MEO対策 MEOとは?MEO対策のポイント10項目と基本知識を解説

MEOとはMap Engine Optimizationの頭文字をとった略称で、Google mapの検索エンジンに対して最適化を行う事を指します。本記事では、対策方法・上位表示のポイント・SEOとの違い・費用・メリット・これからのMEOについてわかりやすく徹底解説します。
MEOとは
MEO対策とは何か
MEOとはMap Engine Optimizationの略称で、Googleマップからの集客や自社ビジネスの認知度を高めるためにマップ検索エンジンに対して様々な施策を行い、ビジネス情報が上位表示されるように最適化する事です。
なお、日本ではMEOと言いますが、海外ではMEOではなくLocal SEOと言います。
具体的には、Googleマップに掲載する「Googleビジネスプロフィール」や、WEB上の自社の店舗情報をGoogleのアルゴリズムに沿って最適化させます。
「地域名+サービス名」で検索すると、検索地点の周辺エリアの地図検索結果が表示されるため、エリア内で実店舗や宅配サービスを提供しているビジネスでは、対象エリア内でお店を探しているユーザーの獲得や見込み客の獲得に大きな効果を発揮します。
検索キーワードによっては、オーガニック検索結果よりも上部に地図が表示されるため、地域に密着したビジネスを行っている企業にとっては重要な集客方法の一つになっています。
MEO対策の目的
MEO対策の目的の一つは、Googleマップ内での検索順位を上昇させる事です。
ただし、ランキングの上昇だけを目的にしてはいけません。
MEO対策を行う本来の目的は「集客数」「認知度」の向上であり、ターゲットとなるユーザーの来店につながらなければ意味がありません。
【MEOの戦略設定】
KGI:認知度を高めて来店数を増やす
KPI:検索順位を上げる・表示回数を増やす
MEOの特徴
ユーザーがいる商圏エリア内の情報が表示される
MEO対策の一番の特徴は「検索する場所によって検索結果が変わる」事です。
例えば、渋谷・吉祥寺・八王子にいるユーザーがそれぞれ「ラーメン」と検索した場合、異なった検索結果になります。
理由は、Googleがユーザーの位置情報やWEB上の情報・Googleビジネスプロフィールのデータを読み取り、検索結果を表示しているためです。
現在は特に位置情報に重きが置かれている傾向にあり、2021年11月30日~12月8日に行われたGoogleのアップデート後は、より位置情報を考慮した検索結果に更新されました。
自然検索結果よりも上位に表示される
現在「エリア+サービス」のキーワードの検索結果では、自然検索の1位よりも上にローカルパックが表示されます。
「Googleマップの検索順位」と「Google検索のローカルパック内の順位」は連動しているため、ビジネス情報がGoogleマップで3位以内になると、Google検索でも上位に表示される事になります。
ローカルパックは、地図上に店舗の所在地を示す赤いピンや、詳細なビジネス情報が表示されて目立つため、表示された場合は認知度と集客数アップに大きく影響します。

MEOが注目された背景
MEO対策が注目された背景は、2000年代中盤以降スマートフォンが普及した事で、Google検索よりも手軽にお店の情報(口コミ・写真・営業時間など)がわかるGoogleマップの利用者数が増加し、近くのお店やサービスをGoogle検索ではなく、Googleマップで探すユーザーが増えたことが大きな要因です。
実際に地図アプリ利用者の99%がGoogleマップを使った事があるというデータがあり、地図での検索は今後も伸びていくと予想されます。
そのため、MEO対策で成果を出す事は大きな集客効果につながる為、MEO対策が注目されるようになりました。
SEOとの違いについて
対策対象の違い
MEOはGoogleビジネスプロフィールに対して施策を行うのに対して、SEOはWEBサイトに対して施策を行います。
WEBサイトを作る場合は、様々な方法(CMSを利用するやHTMLで作る)で作る事が出来ますが、GoogleビジネスプロフィールはGoogleが提供している管理画面から作る方法しかありません。
対策にかかる費用の違い
SEO対策は「コンテンツの作成」「各ページに対しての内部対策」「内部リンクの構築」「外部リンクの獲得」など、施策の範囲が広いため上げたいキーワードとサイトによっては、年間100万~500万程度かかる場合があります。
MEO対策は決まったフォーマットの中で施策を行うため、大きな費用がかかる事は少ないと言えます。積極的に口コミを集めたり、定期的にGoogleビジネスプロフィールの更新を行うだけで、上位に上がる例も多くあります。
具体的な施策内容の違い
SEO対策 | MEO対策 |
---|---|
・キーワード毎にページを作成する ・検索ユーザーが求めているコンテンツを作る ・各ページに対して内部対策を行う ・関連するページに対して内部リンクをつなぐ ・コンテンツを増やしていく ・表示速度を改善する ・UI、UXを改善する ・外部リンクを獲得する ・モバイル対応を行う など | ・Googleビジネスプロフィールに登録する ・オーナー認証を行う ・ビジネスプロフィールの情報を埋める ・定期的に投稿を行う ・口コミを集める ・NAP情報をそろえる ・写真を増やす ・WEBサイトのタイトルに地域名やサービス名を入れる など |
結局MEO対策とSEO対策どっちをやればいいの?
