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SEO対策 2022/12/07

インターナショナル ターゲティングについてわかりやすく解説:旧サーチコンソール基礎編

international-targeting-search-console

今回は、日本語以外の言語に対応しているWEBサイトを構築する場合に覚えておきたい、Googleサーチコンソールの「インターナショナル ターゲティング」という項目について解説します。 海外展開を目指してWEBサイトを多言語化するときに、検索ユーザーに対して適切な情報が提供できなければ離脱が増える恐れがあります。

また、検索エンジンに対して正しい情報を伝えられないと流入率が下がり機会損失を招いたり、といったリスクが考えられます。
そこで便利な機能が、Googleサーチコンソールのインターナショナル ターゲティング機能です。

それでは早速、Googleサーチコンソールの「インターナショナル ターゲティング」の基本的な見方や、国・言語の設定方法について紹介します。

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インターナショナル ターゲティングとは?

「インターナショナル ターゲティング」は、Googleサーチコンソールの機能の一つです。
複数の言語でWEBサイトを構築している場合に、各ページが適切な国と言語に設定されているかを確認することができます。

例えば、海外のユーザーがWEBサイトを訪問したときに適切な国や言語が設定されていないと、内容を理解できないことが原因でユーザーが離脱してしまい、大きな機会損失につながります。
そのため、その地域の言語に対応しているかどうかを「インターナショナル ターゲティング」の項目で確認し、もし適切な設定がされていない場合は、設定を変更する必要があります。

通常、Google検索は、ユーザーにとって最も関連性の高い、有用なサイトを検索結果として返します。ジェネリックトップレベルドメイン(.co.jpや.jpなど)や、WEBサイトで使用している言語などから、ターゲットとなる国を判別しています。
一方で、ドメインからどこの国のWEBサイトであるかがわからない場合は、インターナショナル ターゲティング画面からターゲットとなる国と言語を任意で設定することができます。

1-1

インターナショナル ターゲティングの基本的な見方

Googleサーチコンソールのインターナショナル ターゲティングの基本的な見方は、以下のとおりです。

  1. Googleサーチコンソールにログイン
    ※Googleサーチコンソールの登録方法は以下の記事で詳しく解説しています。
    【Googleサーチコンソール】自分で出来る登録方法 使い方ガイド
  2. 対象サイトをクリック
  3. ダッシュボード内の【検索トラフィック】をクリック
  4. 【インターナショナル ターゲティング】をクリック
  5. メッセージを確認する
    インターナショナル ターゲティングの画面には、「言語」と「国」という2つのセクションがあります。
インターナショナル ターゲティングレポート

言語タブ
WEBサイト上のhreflangタグが正しく使用できているかどうかを確認できます。

国タブ
ターゲットとする国を設定できます。

1-2

国・言語の設定方法

 【インターナショナル ターゲティング】画面にある国セクションにチェックを入れ、ターゲットとなる国が日本の場合は、「日本」を選択して保存ボタンを押します。

言語セクションに関しては、日本語以外の言語をターゲットにしたWEBサイトを構築している場合は設定が必要です。設定が必要な場合は、次の項目で紹介する「hreflangタグ」を使います。

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インターナショナル ターゲティングに表示されるエラー

設定における記述方法の誤りやエラーがあればGoogleサーチコンソール内のメッセージに表示されます。

インターナショナル ターゲティングの言語セクションに以下のようなエラーが表示されることがあります。

リターンリンクなし
「hreflangタグ」について、リダイレクト際のページに一致するタグがない、という意味です。言い換えますと、「リターンリンクなし」とは、「このページと同じページは〇〇(URL)です」に該当するリンクがないことを指します。
そのため、ページごとに適切なページをhreglang属性タグなどで適切に指定します。

不明な言語コード
サイトで指定しているコードが、不明な言語コードの場合、エラー表示されます。リターンリンクなしのエラーと同様に、URLレベルで適切な設定を行います。

サイトにhreflangタグがありません
こちらも上記のエラーと同様に、適切な設定を行います。

2-1

hreflangタグとは?

「hreflangタグ」とは、複数の言語のコンテンツを提供するWEBサイトの場合に、検索ユーザーに対して適した言語や、地域のWEBサイトを検索結果に表示するための要素です。

例えば、英語版のWEBサイトを持っているのに、英語圏のユーザーが検索したときに日本語版のWEBサイトが表示されてしまうことを防ぐのがhreflangタグの役割です。

Googleサーチコンソールのインターナショナル ターゲティング画面の言語セクションにhreflangタグに関するエラーメッセージが表示されている場合は、以下の設定方法を参考に早急に対処しましょう。(上記の3つのエラーとも同じ設定を行います)

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hreflangタグの設定方法

多言語サイトを運営する上で欠かせない設定である「hreflangタグ」は、「HTMLに直接書き込むこと」で設定できます。

日本語のWEBサイトの場合
<head>~</head>タグに囲まれた範囲の中に、以下のコードを記述します。
<link rel=”alternate” hreflang=”jp” href=”https://○○○○○○○.com/jp/”>

英語のWEBサイトの場合
<head>~</head>タグに囲まれた範囲の中に、以下のコードを記述します。
<link rel=”alternate” hreflang=”en” href=”https://○○○○○○○.com/en/”>



日本語と英語、あるいはそれ以外の複数の言語に対応しているWEBサイトを運営している場合は、hreflangタグに関する警告メッセージを無視することはできません。
これを設定しておかないと海外からの検索に対して日本語サイトが表示されてしまい、検索ユーザーの離脱に繋がります。

今回紹介したGoogleサーチコンソールの「インターナショナル ターゲティング」画面を確認すれば、WEBサイトの言語や国に関するエラーを確認することができます。

検索ユーザーのためはもちろん、複数の言語に対応しているWEBサイトを運営していることをGoogleの検索エンジンに正しく伝えるためにも、インターナショナル ターゲティングを確認しながら適切な設定を行っていきましょう。

以上、「インターナショナル ターゲティング」の基本的な見方や国・言語の設定方法についての解説でした。

この記事を書いたライター

SEO施策部

SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。 サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超のノウハウをSEOサービスに反映し、3,000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。

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