SEO対策 URL検査ツール(旧:Fetch as Google)とは?使い方・各機能について解説

URL検査ツール(旧:Fetch as Google)はGoogleのサーチコンソール内の機能の一つです。WEBページのインデックス数の促進などが可能ということもあり、うまく活用したい機能です。今回は、機能の種類や基本的な使い方について初心者の方にも分かりやすくご紹介します。
URL検査ツール(旧:Fetch as Google)の意味は?
URL検査ツール(旧:Fetch as Google)は、Googleのサーチコンソール内の機能の一つです。WEBページのインデックス数の促進など、SEO効果を促進させるためにもうまく活用したい機能です。
URL検査ツール(旧:Fetch as Google)の機能はいくつかあります。中でも、「インデックスリクエスト」はGoogleのクローラーであるGooglebotを巡回させて、新規サイトや新しく投稿したページを早い段階でインデックスさせ、検索結果にも表示されやすくする機能です。
その他、レンダリングチェックやHTMLの改善、HTTPレスポンスのチェック、クロールエラーなど、さまざまな便利機能があります。
URL検査ツール(旧:Fetch as Google)の利用目的について
さまざまな機能を持つURL検査ツール(旧:Fetch as Google)を使うタイミングはいくつもあります。
新規サイトや更新して間もないページのクローリング促進
URL検査ツール(旧:Fetch as Google)の機能の中でも最も使用される頻度が多い「インデックスリクエスト」は、公開して間もない新規サイトやページを更新したときに使います。
修正や更新を行ったコンテンツなどを最新の情報として一早く検索インデックスに反映させるために、インデックスリクエストを行いクローラーに該当ページを巡回してもらいます。
尚、リクエストを送信する際に設定できるURLは月に500回まで、該当URLと直結リンクを選択した場合は月に10回までとリクエスト回数に制限があるため注意が必要です。

検索エンジンがどのようにページを認識しているかを確認したい
「レンダリング機能」は、Googlebotにどのように認識されているかを確認するときに使います。
制作したページのCSSやJavascriptなどの見え方をはじめ、モバイル用のクローラーを選択すればスマートフォンでのページの見え方も画像で確認することができます。
HTMLの問題を知らせてくる
Googleの検索クローラーをURL検査ツール(旧:Fetch as Google)で巡回リクエストすると、画面上で「HTML」が意図した表示になっているかを確認することができます。
例えば、titleやmeta descriptionなどのタグに、ページ間での重複や長すぎる、短すぎるなどの問題を発見することができます。
リダイレクトの状況を知りたい
ユーザーがWEBページやURLをクリックしたときに、その要求に対してページがどのような返しをしているかを確認するための機能が「HTTPレスポンスの確認」です。
例えば、サイトを移転した場合は301リダイレクトや302リダイレクトを設定しますが、正しく設定ができているかどうかを確認するためにはこの機能を使うと便利です。
クロールエラーを確認したいとき
GoogleのクローラーがWEBページを巡回できなかったときのURLエラーや、サイトエラーなどを知らせてくれる機能がサーチコンソール内の「クロールエラー」です。
URLエラーであれば404エラーやアクセス拒否、サイトエラーであればDNSエラーやサーバーの接続エラー、robots.txtの取得エラーなどがあります。
発見されたエラーすべてに対策を施す必要はありませんが、問題があればその都度対処してクローラーがよりスムーズにWEBサイト内を巡回できる環境を整えることが大切です。
新規でサイトを制作したときや、ページの修正・更新を行ったときには、これらのページをGoogleのクローラーに巡回してもらうために、Googleサーチコンソールの機能の一つであるURL検査ツール(旧:Fetch as Google)を使います。
この機能を使うことによって、リリース直後のコンテンツが検索インデックスに、より早く反映されます。
URL検査ツール(旧:Fetch as Google)自体が直接SEO効果をもたらすことはありません。
しかしながら、タイトルタグを最適化させる、コンテンツ量を増やす、内部リンクを調整するなどのSEO対策を行ったあとには、URL検査ツール(旧:Fetch as Google)の機能を効果的に活用してリリースしたての最新WEBページをGoogleに最短で認識してもらえるようにしましょう。
URL検査ツール(旧:Fetch as Google)の機能とは
URL検査ツール(旧:Fetch as Google)は、Googleサーチコンソールに含まれる機能の一つです。
URL検査ツール(旧:Fetch as Google)の「インデックスリクエスト」を使うと、検索エンジンのクローラーであるGooglebotの回遊(クロール)を促すことで、新しく投稿した記事を早い段階でインデックスさせ、検索結果に表示されやすくなります。
このほか、URL検査ツール(旧:Fetch as Google)で確認できる指標はたくさんあるため、それぞれの機能についてさらに詳しく紹介します。
インデックスリクエスト