エリア集客を行っている企業ではどちらもおすすめです。
検索結果の上部にWEBサイトとビジネスプロフィールがどちらも表示されることで、集客の動線が2つになるだけでなく、安心間や信頼感をユーザーに与える事が出来ます。
良い口コミが多ければWEBサイトのコンバージョン率のアップにもつながる可能性があります。
逆にエリア集客を行っていない業種はSEO対策だけで良いです。
例:EC専門の事業者、全国からお問合せを狙っているBtoB事業のユーザー、オンライン英会話などオンライン専門の事業者など
コスト | 成果が出る速度 | 施策対象 | 対象範囲 | |
---|---|---|---|---|
MEO | 年間12~60万 | 1,2週間 | ビジネスプロフィール | エリア集客 |
SEO | 年間50~500万 | 1,2か月~半年以上 | WEBサイト | エリア~全国・オンライン |
【詳細記事】
・MEO対策・SEO対策の違いについてわかりやすく解説
MEO対策のメリットについて

今すぐ来店に繋がるお客さんを獲得できる
Googleマップで店舗を探しているユーザーの多くは情報収集ではなく、今から向かう場所や店舗を探しています。そのため、地図から検索したユーザーの来店率が高く、すぐに来店するお客さんを獲得しやすいのが大きなメリットです。
来店率が高い理由は、「認知させる⇒情報を伝える⇒行動させる」がGoogleマップ上で全て出来る事です。
具体的には「渋谷 美容室」と地図で探している場合、ユーザーは上位に表示されているお店に興味を持ったら「口コミ」や「商品」などから情報収集を行い、来店したいと思ったら「電話」「予約」ボタンからすぐにアクションする事ができます。
店舗の認知度拡大に繋がる
Googleマップで3位以内に表示された場合、地図の需要がある検索クエリでは、Google検索で自然検索よりも上部のファーストビューにビジネス情報が表示されます。
タイトルと説明文だけが表示される自然検索とは違い、写真・口コミ・営業時間も表示されるため、認知度が大きく上がる可能性があります。
口コミを集める事でお店の信頼性を上げる事ができる
総務省のデータによると20代~40代の8割近くが口コミを参考すると発表されています。
特に若いユーザーの方が口コミを確認する傾向が強くなります。
良い口コミを集める事で競合他社と差別化ができ、好印象を与える事が出来ます。
【参考ページ】
・総務省|平成28年版 情報通信白書|情報資産(レビュー(口コミ)等)
口コミで差別化が出来ればユーザーからの信頼・安心感が高まりより来店に繋がります。
施策の効果が出るのが早い
MEO対策は施策を行ってから平均すると、2週間~3週間で効果が出ます。
競合他社が近隣エリアの店舗や会社になるため、競合性が低い事と出来る事がある程度限られている事が大きな要因です。
SEO対策はWEBサイトの規模やドメインパワーによって順位に大きな影響が出ますが、MEO対策はそういった要素の影響がないのも効果が早く出やすい要因となります。
外注コストが安く費用対効果が高い
SEO対策を外注に依頼した場合は1ヶ月で5万円~30万円程度かかりますが、MEO対策であれば1ヶ月2万円~5万円程度のコストで施策が出来ます。
上位表示された場合の集客効果も高いため、費用対効果も良くコストパフォーマンスに優れたWEB集客手法の一つになります。
SEO対策に比べ施策の難易度が低い
MEO対策はhtmlやプログラミングの専門知識が無くても施策が出来るため、SEO対策と比べると施策の難易度が低いです。
SEOと比べると施策する項目も少ないため、施策にかかる作業時間も短縮できます。
競合性が低いキーワードであれば、まずは自分で試してみましょう。
MEOを取り組んでいない会社が多く競合が少ない
ここ数年でMEOに取り組む企業の数は増加していますが、地域・業種によってはまだまだMEOに取り組んでいない会社が多く狙い目です。
競合が対策していない・口コミを集めていないなど、地図上での認知拡大や集客に力を入れていない場合は、一気に集客数をアップできるチャンスとなります。
アクセス分析が簡単にできる
MEO対策は専門知識が無くても簡単にアクセス分析が出来るため、効果測定しやすいのが特徴です。
SEO対策でアクセス解析を行う場合は、WEBサイトにGoogleアナリティクスの設置・設定をしてアクセス解析を行う必要がありますが、MEO対策の場合はGoogleビジネスプロフィールマネージャのインサイト機能で
