MEO対策 MEOとは?MEO対策のやり方と順位に影響がある項目

MEOとはMap Engine Optimizationの頭文字をとった略称で、Google mapの検索エンジンに対して最適化を行う事を指します。本記事では、対策方法・上位表示のポイント・SEOとの違い・費用・メリット・これからのMEOについてわかりやすく徹底解説します。
MEOとは
MEOとはMap Engine Optimizationの略称で、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)をGoogleマップの上位に表示させる施策のことです。
日本ではMEOと言いますが、海外ではMEOではなくLocal SEOと言います。
MEOは自社のGoogleビジネスプロフィールがユーザーにとって関連性が高く、価値の高いビジネス情報になるように「情報の充実」口コミの獲得」「WEB上の認知度向上」などの施策をおこないます。
ユーザーは「飲食店」や「美容院」「ジム」など、お店を探す場合に「地域名+サービス名」で検索しますが、検索結果の画面にはGoogleマップが表示され、ユーザがいる地点の周辺エリアにあるお店が検索結果に表示されます。
そのため特定のエリア内で実店舗や宅配サービスを提供している事業者にとっては、MEOをおこなうことで集客数アップや自社ビジネスの認知度を高めることができます。
検索キーワードによっては、オーガニック検索結果よりも上部に地図が表示されるため、地域に密着したビジネスを行っている企業にとっては重要な集客方法の一つになっています。
MEOの特徴
MEO対策の特徴は「店舗・事業所があるエリア内で検索したユーザーに対してアピールできる」ことです。
Googleマップに表示される情報はユーザーが検索する場所によって検索結果が変わります。
例えば、渋谷・吉祥寺・八王子にいるユーザーがそれぞれ「ラーメン」と検索した場合、ユーザーがいる場所から近いお店が表示されるため、ユーザーごとに異なった検索結果になります。
理由は、Googleがユーザーの位置情報やWEB上の情報・Googleビジネスプロフィールのデータを読み取り、ユーザーにとって最適な検索結果を表示しているためです。
そのため、サービスを提供しているエリア内で検索したユーザーに対してだけ、自社のビジネスをアプローチすることができます。
逆に、店舗があるエリアに関係がないエリアキーワードで検索した場合は、検索結果に表示されないためMEOをやる意味がありません。
Googleはビジネス情報を活用して、GoogleマップやGoogle検索などのGoogleサービスに関連性の高いローカル検索結果を表示しています。
Googleビジネスプロフィールヘルプ Google がビジネス リスティング情報を入手する方法と、それらの用途
たとえば、経営しているヘアサロンの住所や営業時間などの情報を登録した場合は、「近くのサロン」や「サロン 営業中」を検索したユーザーのローカル検索結果にビジネスが表示される可能性があります。
2021年11月30日~12月8日に行われたGoogleのアップデート後は、より位置情報を考慮した検索結果に更新されました。
ユーザーの位置情報に対して表示される検索結果の精度が高まったことで、よりMEOの重要性が増しています。
【参考画像】
MEOが注目された背景
MEO対策が注目された背景は、2000年代中盤以降スマートフォンが普及したことが大きな要因です。
Googleマップは2005年7月に日本語版がリリースされましたが、スマートフォンでお店を探す場合は、Google検索よりもGoogleマップのほうが手軽にお店の情報(口コミ・写真・営業時間など)を探すことができます。
そのため、近くのお店やサービスを、Google検索ではなくGoogleマップで探すユーザーが増加しました。その結果、Googleマップ上で露出すると大きな集客効果につながるため、MEO対策が注目されるようになりました。
MEOとSEOとの違い
ここまでの解説でMEOがどのようなものかは理解できたと思います。
では、WEBマーケティングでよく耳にするSEOとの違いはなんでしょうか?
それぞれの違いについて説明します。
MEOとSEOの主な違いについて
対象となる検索エンジンの違い
MEOはGoogleマップ検索エンジン内で露出を高める施策となり、SEOはGoogle検索内(オーガニック検索結果)で露出を高める施策となります。
SEO対策 | MEO対策 | |
検索エンジン | Google検索エンジン | マップ検索エンジン |
表示される場所 | オーガニック検索結果 | ローカルパック・Googleマップ |
施策を行う対象の違い
MEOはGoogleビジネスプロフィールに対して施策を行うのに対して、SEOはWEBサイトに対して施策を行います。SEOはページ数やコンテンツの品質など、サイトの規模やクオリティによって対策の効果に大きな差が出ます。
一方でGoogleビジネスプロフィールは、Googleが提供しているプラットフォームのため競合サイトとの差が殆ど出ません。
SEO対策 | MEO対策 |
WEBサイト | Googleビジネスプロフィール |
施策内容の違い
SEOとMEOで施策内容が共通する部分もありますが、MEO対策では主にGoogleビジネスプロフィール内の項目を最適化するのに対して、WEBサイトに対して施策をおこなうSEOでは「htmlの修正」「コンテンツの作成」「クローラービリティの改善」「表示速度の改善」「被リンクの獲得」などをおこないます。
SEO対策 | MEO対策 |
検索意図にマッチしたコンテンツを作る | ビジネスプロフィール内の情報を埋める |
内部対策を行う | 口コミを集める |
関連するページに対して内部リンクを設置する | サイテーションを獲得する |
表示速度を改善する | 定期的に投稿を行う |
クローラビリティを改善する | 写真を増やす |
被リンクを獲得する | 自社サイトの情報と関連付ける |
【関連記事】
MEO対策・SEO対策の違いについて分かりやすく解説
対策費用の違いについて
MEO対策は無料で利用できるGoogleビジネスプロフィールに対して行うため、自分で行えば費用がかかることはありません。
また、決まったフォーマットの中で施策を行うため、業者に依頼しても年間20万~40万程度の費用となります。
一方、SEO対策は「コンテンツの作成」「内部対策」「被リンクの獲得」など、施策項目が多く、サイトのページ数によっては施策範囲が広いため、業者に依頼した場合キーワードとサイトによっては、年間100万~500万程度かかる場合があります。
コスト | 成果が出るまでの期間 | 集客範囲 | |
MEO | 年間20万~40万程度 | 1週間~2週間 | 店舗のあるエリア |
SEO | 年間50万~600万程度 | 1ヵ月~6ヵ月以上 | ・特定のエリアから全国まで ・オンライン |
