SEO対策 GoogleとYahoo! の検索アルゴリズムの違いとは?

かつて、日本国内の検索エンジンはYahoo!がトップシェアでした。
しかし、世界的にGoogleの利用者が増えた影響もあり、現在ではGoogleが日本国内での検索エンジンシェアトップを誇っています。
Yahoo!では、2010年12月1日からGoogleの検索エンジンを導入しています。
検索ユーザーの要求に応えるには、Googleのアルゴリズムの方が優秀だと判断したからです。
そのことをご存知の方の中には「検索エンジンは同じなのに、GoogleとYahoo!では検索結果が違う」と感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、気になる「GoogleとYahoo!の検索アルゴリズムの違い」について解説します。
※記事内の「Yahoo!」は「Yahoo! JAPAN」を指しています。
GoogleとYahoo!で表示されるサイトの違い
GoogleとYahoo!の検索アルゴリズムの違いがよく分かるのが、検索結果に表示されるサービスの違いです。
GoogleとYahoo!で提供されるサービスの違い
例えば、Googleで「コーヒー」と検索した場合、検索結果の一番上にはGoogleマップが表示されて近くのカフェや喫茶店を紹介してくれます。
一方、Yahoo!で「コーヒー」と検索した場合、検索結果の一番上にはYahoo!ショッピングが表示されます。
その他にも、Yahoo!の検索結果にはNAVERまとめや知恵袋、Yahoo!ニュースなど、Yahoo!独自の提携サービスが表示されます。
※上記画像は2020年5月現在
検索結果の違いはなぜ起こる?
GoogleとYahoo!は、どちらもユーザーにとって有益な情報をいかに提供するか、を重視しています。
ただし、Googleがインターネット上にある優良コンテンツを提供することで、ユーザーの要求を満たすのに対し、
Yahoo!はコンテンツの他に、運営するサービスを提供することでユーザーの要求に応えようとします。
このように、ユーザーの要求を満たすためのアプローチが、GoogleとYahoo!では異なるため、検索結果に表示されるサイトに違いが現れます。
検索サービスを利用するユーザーの違い
採用している検索アルゴリズムは同じですがGoogleとYahoo!では、利用する「ユーザー」が違います。
パソコンとスマートフォン
パソコンとスマートフォン、使うデバイスでGoogleとYahoo!のどちらを使うかが異なります。
日本国内の検索エンジンのシェアはGoogleがトップなのですが、パソコンからの利用者数でみるとYahoo!の方が多く使われています。
一方、スマートフォンではGoogleを活用するユーザーが多いです。
年齢層や性別
検索エンジンの利用者を性別に分けて見てみると、男性の方がやや女性よりも多くGoogleを使っています。また、年齢層でみると10代~50代半ばの利用者はGoogle、55歳以上の利用者はYahoo!を使用する方が多い傾向にあるようです。
この結果から、スマートフォンの使用率が高い若い世代はGoogleをよく利用することが分かります。一方、インターネットが普及し始めの頃から検索エンジンを使っている55歳以上の利用者は、Googleよりも早くサービスが開始されたYahoo!を今でも使い続けていることが分かります。
パーソナライズド検索による違い
パーソナライズド検索は、個人ユーザー向けに検索結果をカスタムで表示するための機能です。これまで利用した履歴などを考慮して、各ユーザーに合った検索結果を返すことができます。
GoogleとYahoo!のパーソナライズド検索の違い
同じパーソナライズ検索でも、GoogleとYahoo!では違いがあります。
検索ユーザーが過去に調べたキーワードや訪問したサイトの情報などを元に、ユーザーの検索動向を考慮した検索結果を表示させることから、Googleにおけるパーソナライズド検索の影響は大きいです。
Yahoo!もこのような機能を持ちあわせていますが、Googleに比べると機能による変化は小さいものです。パーソナライズド検索の機能が働いているときは、GoogleとYahoo!の検索結果に表示されるページやコンテンツは大きく異なる場合があります。
パーソナライズド検索を無効にする方法
GoogleとYahoo!それぞれにSEO対策は必要?
結論から言うと、Googleの検索エンジン向けに対策をしていれば、別途Yahoo!の検索エンジン向けに対策をする必要はありません。
Googleに対してSEOを行えば、Googleの検索エンジンを採用するYahoo!のSEO対策にもなるからです。
日本国内における検索エンジンのシェア率は、Yahoo!検索エンジンが約3割、Google検索エンジンが約6割です。2010年以降、Yahoo!でGoogleの検索エンジンを使用しているため、実質Googleが国内の検索エンジンのシェア率の約9割を保持していることになります。
SEO観点で見れば、Yahoo!に対して何か特別なSEO対策を行う必要はなく、Googleに対してSEO対策を行えば大丈夫というのが現状です。
以上、「GoogleとYahoo!の検索アルゴリズムの違い」についての解説でした。