WEBサイトを立ち上げた当初や新しい記事を投稿した直後は、なかなかGoogleの検索結果に反映されません。
その理由は、リンクが少ない新規サイトの場合、WEB上を巡回しているクローラーが辿ってくる術が少ないことからインデックスされるまでに時間がかかってしまうためです。
そういったときに便利な機能が、URL検査ツール(旧:Fetch as Google)の「インデックスステータス」です。
先ほども少し紹介したように、インデックスステータスは新しく立ち上げたWEBサイトや公開・更新して間もないページを、最新の情報としていち早くインデックスされるように該当ページをクロールしてもらうための機能です。
レンダリングチェック
GoogleのクローラーであるGooglebotから、公開しているWEBサイトがどのように見えているのかを確認できる機能です。ページを構成している画像やCSS、JavaScriptなどが適切に読み込まれているかを確認するときに便利です。
HTTPレスポンスのチェック
ブラウザ側の要求に対してWEBサーバー側が返す回答をHTTPレスポンスといいます。
「HTTPレスポンスのチェック」機能では、WEBサーバー側からどのような回答が返されているかを確認でき、その結果ページが正しく表示されているかを確認できます。
例えば、WEBサイトの移転に伴いリダイレクト設定をした場合、正しく設定がされているかを確認できます。一口にリダイレクトといっても、301リダイレクトや302リダイレクトなど種類が異なります。
URL検査ツール(旧:Fetch as Google)の基本的な使い方
URL検査ツール(旧:Fetch as Google)の特徴や機能について理解したところで、早速基本的な使い方を見ていきましょう。
一見難しそうに見えますが、使ってみるとわかるように基本的にはURLやクローラーの種類を選択してボタンを押すだけの作業なので、初めての方でも簡単に操作できます。
URL検査ツール(旧:Fetch as Google)の使い方
クロールの統計情報を使用するにはGoogleサーチコンソールへの登録が必要です。
▼STEP1. Googleサーチコンソールにログイン
▼STEP2. 取得したいWEBサイトURL(プロパティ)を選択
▼STEP3. ダッシュボード内の【クロール】をクリック
▼STEP4. URL検査ツール(旧:Fetch as Google)をクリック
▼STEP5. 取得したいURLを入力する
※ トップページを取得したい場合は「/」と入力すればOKです。
▼STEP6. Googlebotの種類を選択する
Googlebotの種類は、「PC」「モバイル:スマートフォン」です。通常は【PC】を選択しますが、モバイル用クローラーからWEBサイトがどのように見えているか確認したいときは【モバイル:スマートフォン】を選択します。
▼STEP7.「取得」または「取得してレンダリング」のいずれかをクリック
インデックスリクエストを送ることだけが目的の場合は「取得」を選択します。ただし、WEBサイトがGoogleに正しく認識されているかを確認するためにも「取得してレンダリング」を選択することをおすすめします。
▼STEP8. データ取得完了
取得、または取得してレンダリングをクリックしたらデータ取得完了まで少し待ちます。長いときは数分かかる場合もあります。
正常にページのクロールが完了しデータが取得されると、ステータス項目に「完了」と記載されます。
その他のステータスが表示された場合は、ページが正しく認識されていないことから、表示されたステータスの内容を「Search Console ヘルプ」で確認して対処しましょう。
インデックスリクエストの送信方法
データの取得完了をステータスで確認できたら、以下の方法で「インデックスリクエスト」を送信します。
▼STEP1. ステータス項目の横にある「インデックスに送信」をクリック
▼STEP2. 「私はロボットではありません」にチェックを入れる
▼STEP3. 再クロールをするURLを選択して「送信」をクリック
【このURLのみをクロールする】通常は、該当URLのみをクロールする、を選択します。
【このURLと直接リンクをクロールする】該当URLとリンクしている他のページもインデックスしたいときは、こちらを選択します。
▼STEP4. ステータスを確認する
送信をクリックしたら、ステータスを確認し「インデックスに送信されたURL」と表示されていれば送信完了となります。

レンダリングの確認方法
続いて、「レンダリング」の確認方法を紹介します。
▼STEP1. Googlebotの種類項目の横にある「レンダリング リクエスト」の「✓」をクリック
▼STEP2. 表示された画面でレンダリング内容を確認する
モバイル用のGooglebotを選択してデータを取得していれば、モバイル用のWEBサイトが検索エンジンにどのように見えているのかをレンダリングで確認できます。
レンダリングをした結果、取得できなかった画像のリソースが表示されている場合はGooglebotがアクセスできるように対処する必要があります。
HTTPレスポンスの確認方法
「HTTPレスポンス」機能を使って、正しくリダイレクトが設定されているかどうかを確かめる方法を紹介します。
▼STEP1. リダイレクト設定をしたURLのデータを取得する
▼STEP2. データ取得が完了したらURLをクリックする
▼STEP3. 表示された画面でリダイレクト先やHTTPコードを確認する