【参考記事】
MEO対策の費用・料金相場│低価格で依頼するために知るべき費用の仕組み
MEO対策で検索順位が決まる仕組み
MEO対策のやり方を説明する前にMEOで順位が決まる仕組みを説明します。
順位に影響する項目は大きくは3つあります。
具体的には「関連性」「距離」「視認性の高さ」によってGoogleマップ内でのランキングが決定されます。

上記はGoogleの公式ヘルプページにも記載されているため、必ず覚えておきましょう。
それぞれ詳しく解説します。
関連性
「関連性」とはユーザーが検索したキーワードとビジネスの関連度のことを指します。
関連性とは、検索語句とローカルビジネスプロフィールが合致する度合いを指します。充実したビジネス情報を掲載すると、ビジネスについてのより的確な情報が提供されるため、プロフィールと検索語句との関連性を高めることができます。
Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法 関連性
例えばユーザーが「iphone バッテリー交換 渋谷」と検索した際に、Googleのデータベースに登録されているビジネスプロフィールの中から関連が高いものをマップに表示させます。
登録カテゴリの選択と投稿・口コミ返信にキーワードを入れておけば関連性が上がると思われていますが、Googleは「WEB上の情報」「ビジネスプロフィールに設定したWEBページの情報」なども参照し、よりユーザーにマッチしたビジネスプロフィールをGoogleマップ上に表示させていると考えられます。
距離
距離とはユーザーがいる場所や、検索クエリで指定した場所と店舗の距離のことを指します。
Googleは検索ユーザーにとって利便性の高い情報を提供する為、「iphone バッテリー交換」と検索した場合には、ユーザーがいる現在位置と近い場所にあるお店を検索結果に表示させます。
また、「iphone バッテリー交換 渋谷」とエリアを指定して検索した場合は、キーワードで指定したエリア内にあるビジネスプロフィールをマップ上に表示させます。
海外でMEOツールを提供しているwhitespark社が行った、MEOのランキング要因に関する調査結果によると、距離に関する項目が上位5位以内に「検索地点までの住所の近さ」「検索都市の住所」の2つがランクインしています。
このことからも距離がランキングに与える影響が大きいことが分かります。
視認性の高さ
視認性の高さとはビジネスの認知度を指します。オフライン・オンラインともに、ビジネスの視認性が高いビジネスプロフィールを優先的にマップに表示させます。
【オフラインの視認性】
観光名所・博物館・ヴィトン・シャネルなど、一般的に知名度が高く指名検索が多い場合が該当します。
【オンラインの視認性】
WEB上で自社についての引用や言及、SNSでのシェア数・お店を紹介している記事の数・良い評価の口コミが多いほど視認性が高くなります。
また、「店舗一覧のページや各サービスの紹介ページの作成」「ビジネスと関連があるサイトからビジネスプロフィールへのリンク獲得」も視認性を高める要素となります。
「自サイトの検索順位」も視認性に関係するため、SEO対策を行い検索順位を高めておくことで、MEOのランキングに良い影響を与えます。
オフラインで有名になるには時間と労力がかかりますが、オンラインであれば地道な努力で口コミを獲得したり、SNSでシェアしてもらうことで知名度を上げる事が出来るので積極的に取り組みましょう。
MEO対策で順位に影響がある項目
MEOの順位が決まる仕組みを理解したら、次にMEO対策で順位に影響がある項目を理解しましょう。
この項目では、海外で有名なMEOツールを提供しているwhitespark社が、2023年3月24日に数十人のMEOの専門家の意見を元に作成したデータを参考に解説します。
海外での調査結果ですが、弊社が行っている調査結果とも合致する部分が多いため、日本でも殆ど同じと考えて良いでしょう。
MEOの順位に影響がある要因
whitespark社では順位に影響がある要因を7つのグループに分けています。
どのような要因がMEOの順位に影響するのか確認してみましょう。
【MEOの順位に影響がある要因】
1. Googleビジネスプロフィールのシグナル
・近接性、登録カテゴリ、ビジネス名のキーワードなど
2. ホームページのシグナル
・NAP情報の有無、タイトルタグのキーワード、ドメインオーソリティなど
3. 口コミのシグナル
・Googleビジネスプロフィールとその他サイトのレビューの数、レビューの評価点数、レビューの増加速度など
4. リンクのシグナル
・アンカーテキスト、被リンクのドメインオーソリティ、被リンクドメイン数など
5. ユーザー行動のシグナル
・クリックスルー率、モバイルクリックから通話・滞留時間など
6. サイテーションのシグナル
・位置データ、NAP情報の一貫性、引用されている量など
7. パーソナライゼーションのシグナル
・検索履歴、検索している場所、検索したデバイスなど
【参照元】
whtespeark Local Search Ranking Factor groups
次に、7つの項目が順位に与える影響の度合いを見てみましょう。
【各項目が順位に与える影響度合い】
調査データを見ると、Googleビジネスプロフィールのシグナルが一番影響度が強く、次にホームページのシグナル、口コミのシグナルと続きます。
このことから、Googleビジネスプロフィールを充実させるだけではなく、自社ホームページへの対策も重要なことが分かります。
MEOの順位に影響がある項目ランキング
次にMEOの順位に影響がある詳細な項目をランキング形式で紹介します。
MEOで順位に影響がる項目ランキング | スコア | |
1 | メインのカテゴリ | 193 |
2 | ビジネス名に含まれるキーワード | 181 |
3 | 検索地点までの住所の近さ (検索者とビジネスの距離) | 176 |
4 | 検索都市の住所 | 170 |
5 | スパムの削除 | 143 |
6 | 高評価の口コミ (例:★ 4-5) | 138 |
7 | サブカテゴリ | 134 |
8 | レビューの数 (テキスト付き) | 128 |
9 | 確認済みの英ポンド | 117 |
10 | 地図の中心地からの距離 | 114 |
11 | GBPに登録しているURLのタイトル | 114 |
12 | GBPの完全性 | 112 |
13 | 時間の経過に伴う持続的なレビュー増加 | 105 |
14 | 各サービスの専用ページ | 105 |
15 | GBPに登録しているURLの見出しのキーワード (H1、H2) | 102 |
16 | マップピンの適切な配置 | 101 |
17 | ドメインコンテンツの地理的 (都市/近隣)キーワードの関連性 | 101 |