・アクションの内容(電話・WEB・ルート検索)
・ビジネスプロフィールを見つけた検索キーワード
・どの範囲から来店されたか
・写真の閲覧数
など集客分析に必要な様々なデータを簡単に見る事が出来るため誰でもアクセス解析ができます。
MEO対策のデメリットについて

お店があるエリアしか上位に上がらない
SEO対策と違い、店舗の所在地があるエリアでしか上位表示されない事が多く、隣の市でも上げたい場合はそのエリアに店舗を持つ必要があります。
悪い口コミを書かれた場合、逆効果になる
せっかく上位表示されても、悪い口コミがあった場合は悪い印象を与えてしまうため逆効果になります。悪い口コミを書かれないように気をつけましょう。
競合性が高いエリアでは上位に表示されにくい
「渋谷駅 居酒屋」「原宿 美容室」など、エリア内に数百店舗あるようなキーワードでは効果が出にくいです。その場合は「渋谷駅 居酒屋 大人数」「渋谷駅 居酒屋 焼き鳥」など上位表示を狙うキーワードを工夫して対策を行いましょう。
MEO対策が向いている業種・向いていない業種
向いている業種かどうかを確認する上で重要なのが、検索ユーザーが調べるキーワードはローカルパックが表示される検索クエリかどうかです。
「地域+業種」や「近くの店舗やサービスを探していると考えられるキーワード」で検索した場合、Googleはユーザーの検索意図を読み取り「地図情報」と「現在位置から近くて最適な関連店舗(施設)」が掲載されたローカルパックを表示させます。
逆にローカルパックが表示されないキーワードの場合は、ユーザーにとって地図情報や店舗情報を表示する必要がないとGoogle検索エンジンは判断しています。ローカルパック表示されないキーワードで集客を行っている業界はMEO対策が向いていないと判断できます。
MEO対策が向いている業種の特徴
・店舗系ビジネス
・エリア名+サービス名で検索される業種
・スマホからの流入が多い業種
・口コミを見て来店するユーザーが多い業種(飲食店・美容室など)
・Google広告を出せない業種(iphone修理など)
・緊急性が高い業種(水漏れ・鍵紛失など)
MEO対策が向いていない業種の特徴
・オンライン上だけでビジネスをやっている業種
・キーワード検索しても地図に出ない業種
・BtoB向けの業種
・エリアに競合店が殆どいない業種
MEO対策が向いている業種の例
飲食店・美容・病院・買取・スタジオ・写真・ジム・ヨガ・エステ・中古車・塾・クリーニング・水漏れ修理・鍵交換・修理・中古ショップ・めがね屋・はんこ屋 等々
上記以外にもまだまだ向いている業種があります。
自社のサービスを当てはめて向いている場合はMEO対策に取り組みましょう。
MEO対策で検索順位が決まる仕組み

関連度
ユーザーが検索したキーワードとビジネスの関連度が重要になります。
検索キーワードとの関連度とは、例えば「iphone バッテリー交換 渋谷」と検索した際に、ビジネスプロフィールの項目やWEBサイトなどに記述されているか、などを検索エンジンは判断します。
項目としては口コミのテキスト、投稿のテキストなども拾っていると考えらえます。
【参考ページ】
・Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法(関連性) – Google ビジネス プロフィール ヘルプ
距離
ユーザーが検索した場所と店舗の距離が重要になります。
Googleは検索ユーザーにとって利便性の高い情報を提供する為、「iphone バッテリー交換」と検索した場合には、検索した位置に近い場所にあるお店を検索結果に表示させます。
【参考ページ】
・Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法(距離) – Google ビジネス プロフィール ヘルプ
視認性の高さ
ユーザーの認知度が重要になります。
オフライン・オンラインともにビジネスの認知度を判断して検索結果に反映されます。
オフラインは観光名所・博物館・ヴィトン・シャネルなど、指名検索が多いブランド店など
オンラインはWEB上の情報や口コミの数など