JavaScriptを記述してリダイレクト設定をした場合は、URLのデータ取得時に「取得してレンダリング」を選択するようにしましょう。
URL検査ツール(旧:Fetch as Google)に表示されるよくあるエラーの対処法
最後に、URL検査ツール(旧:Fetch as Google)のステータス項目に「エラー」が表示された場合の対処法について紹介します。
見つかりませんでした
入力されたURLが間違っている可能性があるため、URLを再確認してみましょう。
権限がありません
WEBサイト側でそのページの閲覧を禁止していると、HTTP403エラーコードが表示されます。ユーザー管理権限をもつ人に連絡しても解決しない場合は、Googleに直接問い合わせます。
DNSで検出されません
ドメイン名が見つからなかったときに表示されるエラーです。ドメイン名が正しく入力されているかを確かめましょう。
ブロック
robots.txtを使用してGooglebotのアクセスをブロックしている可能性があります。検索クエリによってはページの検索順位に影響を及ぼす可能性があります。robots.txtを更新すると問題が解決する可能性が高いです。
robots.txt にアクセスできません
Googlebotがrobots.txtにアクセスできないときに起こるエラーです。robots.txtが設置されているかを確認しましょう。
アクセスできません
リソースの応答に時間がかかりすぎて、リクエストが拒否されたときに起こるエラーです。サーバーが正常に動作しているか、投稿ページを確認しましょう。
一時的にアクセスできません
サーバーからの応答に時間がかかりすぎている、URLについてのリクエストが多すぎるときに起こるエラーです。アクセスできないわけではなく、時間をおくことで解決する問題です。
エラー
未特定のエラーのことです。もう一度試してみて解決されないときは、ウェブマスターヘルプフォーラムに確認します。
GoogleサーチコンソールのURL検査ツール(旧:Fetch as Google)は、公開して間もない新規サイトやページをいち早く検索インデックスに反映させたいときに使います。
他にも、WEBサイトが検索エンジンにどのように認識されているかをレンダリング機能で確認できたり、HTTPレスポンスでリダイレクトの状況を確認したりと、クロールエラーやHTMLの問題点なども知らせてくれます。
URL検査ツール(旧:Fetch as Google)はどのようなときに使うべき?
インデックスリクエスト以外にも、URL検査ツール(旧:Fetch as Google)にはいくつかの便利な機能が含まれていることがわかりましたが、実際にそれぞれの機能をどのようなときに使うべきか、そのタイミングについて見ていきましょう。
新規でWEBサイトを制作したとき
URL検査ツール(旧:Fetch as Google)を使うと検索エンジンのクローラーを呼び出し、ページを早い段階でインデックスさせることができます。
特に、新しく制作したWEBサイトの場合はクローラーがすぐにページ内をクロールしてくるわけではないため、URL検査ツール(旧:Fetch as Google)を使ってインデックスのリクエストをしましょう。
インデックスリクエストを使用するだけではなく、同時にレンダリングチェックをしてクローラーがWEBサイトの情報をきちんと読み込んでいるかどうかも確認しましょう。
ページを更新したとき
新規でWEBサイトを制作したとき以外に、「ページを更新」したときはURL検査ツール(旧:Fetch as Google)を使ってインデックスリクエストをするといいでしょう。
検索順位における重要な指標として更新頻度が含まれるとされているため、ページを更新した後はクロールが促進されるようにインデックスリクエストをしておきましょう。
ページ移転に伴いリダイレクト設定したとき
WEBサイトやページを移転する際に、リダイレクト設定をした場合は正しく設定されているかどうかをURL検査ツール(旧:Fetch as Google)のレンダリングチェックで確認しましょう。
移転後に、特定のページだけ検索結果に表示されない、301リダイレクトで設定したつもりが302リダイレクトになっていた、なんてことも考えられるためです。
PC用とモバイル用でどのように見えているか確認したいとき
URL検査ツール(旧:Fetch as Google)では、PC用のWEBサイトがどのように見えているかレンダリングチェック機能で確認できる他、スマホ用のクローラーを呼び出すことでスマホ用のWEBサイトがどのように見えているのかを確認できます。
まとめ
GoogleサーチコンソールのURL検査ツール(旧:Fetch as Google)は、公開して間もない新規サイトやページをいち早く検索インデックスに反映させたいときに使います。
他にも、WEBサイトが検索エンジンにどのように認識されているかをレンダリング機能で確認できたり、HTTPレスポンスでリダイレクトの状況を確認したりと、クロールエラーやHTMLの問題点なども知らせてくれます。
初心者の方でも簡単に使える便利なツールなので、WEBサイトを運営されている方はこの記事を参考にURL検査ツール(旧:Fetch as Google)をご利用ください。
以上、GoogleサーチコンソールのURL検査ツール(旧:Fetch as Google)についての解説でした。