18 | ウェブサイト全体の内部リンク | 100 |
19 | ローカル関連ドメインからドメインへのインバウンドリンク数 | 100 |
20 | レビューの最新性 | 99 |
和訳:SEM PLUS編集部
ランキングの上位を見ると、「距離」「口コミ」「ビジネスプロフィールの最適化」「自サイトの対策」に関連する項目が多くランクインしています。
MEOを行う際に、「自サイトの対策」を意識していない方が多いですが、「順位が決まる仕組み」の関連性に関わる項目のため必ず施策を行いましょう。
順位に影響を与える項目は、Googleのアルゴリズムによって変化するため、今後のこの内容とは限りませんが2023年4月現時点では参考にすべきデータとなります。
MEO対策のやり方
それでは具体的にMEO対策のやり方を解説します。
MEO対策でランキングを改善するために、Googleビジネスプロフィールヘルプに記載されている「ローカル検索結果のランキングが決定される仕組み」と「MEOの順位に影響がある項目」を参考に、以下の項目に対して施策をおこないます。
- 【事前準備】Googleビジネスプロフィールの登録・オーナー確認
- Googleビジネスプロフィールのビジネス情報を最適化する
- 評価の高い口コミを継続して獲得する
- 自社サイトのSEO対策を行う
- サイテーションの獲得を行う
- NAP情報を統一する
それぞれ詳しく解説します。
【事前準備】Googleビジネスプロフィールの登録・オーナー確認
MEO対策を始める前に、事前準備としてGoogleビジネスプロフィールの登録とオーナー認証を済ませる必要があります。
MEO対策では、Googleビジネスプロフィール内の情報を最適化する必要があるため、ビジネス情報の管理・修正をおこなうGoogleビジネスプロフィールマネージャーにログインする必要があるためです。
登録とオーナー認証を行うと、ビジネス情報の修正や追加を行うことができるようになります。また、オーナー確認を行うことで上位に表示される可能性が高まります。
ビジネスのオーナー確認を行うと、GoogleマップやGoogle検索などのGoogleサービスで、ローカル検索結果にビジネス情報が表示される可能性が高くなります。
Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法:オーナー確認
Googleビジネスプロフィールの登録・オーナー認証の方法は以下の記事からご確認ください。
【参考記事】
Googleビジネスプロフィール登録方法│初めてでも簡単、図付解説
Googleビジネスプロフィールのビジネス情報を充実させる
次に、オーナー認証を済ませたGoogleビジネスプロフィールのビジネス情報を最適化します。
ビジネスプロフィールのビジネス情報には、店舗の基本情報を掲載することができます。
この項目はMEO対策で検索順位を決める仕組みの1つ、「関連性」を決定する重要な項目になるため、MEOでターゲットにしているユーザーが検索するキーワードとビジネスの「関連性」を意識して設定を行いましょう。
また、すべての項目を詳細に入力することはもちろん、ユーザーにとって魅力的に映るビジネス情報になるように設定するのがポイントです。
Googleビジネスプロフィール公式ヘルプにも以下のように記載されています。
ビジネス情報を更新して表示頻度を上げる
Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法
ビジネスの所在地で関連性の高い語句を検索しても、ご自身のビジネス情報が表示されない場合があります。ローカル検索結果でお客様のビジネスが表示される頻度を最大化するには、ビジネスプロフィールのビジネス情報の内容を充実させ、魅力的なものにしてください。
では、実際に設定を行う項目と設定のポイントを解説します。
設定はビジネスプロフィールマネージャーから行います。
使い方や編集方法が分からない方は、別記事で詳しくまとめているので、こちらの記事を参考に編集方法を覚えてからスタートしてください。
【参考記事】
Googleビジネスプロフィールマネージャー新管理画面に変更!使い方と編集方法を解説
メインカテゴリ
メインカテゴリには自社のビジネスにマッチしたカテゴリを選択します。ビジネスカテゴリは検索順位に大きく影響するため、マッチしていないカテゴリを選択すると検索順位が上がらないので注意が必要です。
メインカテゴリを設定する場合は、自社のビジネスに一番関連があるカテゴリを選択する必要があり、関連が低いカテゴリを選択すると検索結果に表示されない可能性があります。
カテゴリを選択する際のポイントは、狙っているキーワードで上位に表示されている競合他社が設定しているメインカテゴリを参考に設定することです。
カテゴリはビジネスの内容を表し、その商品やサービスを検索しているユーザーとビジネスを結びつける役割を果たします。
Googleビジネスプロフィールヘルプ ビジネス プロフィールのカテゴリを選択する方法
たとえば、メインカテゴリが「ピザレストラン」のビジネスは、レストラン、イタリアンレストラン、またはピザを検索したユーザーのローカル検索結果に表示される可能性があります。カテゴリは、Googleのローカル検索結果のランキングに影響する要因の1つです。
サブカテゴリ
サブカテゴリは最大9つまで登録することが可能です。
例えばメインカテゴリを「写真館」サブカテゴリを「ブライダルカメラマン」「パスポート用写真業者」といった形で設定できます。
ただし、複数の事業を展開しているからといって、色んなサブカテゴリを選択してしまうとビジネスの専門性が薄れるため評価が下がる可能性があります。
【関連記事】
Googleビジネスプロフィールのカテゴリ一覧
住所
住所にビル名などが付く場合や、長い場合は住所1にすべて記載するのではなく、住所2に入力するようにします。入力する際は、番地の全角半角など表記揺れには注意してください。
住所はホームページの会社概要に記載されている住所に合わせるようにしましょう。
また、ピンの位置も正確に設定してください。
営業時間
正しい営業時間を設定します。
お盆やお正月など、営業時間が変更される場合は特別営業時間を利用してください。
WEBサイト・予約URL
ビジネスプロフィールと自社サイトを関連づけるため、自社サイトがある場合は自社サイトのURLを記載します。予約用のURLを持っている場合は記載しましょう。
ビジネスの説明文
ビジネスの説明文には、ユーザーが見た際にビジネスの内容が分かりやすく、正確に伝わるように記載します。説明文は検索キーワードを意識して「どこにあるお店なのか」「何を提供しているのか」「どんな特徴があるのか」を記載してください。
【関連記事】
Googleビジネスプロフィールの説明文の書き方・作成例を紹介
ビジネス情報に関する注意点