WEB上の情報とは、記事数・店舗一覧・リンク数・SNSでのシェア数などです。オフラインで有名になるには時間と労力がかかりますが、オンラインであれば地道な努力で知名度を上げる事が出来るので取り組む事をお勧めします。
【参考ページ】
・Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法(視認性の高さ) – Google ビジネス プロフィール ヘルプ
更新頻度
WEBサイトと同様に更新頻度も重要な指標の一つだと考えられます。
最新の情報がよく更新されているお店と更新がされていないお店ならユーザーは更新されているお店に行きたいと考えます。
Googleから公式に更新頻度の項目は出ていませんが、定期的な更新をすることでユーザーからの印象もよくなるので取り組みましょう。更新する場所はビジネスプロフィールマネージャーの投稿からがおすすめです。
アクセスからのユーザー行動
SEOでは、アクセスしたユーザーがどういった行動をとるのかを見て、検索結果に反映されていると言われています。
※直帰率が高い低いではなく、アクセスしたユーザーが検索語句を変えずに、別のサイトに入った場合は、最初に入ったサイトでは満足な情報が得られなかったと判断されます。
MEOに関しても、ユーザーの行動をGoogleが見ている可能性は多いにあるので、ビジネスプロフィール内の情報はしっかりと記載しましょう。
MEO10項目の基本対策【MEO対策】
MEO対策で効果を出すためにやるべき施策ついて10項目に分けて説明します。
検索ランキングの改善・順位上昇の為の施策だけではなく、集客数と認知度を高めることに繋がる施策内容もすべて記載しています。施策内容によって難易度が異なりますが、自身でチャレンジできる施策から取り組んでみてください。
【事前準備:キーワード選定】
MEO対策を行う前に、事前準備として上位表示させたいキーワードを選定します。
先にキーワードを決めておく事で、ビジネス情報の登録の際にも迷わず設定する事ができます。
キーワード選定については以下記事で詳しく解説しているので、参考にしてみて下さい。
・MEO対策キーワードの選び方を徹底解説!問い合せに繋げる選定のポイント
ビジネスプロフィールの登録とオーナー認証
MEO対策を行うには、Googleビジネスプロフィールに登録する必要があります。
登録が完了したらオーナー認証を行い、ビジネスプロフィールマネージャ内の全ての項目を編集できるようにします。
登録方法は以下記事からご確認ください。
・Googleビジネスプロフィール登録方法│初めてでも簡単、図付解説
ビジネス情報の設定
情報の欄には、店舗や事務所の基本情報を掲載することができ、MEO対策で検索順位を決める仕組みの1つ、「関連度」を決定する重要な項目になります。
すべての項目を詳細に入力することはもちろん、検索でヒットさせたいキーワードを意識して設定を行う事でビジネス情報を最適化します。
カテゴリ
自社のビジネスにマッチしたカテゴリを選択します。
ビジネスカテゴリは検索順位に大きく影響するため、マッチしていないカテゴリを選択すると検索順位が上がらないので注意が必要です。
またサブカテゴリを選択する場合も同様で、関連性が低いサブカテゴリを多く設定すると、ビジネスの専門性が無くなり評価が下がる可能性があります。
カテゴリを設定する場合は、上位にある競合が設定しているカテゴリを確認して設定してください。
住所
住所にビル名などが付く場合や、長い場合は住所1にすべて記載するのではなく、住所2に入力するようにします。
営業時間
正しい営業時間を設定します。
お盆やお正月など、営業時間が変更される場合は特別営業時間を利用してください。
WEBサイト・予約URL
ビジネス情報とURLを関連づけるため、自社サイトがある場合は自社サイトのURLを記載します。
予約の項目はカテゴリによっては、Googleと提携している外部サービスと連携できます。ユーザーの利便性が向上するため連携しておくとよいでしょう。
説明文
ユーザーにビジネスの内容が分かりやすく、正確に伝わるように記載します。
ポイントは検索キーワードを意識して「どこにあるお店なのか」「何を提供しているのか」「どんな特徴があるのか」を記載する事です。
情報の項目に関する注意点
情報の項目が正確じゃないと検索ユーザーの信頼を失います。
料金が違う、営業時間が違う、電話番号が違う、などは特に気を付けてください。
