザーの検索意図を満たしている

Googleの検索アルゴリズムは、ユーザーの検索意図を満たしているコンテンツをindexする仕組みです。検索意図とコンテンツの内容にズレが生じていれば、検索順位が高くならなかったり、そもそもindexされなかったりします。

「イタリアン おすすめ」と検索するユーザーは、おすすめのイタリアンのお店を探しているわけです。イタリアンの作り方が書かれたコンテンツを探しているのではありません。イタリアンの作り方がどれだけ素晴らしいものであっても、「イタリアン おすすめ」と検索するユーザーの検索意図を満たしていないので、「イタリアン おすすめ」では上位表示できないでしょう。

検索ユーザーがどのような目的で検索しているのか、どのようなキーワードで検索するのかを分析し、ユーザーの検索意図を満たしているコンテンツを作成することで、Googleから良質なコンテンツだと評価されます。

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独自情報が含まれている

独自情報が含まれているコンテンツは、Googleから良質なコンテンツとみなされやすくなります。

Googleが検索順位を決定する要素の一つとして、他のコンテンツより有益な情報が含まれているかどうかということがあります。検索上位のコンテンツが似たような内容のものばかりだった場合、同様に似た内容のコンテンツを制作しても、高い評価にはなりにくいです。

Googleは、より優れたコンテンツを上位に表示しようとしています。その方が、ユーザーの満足度が高くなるからです。他のコンテンツに含まれていないユーザーにとって役立つ情報は、他のコンテンツとの差別化に繋がり、良質なコンテンツと評価される傾向にあります。

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多くのユーザーに支持されている

Googleは、多くのユーザーに支持されているコンテンツを高く評価しています。

一時的に検索順位が高くなり、検索画面でコンテンツがクリックされたとしても、コンテンツの内容が魅力的でなければ、すぐに離脱されたり、最後まで読まれなかったりします。逆に、有益で魅力的なコンテンツであれば、滞在時間が長くなり、SNSなどで拡散されやすくなります。他の記事で紹介されることもあるかもしれません。

コンテンツがどれだけ支持を集めているかについては、コンテンツの滞在時間や外部リンクなどで判断されます。

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E-A-Tが担保されている

E-A-Tが担保されているコンテンツは、良質なコンテンツとみなされやすくなります。

E-A-Tとは、専門性・権威性・信頼性という3つの要素を表すGoogleの造語です。検索順位を上げるための要素として、注目されています。

パンに関する情報が豊富なサイトに「パンの作り方」というコンテンツがある場合、専門性が高いと判断されます。一方、家電について詳しく書かれたサイトに「パンの作り方」がかかれていても、専門外なので高く評価されません。コンテンツだけでなく、そのサイトがどの分野に強みを持っているのか、専門性が高いのかも、良質なコンテンツと評価されるための重要な要素です。

E-A-Tを意識したコンテンツを制作することで、良質なコンテンツという評価に繋がります。

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ユーザーが求める良質なコンテンツとは

検索順位を高めるためには、ユーザーの満足度を高めることも重要です。Googleの検索アルゴリズムばかり意識してコンテンツを制作すると、読みづらい文章になったり、関係のない文章が多くなったりしやすいです。Googleはユーザーの満足度も重視しているため、ユーザーの満足度を高めることは、SEO対策にもなります。

ユーザーの満足度を高めるために、以下の点を意識してコンテンツを制作しましょう。

・抱えている悩みや問題が解決できる
・読みやすく理解しやすい
・誰かに紹介したくなる内容

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抱えている悩みや問題が解決できる

ユーザーにとっての良質なコンテンツとは、抱えている悩みや問題が解決できるコンテンツです。

多くの人は、検索して見つけた情報を元に、抱える悩みや問題を解決しようと考えています。コンテンツから有益な情報が得られたとしても、今抱えている悩みや問題を解決できなければ、別のコンテンツを探さなければいけません。

コンテンツの制作者は、ユーザーがどのような悩みや問題を抱えているのか、解決するためにはどうすれば良いのかを意識しておく必要があります。 また、検索時に抱えていた顕在的な悩みや問題だけではなく、ユーザーも気付いていないような潜在的な悩みや問題も解決できることも重要です。

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読みやすく理解しやすい

読みやすく、理解しやすいコンテンツであることも、ユーザーにとって重要なポイントです。

どれだけ有益なコンテンツであっても、ユーザーに理解してもらえなければ意味がありません。読みにくい文章になっていれば、満足度も大きく低下するでしょう。

すべてを文章で表現するのではなく、表や画像を併用し、ユーザーの理解を助けることも重要です。

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誰かに紹介したくなる内容

ユーザーにとって良質なコンテンツであれば、誰かに紹介したくなるでしょう。SNSで拡散されれば、さらに多くの人に対してコンテンツを提供できます。意図的に情報を拡散させることは難しいですが、ユーザーの満足度を高め、誰かに紹介したくなるようなコンテンツ作りが必要になります。

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低品質なコンテンツとは

低品質なコンテンツとは、Googleからindexされない、あるいは検索画面に表示されないコンテンツです。Googleの検索品質評価ガイドラインによれば、下記のようなコンテンツが低品質なコンテンツに該当します。

・E-A-Tが十分ではない
・内容が乏しい
・タイトルと内容に整合性がない
・広告などのメインコンテンツ以外の割合が大きい
・作成者情報が不十分

重複コンテンツも、低品質なコンテンツとみなされる可能性があります。

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低品質なコンテンツが与える影響

低品質なコンテンツは、サイト全体にも影響を与えます。Googleからペナルティを受ける恐れがあり、他のコンテンツやサイト全体の低評価にも繋がります。サイトの一部だけが低品質なコンテンツの場合は影響が少ないですが、サイトの大部分が低品質なコンテンツの場合は、早急に対策を行うべきです。

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低品質なコンテンツを見つける方法

低品質なコンテンツは、GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールから見つけることができます。

Googleアナリティクスでコンテンツのデータを確認し、他のコンテンツと比較してPV数・UU数・滞在時間が著しく少ないコンテンツは、低品質なコンテンツである可能性が高いです。

Googleサーチコンソールを利用する場合は、どのようなキーワードでindexされているか、合計クリック数・合計表示回数・平均CTR・平均順位が他のコンテンツより著しく少なくなっていないかを確認しましょう。

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低品質なコンテンツは削除すべきか

低品質なコンテンツだからといって、すぐに削除する必要はありません。リライトして問題点を改善することができれば、問題は解決します。すぐに対応できない場合には、一時的にnoindex処理することで、サイト全体への影響がなくなります。削除あるいはnoindex処理することで、サイト全体の評価が高くなるケースもあるようです。

サイト内に似たようなコンテンツがある場合は、削除を検討するのも良いでしょう。重複コンテンツとみなされている可能性もあるので、できる限り早く対策することをおすすめします。

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まとめ

「コンテンツ」という言葉は、目にする機会が多く、さまざまなシーンで利用されています。分野ごとに意味や目的が異なる場合もあるので、正確な意味を理解し、魅力的なコンテンツを制作しましょう。

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この記事を書いたライター

SEO施策部

SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。 サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超のノウハウをSEOサービスに反映し、3,000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。

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