ビジネス情報は自分で変更していなくても、第三者からの申請で勝手に書き換えられてしまう場合があります。ビジネス名・住所・電話番号がWEB上にある自社の情報と紐づいていない場合は、オンラインでの視認性の評価が低くなります。
また、Googleビジネスプロフィールの情報が正確じゃないと、検索ユーザーの信頼を失う可能性もあるため、常に最新の情報になっているか定期的にチェックしましょう。
【関連記事】
Googleビジネスプロフィールの情報が勝手に変更・修正された理由と対処法を解説
評価の高い口コミを継続して獲得する
前述したように、口コミの数と評価はランキングを決める要因である「視認性の高さ」に影響するため、評価の高い口コミを獲得することはMEOを行う上で重要な項目となります。
クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ランキングが高くなります。ウェブ検索結果での掲載順位も考慮に入れられるため、検索エンジン最適化(SEO)の手法も適用できます。
Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法
Googleはユーザーにとって有益な情報を提供する事を掲げているため、検索エンジンは利用者から高評価の口コミが多く投稿されているビジネス情報を「人気で知名度が高くおすすめできる店舗」と判断し、検索ランキングを上位に表示させる傾向があります。
口コミの文章は検索結果上で太文字のテキストとして表示されるため、口コミの内容と検索キーワードの関連性が高い場合は、検索結果に表示されやすくなります。
また、口コミは一旦集めれば良いわけではありません。
MEOの効果を高めるには「継続して口コミが増加していること」「最新の口コミがあること」「高評価な口コミがあること」が重要となります。
自社サイトのSEO対策を行う
自社サイトのSEO対策を行い検索結果上で上位に表示されると、MEOのランキングにも良い影響があります。Googleビジネスプロフィールの公式ヘルプページにも以下のように記載されています。
ビジネスについてのウェブ上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)も視認性の高さに影響します。Googleでのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果のランキングに影響します。クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ランキングが高くなります。ウェブ検索結果での掲載順位も考慮に入れられるため、検索エンジン最適化(SEO)の手法も適用できます。
Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法 視認性の高さ
自社サイトのSEO対策は全てを解説すると長くなってしまうため、ここでは特にMEOに影響がある項目を中心に説明します。
GoogleビジネスプロフィールのURLに記載しているページに対して以下の対策を行います。
- サービス内容を記載したページを作る
- 作成したページのコンテンツの質を高める
- titleタグに対策キーワードを含める
- hタグに対策キーワードを含める
- ビジネスを展開しているエリアに関連するサイトから被リンクを獲得する
上記以外にも自社サイトの対策を行う場合は、「Google mapを埋め込む」「他店舗展開している場合は、店舗一覧ページと各店舗のページを作る」なども忘れずに行ってください。
サイテーションの獲得を行う
サイテーションとは、日本語で「引用・言及」という意味の言葉です。
MEOにおいては、自社・自店舗の情報(「名前」「住所」「電話番号」など)が自社サイト以外のWEBサイト上に掲載されていることを指します。
サイテーションはランキングが決定される仕組みの「視認性を高める」ことにつながるため、MEO対策を行う上で重要な要素の1つになります。
具体的には、SNSでの言及や、エキテン・EPARKのようなポータルサイトへの掲載、NAVITIME・MAPIONなどの地図・住所・電話番号掲載サイト、Yahoo!ロコ・Apple mapなどの地図アプリに情報が掲載される事で、オンライン上の認知度・知名度の向上につながります。
サイテーションを行う上でのポイントはNAP情報を統一することです。
NAP情報については次の項目で解説します。
【関連記事】
サイテーションとは?MEOの効果・獲得方法を解説
NAP情報を統一する
NAP情報とは「Name:会社名/屋号/店舗名」「Address:住所」「Phone:電話番号」の頭文字を取った言葉で、オンライン上にあるNAP情報を統一することでMEO効果を高めることができます。
NAP情報を統一するためには、「住所・電話番号の大文字、小文字の違い」「株式会社〇〇、(株)〇〇の違い」「ひらがな、カタカナの違い」などの表記揺れを無くします。
WEB上にあるNAP情報が統一されていない場合は、ビジネスプロフィールに登録されている情報とその他サイトにある情報が一致しないため、検索エンジンから別のビジネスとして認識されてしまいサイテーション効果を得られなくなります。
サイテーション効果を高めるために店舗の情報が掲載されている、すべてのWEBサイトとSNSのNAP情報を統一をしてください。
MEO効果を高めるために行うべき施策
MEO対策の目的は順位を高めることではなく、集客数を増やすことです。
この項目では、ランキングに間接的に影響がある項目や、取り組むことでコンバージョンの増加に繋がる施策を紹介します。
【間接的にMEO効果を高める施策】
- 口コミ返信を行う
- 定期的に投稿する
- 写真の投稿を行う
- 商品を掲載する
- メッセージ機能を使う
それぞれ詳しく解説します。
口コミの返信を行う
口コミに対する返信もMEO対策を行う上では重要です。
返信を行う事で検索ランキングに与える影響はありませんが、口コミの返信をすることでユーザーとの信頼関係が構築できるため、自社のビジネスに対してポジティブな印象を与えることができます。
顧客からのクチコミは、お店やサービスに対する有益なフィードバックとなります。クチコミに返信することは、顧客との信頼関係の構築につながります。
Googleビジネスプロフィールヘルプ Google でクチコミを読んで返信する方法
▼ また、口コミの返信には以下のメリットがあります。
- ほかのユーザーからの口コミが集まりやすくなる
- 口コミを投稿してくれたユーザーのリピート率が上がりやすくなる
- 店舗情報から口コミ返信を見た他ユーザーからの印象が良くなる
- 返信する際にビジネスの詳細や新しい情報を発信する事ができる
このように口コミの返信は、検索順位に関節的な影響を与えるだけではなく、来店数・来店率の向上が期待できます。