また、この項目に関しては自分で変更していなくても、第3者からの申請で勝手に書き換えらえてしまう場合はあります。常に最新の情報かチェックしましょう。
【参考ページ】
・Googleビジネスプロフィールの情報が勝手に変更・修正された理由と対処法を解説
弊社(オルグロー株式会社)では、第3者からの情報の書き換えを省くために、自動更新ツールを提供しています。前もって指定したビジネス情報から書き換わった場合は、自動で元の情報に書き換える事が可能です。
『MEO Analytics』
投稿機能の活用
投稿機能は、最新情報の発信やイベントの告知などをすることができる機能です。
定期的な投稿はビジネスプロフィールの更新頻度を高める事になり、検索順位の上昇に大きく影響します。
【ポイント①】最新情報を定期的に投稿するだけではなく、ユーザーにとって有益な情報となるクーポンや特典の投稿も行う。
【ポイント②】投稿文章を作る際は検索キーワードを意識して文章を作る
【ポイント③】お店の特徴やお客様の声など、ユーザーにとって関心がある内容を投稿する
定期的な投稿はMEO効果だけでなく、ユーザーにアクティブなお店という印象を与えるため、来店率の向上やイメージアップにもつながります。
投稿機能については以下記事で詳しく解説していますので、参考にしてみて下さい。
・Googleビジネスプロフィール「投稿」方法・機能について解説
弊社(オルグロー株式会社)では、投稿の手間を省くために自動投稿ツールを提供しています。
前もって指定した投稿内容を、指定した時間に、自動で投稿する事が可能です。
また、複数店舗に同じ投稿を一括で行う事も可能です。
『MEO Analytics』
評価の高い口コミを集める
口コミの数と評価は検索順位に影響します。
Googleはユーザーにとって有益な情報を提供する事を掲げているため、検索エンジンは利用者から高評価の口コミが多く投稿されているビジネス情報を「人気で知名度が高くおすすめできる店舗」と判断し、検索ランキングを上位に表示させる傾向があります。
口コミの文章は検索結果上で太文字のテキストとして表示されるため、口コミの内容と検索キーワードの関連性が高い場合は、検索結果に表示されやすくなります。そのため、口コミを書いてもらう場合はサービスの特徴、料金、場所など具体的に書いてもらいましょう。
口コミ返信機能を活用する
口コミに対する返信もMEO対策を行う上では重要です。
返信を行う事で検索ランキングに与える影響はありませんが、口コミの返信をすることで
・ほかのユーザーからの口コミが集まりやすくなる
・口コミを投稿してくれたユーザーのリピート率が上がりやすくなる
・店舗情報から口コミ返信を見た他ユーザーからの印象が良くなる
・返信する際にビジネスの詳細や新しい情報を発信する事ができる
など、検索順位に関節的な影響を与えるだけではなく、来店数・来店率の向上が期待できます。口コミが投稿されたら「口コミ投稿へのお礼」「お客様が高評価だったポイントについて言及する」「ほかのサービスを紹介する」を意識して、投稿されたユーザーと返信を見る可能性のあるユーザーに向けて丁寧に返信してください。
【参考ページ】
・Googleビジネスプロフィールの口コミへの完全対策マニュアル
弊社(オルグロー株式会社)では、口コミの管理ツールを提供しています。
返信済み・未返信が一覧で確認でき、複数店舗がある場合は一括返信や店舗ごとの口コミランクインを見る事が出来ます。
『MEO Analytics』
写真を投稿する
写真機能は、Googleビジネスプロフィールに掲載する写真や動画をカテゴリごとにアップロードすることができます。
写真の項目も検索ランキングと直接的には関係しませんが、写真の表示回数、閲覧数が多いビジネス情報は沢山のユーザーが興味を持っていると判断され、検索ランキングで関節的に影響してくると考えられます。
実際に競合よりも写真を3倍程度多く投稿した事で、検索順位が大幅に改善された例もあります。
また、魅力的な写真や動画はユーザーがアクションを起こすかどうか、意思決定する上で重要な判断材料となります。魅力的な商品の写真や・店舗の情報が伝わる写真はユーザーからの興味・関心を集めることができ集客や問い合わせの促進につながります。
テクニックとして、「ロゴ」「外観」「チーム」など元々のカテゴリの写真だけではなく、「駐車場の写真をアップしておく」「ビフォーアフターの写真をアップしておく」「新メニューの写真をアップしておく」などを行う事で、ユーザーの利便性を高められます。
