SEO対策 リンクスパムとは

WEBマーケティングやSEOでよく用いられる用語の中から、今回は「リンクスパム」の意味やチェック方法、対策について解説します。
リンクスパムの意味は?
「リンクスパム」とは、リンクポピュラリティ(外部リンクによってWEBサイトの人気度や評価をはかる考え方)を利用して検索エンジンの検索順位を操作する行為のことを指します。
中でも、Googleの本質的な評価ではなくテクニカルに評価を上げることを試みる「相互リンク(リンクファーム)」「隠しリンク」「有料リンク」などの手法は不自然なリンクとみなされることもあるので、場合によっては、検索エンジン側から不正行為と見なされる可能性があります。
リンクスパムとペンギンアップデート4.0
2016年にGoogleから「ペンギンアップデート4.0」への更新が発表されて以降、検索エンジンの検索順位を操作するリンクスパムによる「不自然なリンク」や「スパムリンク」に対しては、ペナルティではなく「無効化」「無視」するといった仕様になりました。
ペンギンアップデート4.0への更新は、意図的に特定のWEBサイトの検索順位を下げる逆SEOやネガティブSEOによる危険に対処することが目的と言われています。ただし、検索エンジンがすべてのリンクスパムを検出するまでには達していないため、万が一不正なスパムや気になるリンクを発見した場合は、以前と同様に否認ツールを使ってリンク否認の意思表示をしたほうが安心です。
「リンクスパム」と「スパムリンク」と「不自然なリンク」の違い
混同されがちな単語なので、違いをここでおさらいします。
Googleのミューラー氏が2017年5月に言及した内容を含めてまとめますと、以下のようになります。
リンクスパム
リンクスパムとは、外部リンクを用いたスパム行為を指します。
スパムリンク
スパムリンクとは、スパムサイトからの単なるリンクを指します。
自分が関与しない、他者のスパムサイトから一方的に貼られたリンクです。
不自然なリンク
検索順位を操作するために、サイト管理者が獲得した不正なリンクのことで、
具体的には「自作自演のリンク」や「ディレクトリやリンク集への登録」や「過剰な相互リンク」などがこれにあたります。
低品質なリンクのチェック方法や対策について
不自然なリンクやスパムリンクはペンギン4.0で「無効化」「無視」される仕様にはなったものの、悪影響はゼロとは言い切れないため、リンクスパムの有無を調べるための「チェック方法」や低品質なリンクを見つけた場合の「対策」について押さえておきましょう。
低品質なリンクのチェック方法
WEBサイトに良くないリンクが貼ってあるかどうかを調べるには、「Googleサーチコンソール(Google Search Console)」を使います。
Googleサーチコンソールにログインし、【リンク】を選択します。ここでは、WEBサイトに貼られている全てのリンクのサマリーが表示されます。
表示されるリンクの中から、まずはリンク数の多いリンク先の詳細から確認していきます。低品質なリンクの可能性が高いリンクの場合、「アンカーテキスト内にWEBサイトと全く関係のないキーワードや商品名」などが埋め込まれていることがよくあります。
また、リンク先に飛んでWEBページ内のテキストを確認すると、「文法や文脈などが意味不明」だったり、明らかに「自動生成されたコンテンツ」が表示されていたりすれば、低品質なリンクである可能性が高いと言えるでしょう。

発見した低品質なリンクへの対応
Googleサーチコンソールでチェックしたリンクの中から、スパムリンクや、不自然なリンクに対処するために「否認作業」を実施します。
リンクの否認申請もGoogleサーチコンソール上で行うことができます。否認したいURLをテキストに貼り付けてファイルを作成します。
テキストには、
(1)「♯」文字に続いてコメントを入れ、
(2)否認するページURLを記載します。
※ドメイン単位で否認する場合は「domain:否認するドメインURL」を記載します。
Googleサーチコンソール内の【リンクの否認】のページにアクセスして、作成したファイルをアップロードして否認作業が完了です。

ペンギンアップデートが更新されたことで、リンクスパムのような検索エンジンの検索結果を操作する行為は無効化(無視)される仕様になりました。一方で、良質なリンクは効果が依然として認められるので、獲得の仕方や、貼られているリンクのチェックは重要なSEO対策といえます。
以上、「リンクスパム」の意味やチェック方法、対策についての解説でした。