口コミが投稿されたら「口コミ投稿へのお礼」「お客様が高評価だったポイントについて言及する」「ほかのサービスを紹介する」を意識して、投稿されたユーザーと返信を見る可能性のあるユーザーに向けて丁寧に返信してください。
【関連記事】
Googleビジネスプロフィールの口コミへの完全対策マニュアル
オルグロー株式会社では、口コミの管理ツール「MEOアナリティクス」を提供しています。
返信済み・未返信が一覧で確認でき、複数店舗がある場合は一括返信や店舗ごとの口コミランクインを見る事が出来ます。
『MEO Analytics』
定期的に投稿する
投稿機能は、最新情報の発信やイベントの告知などをすることができる機能です。定期的な投稿はビジネスプロフィールの更新頻度を高める事になり、ユーザーにビジネスの魅力を訴求することができるため、既存顧客だけではなく潜在顧客にもアピールすることができます。
投稿をおこなう際のポイントは以下になります。
Point1. クーポンや特典の投稿を行う
最新情報を定期的に投稿するだけではなく、ユーザーにとって有益な情報となるクーポンや特典の投稿をおこないましょう。最新情報よりも、クーポンや特典を投稿しているビジネスの方が評価が高くなる可能性があります。
Point2. 投稿文章にキーワードを含める
投稿文を作る際は検索クエリに関連するキーワードを文章内に入れましょう。
関連するキーワードを入れることで、ランキングに影響がある「関連性」を高めることに繋がります。
Point3. ユーザーの関心が高い内容を投稿する
MEO対策の目的は来店数を増やすことです。
お店の特徴やお客様の声など、ユーザーにとって関心がある内容を投稿することでアクション率を高めることができます。
定期的な投稿はMEOに効果があるだけでなく、ユーザーにアクティブなお店という印象を与えるため、来店率の向上やイメージアップにもつながります。定期的に投稿をおこなってみましょう。
【関連記事】
Googleビジネスプロフィール「投稿」方法・機能について解説
オルグロー株式会社では、投稿の手間を省くために自動投稿ツール「MEOアナリティクス」を提供しています。
前もって指定した投稿内容を、指定した時間に、自動で投稿する事が可能です。
また、複数店舗に同じ投稿を一括で行う事も可能です。
『MEO Analytics』
写真を追加する
写真の表示回数、閲覧数が多いビジネスプロフィールは、多くのユーザーが興味を持っていると判断されるためランキングに関節的に影響します。
また、魅力的な写真や動画は、ユーザーがアクションを起こすかどうか意思決定する上で重要な判断材料となります。魅力的な商品の写真や、店舗の情報が伝わる写真はユーザーからの興味・関心を集めることができ集客や問い合わせの促進につながります。
写真を掲載しているビジネスは、掲載していないビジネスに比べて、ユーザーが店舗までの運転ルートを検索する回数や、ウェブサイトへのリンクをクリックする回数が増える可能性が高くなります。
Googleビジネスプロフィールヘルプ:ビジネス プロフィールの質を高める
写真をアップする際は、「ロゴ」「外観」「チーム」など元々のカテゴリの写真だけではなく、「新商品」「新メニュー」や「駐車場の写真」「駅からお店までの経路図」などをアップすると来店率の向上に繋がります。
ビジネスの内容を伝え、商品やサービスを紹介するには、写真をビジネスプロフィールに追加します。的確で訴求力のある写真を掲載すれば、求めている商品やサービスがあることを顧客にアピールできます。
Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法:写真を追加する
【写真を投稿したことでランキングが上昇した事例】
対策当初写真は5枚でしたが、オーナーの写真投稿で50枚まで増やした所ランキングが上昇しました。

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【Googleビジネスプロフィール】写真の追加・削除方法と不承認になる理由
商品を掲載する
Googleビジネスプロフィールの「ローカル検索結果のランキングが決定される仕組み」に「商品」の項目が追加されました。このことから、商品を掲載することで間接的に検索順位を高めることができると考えられます。
商品はナレッジパネルに表示されるため、ユーザーに対して自社商品を画像で分かりやすく伝えることができます。そのため、検索順位だけではなくコンバージョンを高めることにも繋がります。
商品エディタを使用すると、モバイルとパソコンで商品の存在感を高め、商品を宣伝してユーザーのインタラクションを促進することができます。
Googleビジネスプロフィール 商品エディタと商品カタログについて
また、商品は販売ページへのリンクも設定できるため、自社サイトの流入数を向上させる事も出来ます。来店前の見込み客に商品イメージを伝えられる機能なので商品がある場合は必ず設定しましょう。
【関連記事】
Googleビジネスプロフィール商品の登録方法を解説
メッセージ機能を使う
メッセージ機能をオンにすることで、Googleビジネスプロフィール上でユーザーとメッセージのやり取りをおこなうことができます。
また、メッセージ機能を使うと、リアルタイムでユーザーの質問に回答することができるため来店率を高めることができます。
ユーザーは、Googleビジネスプロフィールからリアルタイムでお客様のビジネスにメッセージを送信できます。メッセージではユーザーからの質問に回答し、ビジネスについて説明し、来店を促すことができます。チャットは、ユーザーとコミュニケーションを図るのに最適な機能です。お互いが便利に気持ちよく使えるよう、チャットのガイドラインを遵守してください。
Googleビジネスプロフィールヘルプ:ビジネス プロフィールに寄せられたメッセージを読んで返信する方法
2023年になって、Googleビジネスプロフィールの「パフォーマンス」「メッセージ」の項目には、「メッセージへの返信率」「平均レスポンス数」の項目が追加されているため、今後これらの指標がランキングに影響する可能性も考えられます。

メッセージ機能を積極的に活用しましょう。
MEOでやってはいけないこと
この項目ではMEOでマイナスの要因となる代表的なやってはいけない例を紹介します。
どちらも、最悪の場合ビジネスプロフィールの停止、もしくは削除となる可能性が高いため注意してください。
実態の無い住所を登録する
実態の無い住所をビジネスプロフィールに登録した場合、アカウントの停止もしくはアカウントを削除される可能性があります。
具体的には、「私書箱」「バーチャルオフィス」「虚偽の住所」が該当します。
ユーザーはマップ上に表示されるビジネス情報の住所をみて店舗へ来店しますが、実際にお店がその場所に無い場合、Googleマップ自体の信用を大きく落とすことに繋がるため、MEOをおこなう上で大きなマイナス要因となります。