【参考ページ】
・ビジネス用写真 – Google ビジネス プロフィール ヘルプ
・【Googleビジネスプロフィール】写真の追加・削除方法とMEO対策へのメリット
商品機能を活用する
商品機能には、自社で提供している商品を掲載することができます。
直接的なMEO対策の効果はありませんが、ナレッジパネルに表示されるため、どういった商品・サービスを提供しているのかをユーザーに的確に伝えることができます。
商品は販売ページへのリンクも設定できるため、自社サイトの流入数を向上させる事も出来ます。検索ランキングに影響を与える項目ではありませんが、来店前の見込み客に商品イメージを伝えられる機能なので設定しましょう。
商品エディタ機能について以下記事で詳しく解説しているので、参考にしてみて下さい。
・Googleビジネスプロフィール商品の登録方法を解説
サイテーションを行う
サイテーションとは、日本語で「引用・言及」という意味の言葉です。
MEOにおいては、自社・自店舗の情報(「名前」「住所」「電話番号」など)が自社サイト以外のWEBサイト上に掲載されていることを指します。
サイテーションは知名度・認知度を上げる事につながるため、MEO対策を行う上で重要な要素の1つになります。
SNSでの言及や、エキテン・EPARKのようなポータルサイトへの掲載、NAVITIME・MAPIONなどの地図・住所・電話番号掲載サイト、Yahoo!ロコ・Apple mapなどの地図アプリに情報が掲載される事で、WEB上の認知度・知名度の向上につながり、ローカル検索結果のランキングが決定される仕組みの1つである「視認性の高さ」に影響します。
サイテーションを行う上でのポイントは、競合店舗がどういったサイトに掲載されているかを分析することです。上位に表示される競合店が掲載されているサイトに、同じように自社の情報を掲載しましょう。
【参考ページ】
・サイテーションとは?WEB上の「引用・言及」とMEOの関係性
自社の公式サイトへの対策
Googleビジネスプロフィールと自社サイトの情報を紐づける事も重要な対策となります。
自社サイトにサービス内容を記載したページを作り、「htmlタグに対策キーワードを入れる」「構造化マークアップを行う」など、SEO対策を行う事はGoogle検索エンジン上での評価向上だけではなく、Googleマップエンジン上にも影響があります。
実際にGoogleビジネスプロフィール上では一切記載の無いキーワードで検索した場合でも、自社サイトにサービスページがある場合は地図上の検索結果にヒットしてくれる例が多くあります。
自社サイトの対策を行う場合は「会社概要にGoogle mapを埋め込む」「他店舗展開している場合は、店舗一覧ページと各店舗のページを作る」なども忘れずに行ってください。
NAP情報の統一
NAP情報の統一とは
Name:「会社名/屋号/店舗名」
Address「住所」
Phone「電話番号」
のことを指し、WEB上にあるこれらの情報を統一する事です。
WEB上にあるNAP情報がバラバラの場合は、ビジネスプロフィールに登録されている情報とその他サイトにある情報が一致しないため、検索エンジンから別のビジネスとして認識されてしまいサイテーション効果を得られなくなります。
MEO対策では「認知度」「知名度」「関連性」がランキングに影響するため、サイテーションの項目で説明したSNSを含む、掲載されているすべてのWEBサイトで情報の統一をしてください。
NAP情報の統一を行う際に「住所・電話番号の大文字、小文字の違い」「株式会社〇〇、(株)〇〇などの違い」「ひらがな、カタカナの違い」、表記ゆれなどに注意してください。
その他ビジネス情報を魅力的にする機能について
ここで紹介する機能は、MEO対策を行う上で検索ランキングには関係のない項目になりますが、ビジネス情報を充実させて魅力的なものにする事は、結果として来店につながる可能性が増えるだけではなく、口コミの増加やSNSでの引用につながっていくため、関節的に順位上昇につながります。
以下記事はビジネスプロフィールを効果的に活用する為の機能を解説しているので、参考にしてみて下さい。
・【画像付き】Googleビジネスプロフィールのメニュー・サービスの追加方法を解説!
