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SEO対策 2022/05/27

DMCAとは?Googleへの侵害申し立て方法と悪用問題への対策について

DMCA

SEOやWEBマーケティングでよく用いられる用語の中から、今回は「DMCA」の意味やGoogleへの削除申請方法について解説します。

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DMCAの意味は?

DMCAディーエムシーエー」は、デジタルミレニアム著作権法(Digital Millennium Copyright Act)の略称です。

アメリカ合衆国で1998年に法案成立し、2000年10月に施工されたアメリカの連邦法です。2000年に成立したため「ミレニアム(千年紀)」と呼ばれています。2001年には、似たような法案として日本で「プロバイダー責任制限法」が成立しています。著作権侵害をプロバイダーに申し立て、該当ページを削除することが可能になりました。

DMCAが成立するまでは、デジタルコンテンツの著作権に関する取り締まりが不十分であったために、他人の所有物であるコンテンツを不正コピーするなどの犯罪が放置されていました。

そのため、このような不正行為から著作権をどうやって守るべきかを、基準として取り決めようと制定されたのがDMCAです。

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DMCAの意味は?

2-1

検索順位にも関わる悪質なコピーコンテンツ

インターネット上にはさまざまなコンテンツが存在するため、ご自身のコンテンツが知らないうちに盗用されている可能性も否めません。

コンテンツが盗用されてしまうと、不正コピーをしているコンテンツのほうが自身のコンテンツよりも検索結果の上位に表示されてしまう危険性があります。

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DMCAの申し立て方法は?

GoogleではDMCAの申し立てを行うための専用ページがあります。

【参考記事】https://support.google.com/legal/answer/1120734


▼ 具体的な方法は上記のGoogle公式ヘルプに記載がありますが、簡潔に示すと以下の手順で行います。

  1. 侵害されてる著作物を明らかにする
  2. 侵害しているページなどを明記する(詳細に)
  3. あなたの連絡先を明記する
  4. 侵害してる人の連絡先がわかれば明記する
  5. 必要な文言を記載する
  6. 書類に署名する
  7. Googleに送付する

Googleに削除申請は、「著作権の所有者である本人、または代理人」に限り申請を行うことができます。

また、「削除申請を申し込んだとしても異議申し立てをされてしまう」「第三者が確認できる状態になってしまう」という点には注意が必要です。

Googleに申請した内容については、侵害しているページを掲載してる人にも告知されます。その際に異議申し立てをされる可能性がありますので、覚えておくと良いでしょう。

Google 削除申請
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DMCAを使うとどうなるの?

DMCAにより申し立てが受理された場合は結果として、不正行為が明らかになったページのインデックスは削除されます。

申請後は、Google Search Consoleにて削除状況などを確認することができます。また、盗用されたコピーサイトやコピーコンテンツが削除されれば、登録したメールに通知が送られてきます。

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問題ないページに削除要請された?DMCA悪用に対する対処法

著作権を侵害する不正行為に対して、DMCA に基づきGoogleから削除要請を申請できるようになりました。しかし中には、DMCAの基準を逆手に取った悪質な行為が増加して大きな問題になっています。
その一つが、競合サイトの順位を下げるために、DMCAを悪用するという悪質な事例です。

たとえば、あるWEBサイト運営者が自身のページのアクセス数を稼ぎたい、検索順位を上げたいといった考えを持ち、順位を上げる努力をします。しかし、競合サイトも努力しているため、一定の順位からなかなか順位が上がらない、といった場合に、特定の競合サイトのページに対して検索順を下げるためにDMCAを使う場合があります。

本来は著作権に抵触していないページでも、不正なDMCA申請をしてしまうのです。これはDMCAが受理されて、異議申し立てや精査を行う前に「とりあえず表示しない」という判断をされるケースもあり、事業主にとっては甚大な被害を被る場合があるため、社会的な問題にもなっています。

対処法としては、このような悪質な申請がいつあっても対応できるように、Google Search Consoleを入れておき、削除要請の告知を受け取れるようにすることが大事です。万が一、自身のコンテンツページが削除されてしまった場合は、直ちに意義申し立ての申請を行い、コンテンツに問題がないことを伝えてインデクシングを復活してもらう必要があります。

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まとめ

デジタルコンテンツの著作権を侵害されたときに、サイト管理者が特定できなければ直接削除要請ができません。

DMCAが施行されてからは、その規定に基づきプロバイダーに対して削除依頼ができる、不正行為を働く管理者の情報開示を求めることができる、といった要請の申し立てが可能になりました。

しかし、著作権を守るために定められたDMCAを悪用し、本来であれば問題のないコンテンツに対して悪質ないやがらせを行うなどの問題も増えています。

このような問題や不正行為に巻き込まれないためにも、日頃からご自身のWEBサイトやページを確認して被害を受けないように細心の注意を払うことが大切です。

以上、「DMCA」の意味やGoogleへの削除申請方法についての解説でした。

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この記事を書いたライター

SEO施策部

SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。 サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超のノウハウをSEOサービスに反映し、3,000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。

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