対象エリアを増やすため、私書箱などを使いビジネスプロフィールのアカウントを増やしているケースを見ますが絶対にやめましょう。
店舗住所やサービス提供地域は詳細かつ正確に記載します。遠隔地にある私書箱は使用できません。
Google に掲載するローカル ビジネス情報のガイドライン:住所
郵送先住所を借りており、その住所では実際にサービスを提供していない場合(バーチャルオフィスとも呼ばれます)は、ビジネス プロフィールをご利用いただくことはできません。
口コミを偽装する
口コミを獲得することでランキングへ良い影響がありますが、偽造された口コミはガイドライン違反のため、マイナス評価もしくはアカウントが停止される可能性があります。
また、口コミは継続して獲得することでMEO効果が高まるため、口コミの投稿を代行業者に依頼しても一次的に口コミを増やしてもMEO効果は持続しません。
口コミの偽装が原因でビジネスプロフィールが停止になった場合、口コミの投稿を依頼をした業者と連絡が取れなければ、口コミを削除する事も出来ません。
このように、口コミの偽装行為は後々大きなリスクとなるため、口コミを偽装するのはやめましょう。
ガイドラインに違反する施策
住所・口コミの偽装以外にもMEOにマイナスの影響を与える項目は多くあります。そのほとんどがGoogleビジネスプロフィールのガイドラインに違反する施策です。
基本的にはガイドラインを遵守した上でMEOをおこなえば、マイナスの評価になることはありません。MEO対策においてもSEO対策と同じように、検索エンジンをハックするのではなく、ユーザーにとって価値・利便性が高まる施策を行い評価を高めていくことが重要です。
意図せずガイドライン違反にならないように、以下で紹介するGoogleのガイドラインを定期的に読むようにしましょう。
【関連記事】
・Google に掲載するローカル ビジネス情報のガイドライン
・ビジネス プロフィールの投稿に関するコンテンツ ポリシー
・ビジネス プロフィールのメッセージ ガイドライン
・マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー
MEO対策の効果測定を行う方法
MEO対策の効果検証で追うべき指標
効果検証をおこなう前に、追うべき指標を設定します。
MEO対策の効果測定で追うべき指標は「マップ上の検索順位」「マップ経由での集客数(CV)」「表示回数に対してのアクション率(CVR)」の3つです。
よく、検索順位だけを指標にしている方が多いですが、それだけでは正確な効果測定ができません。なぜなら、Googleマップの検索順位はユーザーがいる位置によって変化するため、追うべき指標としては正確性にかける可能性があります。
また、MEO対策を行う本来の目的は「集客数」「認知度」の向上であり、ターゲットとなるユーザーの来店につながらなければ意味がありません。
そのため「集客に繋がったコンバージョン数」が一番重要な指標となります。
次に、自社のビジネスプロフィールがユーザーにとって魅力的かどうかを判断するために、「表示回数に対してのアクション数(CVR)」を把握する必要があります。CVRを把握していないと、取り組んだ施策がCVに繋がったのか判断できません。
MEO対策の効果検証をおこなう場合は、必ず上記3点を指標にするようにしましょう。
検索順位の確認方法

■ 目視で順位を確認する
ターゲットとしているキーワードの数が少ない場合は、目視で確認するのが一番早いです。お店の近く、離れた場所で検索結果が変わるので、色々な場所から実際にGoogleマップで検索して順位を確認しましょう。
■ 無料ツールを使って順位を確認する
順位計測ツールを使うことで、手軽にGoogleマップでの順位を確認することができます。無料で順位計測ツールを利用する場合は、弊社が提供している「MEO無料順位チェックツール」がオススメです。
会員登録無しで利用でき、会員登録をおこなえば登録したキーワードの順位推移も確認することができます。
■ 有料ツールを使って順位を確認する
有料の順位計測ツールを使うことで、一度に多くのキーワードの順位計測をおこなうことができます。キーワードごとに順位の推移を確認したり、計測地点の設定や計測時間の設定ができるツールもあるため、より詳細に順位計測をおこないたい場合は有料ツールを導入しましょう。
弊社が提供している「MEOアナリティクス」で検索順位を確認することができます。

MEOの順位計測について詳しく知りたい方は別記事でまとめていますのでこちらをご確認ください。
【参考記事】
MEO順位計測ツール比較【無料・有料】|メリット、活用法、選定ポイントも解説
マップ経由の集客数を確認する方法
Googleマップ経由の集客数は、Googleビジネスプロフィールマネージャーのパフォーマンスから確認することができます。
確認する手順は以下になります。
【手順】
- Googleビジネスプロフィールマネージャーにログイン
- パフォーマンスをクリック
- パフォーマンスレポ―トから集客数を確認

【参考記事】
Googleビジネスプロフィールのインサイトの見方と活用方法
表示回数に対してのアクション率を確認する方法
表示回数に対して、「電話」「ルート検索」「WEBサイトのクリック」などのアクションがあった割合を確認できる項目がパフォーマンスレポートには無いため、以下の計算式を使って自分で計算する必要があります。
【計算式】 表示された回数÷アクション数
これで、自身のビジネスプロフィールのCVRを算出することが出来ます。
CVRを算出することで効果的な施策を把握することができます。
例えば、
- 投稿の回数を増やした週のCVRを確認する
- 口コミ返信の文章量を増やしたことでCVRが変化したかを確認する
などを把握して施策の効果検証をおこないます。
MEOアナリティクスには「アクション率」をレポートで表示する機能があるため、簡単にアクション率を把握することができます。
複数店舗運営している場合は、アクション率をランキング形式で表示することができるため、CVRの高い店舗の施策を参考にすることもできます。
MEOを行う7つのメリット
ここまで、MEOのやり方や効果測定の方法について解説してきましたが、MEOをおこなうことでどのようなメリットや効果があるのか分からない方もいるでしょう。
そういった方に向けてMEOをおこなうメリットを7つ紹介します。
検索結果の上部に表示される
「エリア+サービス名」で検索した場合、殆どの検索結果で自然検索の1位よりも上にローカルパックが表示されます。
ローカルパックは、地図上に店舗の所在地を示す赤いピンや、詳細なビジネス情報が表示されて目立つため、MEO対策をおこないローカルパックに自社のビジネス情報が表示された場合は集客数に大きく影響します。
また、タイトルと説明文だけが表示される自然検索結果とは違い、ローカルパックには「写真」「口コミ点数」「営業時間」「電話番号」が表示されるため、認知度が大きく上がる可能性があります。