・【画像付き】Googleビジネスプロフィールのテイクアウト・デリバリー情報の追加方法を解説!
・Googleビジネスプロフィールのクーポン機能とは?使い方を解説
MEO対策をする上で知っておくべきGoogleの考え方
不正行為の禁止
Googleは不正な行為を認めていません。
・口コミを獲得するのにお金を払って書いてもらう
・実際のビジネスと違う内容を記述する
などはガイドライン違反になり、アカウントが停止される可能性があるので注意しましょう。
特に口コミに関しては、有料で口コミ投稿を行う業者に費用を払って、口コミを書いてもらっているケースが増えています。
SEO対策で過去にリンクペナルティーがあったように、Google mapでも同様のペナルティがいつ起きるか分かりません。
口コミ依頼をした業者と連絡が取れなくなれば、口コミを削除する事も出来なくなるので、有料で口コミを買うのはやめましょう。
その他、細かい注意点はGoogleの公式ページをご確認下さい。
【参考ページ】
・Google に掲載するローカル ビジネス情報のガイドライン
・ビジネス プロフィールの投稿に関するコンテンツ ポリシー
・ビジネス プロフィールのメッセージ ガイドライン
・マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー
MEO対策の効果計測
集客効果の確認方法
ビジネスプロフィールマネージャーからインサイトを確認する
インサイトは、Googleビジネスプロフィールへの流入数やユーザーがとったアクションを確認できる機能です。様々な情報を数字で見ることができますので、定期的にインサイトで分析しつつ、Googleビジネスプロフィール内の情報を最適化しましょう。
【参考ページ】
・Googleビジネスプロフィールのインサイトの見方と活用方法
弊社(オルグロー株式会社)では、複数店舗管理している店舗様や過去のデータを長期間で見たい企業様に向けてインサイト管理ツールを提供しています。複数店舗をランキング形式で表示したり、過去18か月分のデータを確認する事が出来ます。
『MEO Analytics』
検索順位の確認方法

目視で確認する
狙っているキーワードが少ない場合は目視で確認するのが早いです。
お店の近く、離れた場所で検索結果が変わるので、色々な場所から検索して確認しましょう。
無料のツールを使う
MEOの順位計測が出来るツールは殆どありません。
現在無料で計測できるものはこちらになります。
有料のツールを使う
順位計測ツールを有料で出している業者は数社あります。
それぞれ「料金」「計測キーワード数」「計測地点」などが違うため、各社比較を行い、自分に合ったツールを選びましょう。
MEOアナリティクス:https://meo-analytics.com/ranking/
MEO対策の事例
事例① iphone修理店
売上例:月商80万⇒140万
メインキーワード:「iphone修理 武蔵小杉」
▼その他iphone修理店様の例

事例② ブランド買取店
売上例:月商200万⇒320万
メインキーワード:「ブランド買取 高松」
▼その他買取店様の例

事例③ 歯科医院
来院数:2倍
メインキーワード:「世田谷 インプラント」
▼その他歯医者さんの例

MEO対策にかかる費用
業者に依頼した場合の費用感
業者に依頼した場合にかかる費用感は月に1万円~3万円程度が多いです。中には月5万円以上の業者もあります。1年間で考えると12万円~60万円とMEO業者によって値段の幅があります。
また、中には固定額とは別で初期費用が発生する業者もあります。
価格の幅=効果の違いというわけではないので信頼できる業者選びが大切になります。
MEO業者の契約形態の違い

MEO対策を提供している業者には大きく2つの契約形態があります。
成果保障型
成果保障型は、指定したキーワードが特定の検索順位にランクインした場合だけ費用が発生します。ランクインしない場合、費用は発生しないのが特徴です。
注意点としては、「効果が無いキーワードが上がっても課金される」事があります。
キーワードを5個程度選び、その中の一つでもランクインしたら課金される契約形態の場合は注意しましょう。
次に「費用が固定型よりも高い」
ランクインした場合は、1日1,000円~1,500円の費用が発生することが多いため、月額固定よりも高くなる傾向になります。
計算例:1日1,500円×30日ランクインした場合=45,000円となります。
月額固定型
月額固定型は成果に関わらず費用が発生します。
コストは成果報酬と比べて安い事が多く、キーワード数が多い事が特徴です。