来店率の高いユーザーを獲得できる
MEOをおこなうことで来店率の高いユーザーを呼び込むことが出来ます。
Googleマップで検索しているユーザーの多くは、今から向かう場所や店舗を探しています。そのため広告やSEOに比べて来店率が高い特徴があります。
ユーザーは、上位に表示されているお店に興味を持ったら「口コミ」や「商品」などから情報収集を行い評判や提供サービスを確認します。
そこで「来店したい!」と思ったら「電話」「予約」ボタンからすぐにアクションをおこないます。このようにGoogleマップでは「認知させる⇒情報を伝える⇒行動させる」というユーザーの購買行動に必要な項目を全て満たすことができます。
そのため、MEOで上位表示された場合は来店率の高いユーザーを獲得することができるというわけです。
高評価の口コミが蓄積されるほど信頼性が高まる
総務省のデータによると20代~40代の8割近くが口コミを参考にすると発表されています。特に若いユーザーの方が口コミを確認する傾向が強くなります。
良い口コミを集める事でお店の信頼感を高めることができるため積極的に口コミを集めましょう。
また、丁寧に返信をおこなうことで好印象に感じてもらうことができるため口コミの返信もおこないましょう。
【参照元】
総務省|平成28年版 情報通信白書|情報資産(レビュー(口コミ)等)
コストパフォーマンスが高い
店舗ビジネスの集客方法の多くは、チラシもしくはポータルサイトの掲載ですが、これらにかかる広告費よりもMEOは大幅に低いコストで行うことができます。
自分で行えば費用はかかりませんし、専門業者に外注したとしても月々数万円程度で施策を行うことができます。
MEOは店舗集客においてコストパフォーマンスに優れた集客方法です。
広告費の削減に繋がる
広告で集客をおこなう場合は、継続して広告費を掛け続ける必要があります。一方MEOの場合は、効果が出てしまえば、定期的な口コミの獲得とビジネスプロフィールの更新作業を行うだけで効果が持続するため、コストがほとんどかかりません。
広告を使った集客からMEOでの集客に切り替えた場合、短期的に見れば広告のほうが集客効果は高いですが、中長期的にみた場合はMEOをおこなったほうがコストを抑えられるため、広告費の削減に繋がります。
アクセス解析が簡単にできる
MEO対策は専門知識が無くても簡単にアクセス解析を行えます。
SEO対策でアクセス解析を行う場合は、WEBサイトにGoogleアナリティクスの設置・設定をしてアクセス解析を行う必要がありますが、MEO対策の場合は、Googleビジネスプロフィールマネージャーのパフォーマンス機能から「表示回数」「アクション数」「検索クエリ」を確認することができます。
▼ パフォーマンスに表示される項目は以下になります。
- 検索結果での表示回数
- Googleマップでの表示回数
- アクションの内容(電話・WEBサイトのクリック・ルート検索・予約数・メッセージ数)
- ユーザーがビジネスプロフィールを見つけた検索キーワード
このようにアクセス解析に必要な様々なデータを簡単に見る事ができます。
SEO対策に比べて上位表示の難易度が低い
SEO対策の場合は、大手企業が運営するポータルサイトや比較サイトなど、規模が大きいサイトが検索結果に表示されるため、上位表示の難易度が高くなります。
それに比べて、Googleビジネスプロフィールという決まったフォーマットを使うことが条件のMEO対策の場合は、競合サイトと条件が同じになりやすいため上位表示の難易度がSEOよりも低くなります。また、競合他社が近隣エリアの店舗や会社と絞られることも難易度が低い要因です。
施策内容も、SEO対策はhtmlやプログラミングの専門知識が必要となるため、施策自体の難易度が高くなります。
一方、MEO対策はGoogleビジネスプロフィールのビジネス情報を充実させる施策や、オンライン上での認知度を高めることが主な施策内容となるため、特別な専門知識がなくても取り組むことができます。
MEO対策のデメリット

お店があるエリアしか上位に上がらない
SEO対策の場合は、エリアページを作れば「各エリア名+キーワード」で上位表示される可能性がありますが、MEO対策ではユーザーと店舗の距離によって検索結果が変わるため、店舗があるエリアでしか上位表示されません。
そのため、近隣のエリアでも順位を上げたい場合は、そのエリアに店舗を出してビジネスプロフィールを別途用意する必要があります。
悪い口コミを書かれた場合、逆効果になる
MEO対策をおこない上位表示されても、悪い口コミが投稿された場合は、ユーザーに悪い印象を与えてしまうため集客面では逆効果になります。
口コミの平均点が4以上あればそこまで悪い印象を与えることはありませんが、日々サービス品質を向上させ、悪い口コミを書かれないように気をつけましょう。
競合性が高いエリアでは上位に表示されにくい
SEO対策に比べて上位表示の難易度が低いのがMEO対策の特徴ですが、ローカルパックには3つしか表示されないため、エリア内に多くの競合店舗がある場合は上位表示の難易度が高くなります。
例えば、「渋谷駅 居酒屋」「原宿 美容室」など、狭い範囲の中に数百店舗あるようなキーワードが該当します。
このようなケースでは、「渋谷駅 居酒屋 大人数」「渋谷駅 居酒屋 焼き鳥」など、自社の強味を生かしたキーワードに絞りこんで対策を行いましょう。
MEO対策で成果が出た実績例
弊社が実際に施策をおこなったお客様の例を2つご紹介致します。
事例①【美容クリニック様の例】
広告費が年々高騰しているため、広告中心の集客方法から広告以外にも集客を行える対策作りの一巻としてMEO対策を行うことになりました。
近隣に大手美容クリニックが数社あったため、自社の強みを生かしたターゲットキーワードを設定し、特定のメニューに特化した集客を行うことに決定。
ユーザーに対してクリニックの魅力や強味が伝わるビジネスプロフィールの情報に修正を行いました。
次に、自社ホームページ内にターゲットキーワードにマッチしたページの作成・被リンク獲得施策・サイテーション強化を実行。
施策開始から2ヵ月にはGoogleマップ経由の予約が増加し、クリニックの利用者数が大幅に向上しました。現在は継続して口コミ獲得施策を行うことでGoogleマップ内での順位をキープしています。

事例②【買取店様の例】
順位の改善だけではなく、屋号を変更してもビジネス名に修正が入り正しいビジネス名に設定できないという課題がある状態で弊社にMEOの依頼がありました。
クライアントも、ビジネス名が正しく設定できないことが検索順位が上がらない原因になっていると分かっていたため、Googleビジネスプロフィールヘルプから問い合わせを行い、アドバイスをもらうなど自身で改善しようとしていました。
何度もビジネス名が修正される原因を弊社で調査したところ、WEBサイトに問題があることが判明したためすぐに修正作業を実行。
修正後、ナレッジパネルの「情報の修正を提案」から正しいビジネス名への修正依頼をおこなったところすぐに反映され、それ以降は修正されることは無くなりました。
元々競合よりも高評価の口コミが多いこともありGoogleマップ内でのランキングも上昇、来店数は2倍以上になりました。

業種別のMEO対策実績例
これまで1,000社以上のMEO対策を実施してきた経験を元に、業種ごとに最適なMEO対策のやり方やキーワード選定の方法・実績をまとめています。
- 【MEO対策事例】「エステ・ネイル・まつエク」のキーワードに関する対策内容と実績
- 【MEO対策事例】「ジム・パーソナルトレーニング」のキーワードに関する対策内容と実績
- 【MEO対策事例】「スマホ・iphone修理」のキーワードに関する対策内容と実績
- 【MEO対策事例】「レンタカー」のキーワードに関する対策内容
- 【MEO対策事例】「ヨガ」のキーワードに関する対策内容と実績
- 【MEO対策事例】「ハウスクリーニング」向け対策内容と弊社実績
- 【MEO対策事例】「歯医者」のキーワードに関する対策内容と実績
- 【MEO対策事例】「整体・整骨院」のキーワードに関する対策内容と実績
- 【MEO対策事例】「買取」のキーワードに関する対策内容と実績
- 【MEO対策事例】「美容室・美容院」のキーワードに関する対策内容と実績
- 【MEO対策事例】「弁護士」向けのMEO対策内容|弊社実績
- 【MEO対策事例】塾のキーワードに関するMEO対策内容|弊社実績
- 【MEO対策事例】税理士向けのMEO対策内容|弊社実績
- 【MEO対策事例】「写真館・フォトスタジオ」のキーワードに関する対策内容と実績
- 【飲食店のMEO】対策方法やキーワード選定のコツ・事例紹介
MEOで成果を出すためには、業種によって対策すべきポイントを抑えることです。
これからMEO対策を始める方は自身の業種のMEO対策事例を確認の上進めてみてください。
MEOで成果が出やすい業種
MEO対策を行ったからといって全てのビジネスで成果が出るわけではありません。自身が行っているビジネスはMEOで成果が出る業種なのかを見極めた上で対策を行う必要があります。
成果が出やすいかどうかを確認する方法は、検索ユーザーが調べるであろうキーワードでGoogle検索を行います。検索結果にローカルパックが表示された場合は成果が出やすい業種と言えます。
理由は、Googleはユーザーが入力したキーワードから検索意図を読み取り、ユーザーにとって「地図情報」を表示させたほうが利便性が高いと判断した場合にローカルパックを表示させるためです。
MEOで成果が出やすい業種 | MEOで成果が出にくい業種 |
店舗系ビジネス | オンライン上だけでビジネスをやっている |
エリア名+サービス名で検索される業種 | キーワード検索しても地図に出ない業種 |
スマホからの流入が多い業種 | BtoB向けの業種 |
口コミを見て来店するユーザーが多い業種 | エリアに競合店が殆どいない業種 |
緊急性が高い業種(水漏れ・鍵紛失など) |
具体例としてMEO対策を行った際に成果が出やすい業種の例を紹介します。
MEO対策で成果がでやすい業種の例 |
飲食店・美容院・病院・歯科医院・買取店・スタジオ・写真館・ジム・ヨガスタジオ・エステ・中古車販売店・塾・クリーニング店・水漏れ修理・鍵交換・修理業者・中古ショップ・めがね屋・はんこ屋・不動産屋・専門学校・スーツ店・ハウスクリーニング・探偵業・カフェ・レンタカー・士業 など |
【関連記事】
MEO対策おすすめ業種12選!MEOに向いている業種の特徴とは
MEOでよくある質問
MEO対策は自分でできますか?
MEO対策は自分で行うこともできます。
SEO対策よりも難易度は低いため本記事を参考に取り組んでみてください。
Googleマップのローカル検索広告を出すとMEOに効果がありますか?
ローカル検索広告を出すことでユーザーのアクション数は増える可能性がありますが、MEOの効果はありません。
SEO対策を行うとMEOにも効果がありますか?
SEO対策を行うことでMEOにも効果があります。
ただし、店舗の情報やサービスの情報を充実させる対策を行う必要があります。
これからのMEOで大事なこと
MEOに取り組む上で大事なことは「ユーザーにとって競合他社よりも魅力的な情報を提供する」ことです。
今まではMEOを行っていない店舗も多くあったため、ビジネスプロフィールのビジネス情報を埋めて口コミを獲得すれば一定の効果がでました。
ただし、今後はMEOに取り組む店舗が増えているため、今までと同じような施策を行っていても効果は得られなくなるでしょう。
魅力的な情報を提供するためには、ビジネスプロフィールだけではなく自社サイトのページにサービス内容やお客様からの声などユーザーに取って役立つ情報を掲載することや、ポータルサイトの口コミ獲得や関連のあるサイトからの被リンク獲得も重要になります。
また、Googleは金銭のやりとりによる不正な方法で獲得した口コミの削除を行うなど、ガイドライン違反となる行為の取り締まりを強化しています。
ユーザーからの信頼を落とすような行為が多くなれば、以前SEOに大きな影響をもたらした、「ペンギンアップデート」や「パンダアップデート」のようなアップデートが、Googleマップでも起きる可能性があると考えられます。
偽装した口コミの獲得やビジネス名・住所にキーワードを設定するようなMEOではなく、ユーザーファーストなビジネスプロフィールを運用することで評価される正しいMEOを行うようにしましょう。
まとめ
ここまでMEOについて解説しましたが、まとめるとMEOをおこなう上で重要なポイントは大きく8つです。
- 検索順位が決定される仕組みを理解する
- 検索順位に影響がある項目を理解する
- Googleビジネスプロフィールのビジネス情報を充実させる
- 高評価の口コミを継続して獲得する
- サイテーションを獲得する
- 自社サイトのSEO対策を強化する
- Googleガイドラインを遵守する
- 効果測定は「順位」「CV数」「CVR」を指標にする
自分でMEO対策を行う場合は、これが基本となるため必ず覚えてください。
繰り返しになりますが、MEO対策で最も大事な事は、「どうすれば順位が上がるのか?」を意識するよりも、「検索ユーザーにとって一番大事なものは何か?」を意識することが重要です。
MEO対策を行い、問い合わせや集客を増やす手法は、店舗運営において効果的な手段の1つです。効果的な施策方法を理解して店舗の集客を増やしましょう。
最後に、自分でMEOを行っても成果が出ない方や、MEO会社に依頼していて成果が出ていない方は弊社のMEOサービスを是非ご検討ください。
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