注意点は「成果が出なくても費用がかかる」事です。
月額固定の場合は成果が出なくても費用が発生するため、信頼できる業者に依頼しましょう。
対策費用を決める要素
キーワード数
上位表示を狙うキーワード数が多ければその分費用は高くなります。
ただし、キーワード数が少ないと獲得できる問い合わせ数も減る可能性があります。
対策の対象範囲
ビジネスプロフィールの項目を埋めるだけの施策なのか、それとも投稿や口コミ獲得のサポートまでやってくれるのか、など対策の範囲によって料金が異なります。
自分でもある程度出来る担当者の方は、手が回わらない部分や専門知識が必要な個所だけ依頼する。
専門知識が全くない担当者の方は、丸々業者に依頼するのも良いと思います。
付属ツールの有無
「順位計測ツール」「口コミ管理ツール」「多店舗一括管理ツール」など、付属でついて来るツールがあるかどうかでも料金は変わります。
どういった方法で順位と成果の確認をするのか、契約前に忘れずに確認しましょう。
【ツール紹介】
『MEO Analytics』は弊社(オルグロー株式会社)が提供しているツールで、掲載順位を計測するだけではなく、Googleビジネスプロフィールを複数店舗管理する際に必要な「インサイト情報分析」「口コミ管理・分析」「一括編集・自動補正」「自動投稿」「報告用レポート機能」など全てを備えたMEO管理分析ツールです。
初期費用の有無
成果保障型の場合、初期費用が発生する業者もあります。
初期費用は何のためにかかるのか?をしっかりと確認したうえで契約しましょう。
初期費用の相場は、およそ30,000円~100,000円となります。
今後のMEO対策について
大規模なビジネスを行っている企業の参入
「Googleビジネスプロフィール」から「Googleビジネスプロフィール」に名称が変更された事に伴い、「複数店舗の管理が出来る」など新機能が追加される事を名言しており、大規模なビジネスのサポートが可能になります。
【参考ページ】
・ビジネス プロフィールの新たな更新について – Google ビジネス プロフィール コミュニティ
これに伴い、大規模なビジネスを行っている企業がMEOに力を入れる事が予想されます。
カテゴリーごとにビジネスプロフィールの項目が細分化される?
現在もカテゴリーによって管理画面の項目に違いがありますが、ユーザーの利便性を高めるために今後はより細分化すると考えられます。自分のビジネスに興味があるユーザーにとって必要な情報とは何か?を考えて、分かりやすく最新の情報に更新し続ける必要があります。
ガイドライン違反の厳罰強化
お金を払って口コミを獲得するなど、不正な口コミを集めているビジネスプロフィールに対しては何らかのペナルティを与える可能性があります。
口コミを購入して口コミ数を増やしている企業は野放し状態なのが現状ですが、これを放置するとユーザーからの信頼性の低下が起きてしまいます。
それにより利用者数が減ってしまう事はGoogleの価値を下げる事になるので、SEO対策で以前あったような「ペンギンアップデート」や「パンダアップデート」に近いアップデートがGoogle map上でも起きる可能性があると考えられます。
混雑している時間も考慮して検索結果に反映させる?
Google mapでは、お店が混雑している時間帯を確認する事が出来ますが、この機能を利用して、ユーザーが検索する時間帯に合わせて検索結果を変える可能性があります。
例えば、居酒屋などの混雑しているお店を上位に表示しても「予約が取れない」が起きてしまうため、「混雑していないお店を表示する」など、ユーザーにとってより使い勝手が良い検索結果になる可能性があると考えられます。
企業は投稿機能を活用して、空いている時間限定のクーポン発行を行うなどしましょう。
成果報酬型のMEO会社が無くなる?
これまでは、「ビジネスプロフィールの情報を埋める」「ビジネスプロフィール名にキーワードを入れる」程度の施策で上位表示が出来ていましたが、参入する企業が増えた事で上位表示の難易度が上がっています。
これにより上がらないので課金が出来ないMEO業者が増える可能性があり、成果報酬型の業者は減っていくと予想されます。
まとめ
MEO対策で最も大事な事は、「どうすれば順位が上がるのか?」を意識するよりも、「検索ユーザーにとって一番大事なものは何か?」を意識する事が重要です。
MEO対策を行い、問い合わせや集客を増やす手法は、店舗運営において効果的な手段の一つです。メリット・デメリットを理解する事、Googleビジネスプロフィールを理解する事で正しく運用しましょう。