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SEO対策 2024/03/15

オーガニック検索とは?基本を詳しく解説

オーガニック検索とは?基本を詳しく解説のサムネイル画像です

「オーガニック検索とはどんな意味なのか」「リスティング広告で表示されるページと何が違うのか」「オーガニック検索で集客を狙うとどんなメリットがあるのか」など気になっている方も多いのではないでしょうか?本記事では、オーガニック検索について初心者にも分かりやすく解説します。

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オーガニック検索(自然検索)とは?

オーガニック検索とは、GoogleやYahoo!の検索結果ページに表示される検索連動型広告などの有料広告枠を除いた検索結果部分の事です。「オーガニックサーチ」や「自然検索」「ナチュラル検索」とも呼ばれます。

オーガニック検索


上記検索結果画面(SERPS)の画像内で、上部に「広告マーク」がついている部分がリスティング広告枠となり、その下に表示されている部分がオーガニック検索です。

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オーガニック検索とリスティング広告の違い

オーガニック検索とリスティング広告の違いは、費用を払って検索結果に表示させているかどうかです。

リスティング広告は、検索画面に表示された広告がクリックされた時に費用が発生するクリック課金制になり、設定したクリック単価とページの品質(品質スコア)によって表示順位が決定され検索結果画面に表示されます。

一方、オーガニック検索はGoogleのアルゴリズムによって評価したぺージが検索結果画面に表示されます。

▼ 具体的なオーガニック検索枠と、リスティング広告枠の違いは以下になります。

オーガニック広告リスティング広告
特徴アルゴリズムによって順位が決定品質スコアとクリック単価によって順位が決定
コスト無料クリックごとに費用発生
時間検索画面に表示されるまでに時間がかかる設定をおこなえばすぐに検索画面に表示される
メリットブランディング効果がある・CTRが高い費用を払えば必ず検索結果に表示される
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オーガニック検索とSERPsとの違い

オーガニック検索と近い意味の用語に、「SERPs(サープス)」があります。オーガニック検索は、検索エンジンが提供する、広告などの支払いを伴わない検索結果の一部を指します。

一方、SERPsはユーザーが特定の検索クエリを入力したときに検索エンジンによって表示される検索結果ページ全体を指します。

SERPsにはオーガニック検索結果だけでなく、ユーザーの検索クエリに対して最も関連性が高いと検索エンジンが判断した全ての情報(有料の広告、ローカルパック、ナレッジパネル、強調スニペット)など、様々な種類の情報が含まれます。

SERPs


SERPsに表示される情報については、別のページで詳しく解説しています。

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オーガニック検索に表示される項目

オーガニック検索にはユーザーが表示されたURLの内容を理解できるように、サイト内で設定してあるデータやテキスト情報を元に様々な情報が表示されます。

オーガニック検索に表示される項目


サイト内で設定したデータを元に表示される項目は、「ファビコン」「サイト名」「ドメイン」「パンくずリスト」です。

サイト内で設定したデータを元に表示される項目
【画像引用元】アトリビューション -  Google 検索の視覚要素ギャラリー


サイト内のテキスト情報を元に表示される項目は、「タイトル」「説明文」「更新日もしくは投稿日」などになります。

サイト内のテキスト情報を元に表示される項目
【画像引用元】テキスト検索結果 -  Google 検索の視覚要素ギャラリー


この中でも、タイトルや説明文(スニペット)はユーザーがURLをクリックするかどうか判断する上で大きな判断材料になるため、オーガニック検索のCTR(クリック率)に影響します。

また、上記で紹介した項目が必ずオーガニック検索で表示される訳ではありません。項目によっては、サイト内のHTMLタグや構造化データで設定する必要があります。

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オーガニック検索に表示される仕組み

オーガニック検索に表示される仕組みには、検索エンジンのアルゴリズムが大きく関わっています。オーガニック検索結果は、ユーザーが検索エンジンに入力したクエリ(検索キーワード)に最も関連性の高いWEBページを自動的にランク付けして表示します。

Googleなどのロボット検索エンジンは、クローラー(スパイダー)と呼ばれるロボットを使用してインターネット上のページを定期的に「クローリング」します。

クローラーはリンクをたどり、見つけたページのコンテンツを読み取り、検索エンジンのデータベースに格納(インデックスに追加)します。

インデックス作成されたページは、ユーザーによって検索が行われた際に、キーワードとの関連性や品質、位置情報、検索履歴、ページエクスペリエンスなど200以上のランキングシグナルに基づいてランキングされます。

尚、アルゴリズムは検索エンジンによって異なるため、検索エンジンごとにオーガニック検索に表示されるURLが異なります。

日本で利用されることが多いYahoo!は、現在Googleの検索エンジンを利用しているためGoogleとYahoo!のオーガニック検索結果は殆ど同じですが、Microsoftが提供しているBingのオーガニック検索結果を見るとGoogleとは異なるURLが表示されています。

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オーガニック検索に表示されるURLは変化する

オーガニック検索に表示されるURLは定期的に変化しています。そのため「朝1位だったURLが夕方には3位」「昨日10位だったURLが今日は1位」という感じで見るタイミングによってランキングが変動しています。

理由は大きく2つあり、一つ目は検索エンジンが定期的にアルゴリズムを更新しているためです。また、Googleはコアアルゴリズムアップデートやヘルプコンテンツアップデートなど、大規模なアルゴリズムアップを年に数回行っています。

これにより、オーガニック検索に表示されているWEBサイトのランキングが変動します。

2つ目はWEBサイトの内容が更新、新しいページの追加、既存のコンテンツの削除があった場合、ページの評価が変わるためオーガニック検索におけるURLの表示が変わることがあります。

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オーガニック検索に表示させるメリット

オーガニック検索に、自社のWEBページを表示させるメリットは以下の3点です。

  1. リスティング広告よりもアクセスが増加する
  2. 無料でアクセスを集められる
  3. ブランディング効果がある
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リスティング広告よりもアクセスが増加する

オーガニック検索に表示させる1つ目のメリットは、リスティング広告よりもアクセス数が増加することです。

理由は、リスティング広告とオーガニック検索のクリック率の違いにあります。

リスティング広告オーガニック検索
掲載順位クリック率(CTR)検索順位クリック率(CTR)
1位2.10%1位39.80%
2位1.40%2位18.70%
3位1.30%3位10.20%
4位1.20%4位7.40%

【参考資料】:Google CTR in 2018: Paid, Organic, & No-Click Searches


広告は、お金をかければキーワード検索をしたユーザーが求めている情報かどうかに関わらず表示されますが、オーガニック検索は、ユーザーが求めている情報でなければ表示されません。

ユーザーも検索エンジンが関連があるページを自然にランキングしていることを理解しているため、広告よりもオーガニック検索結果をクリックすることを好むユーザーが多いのです。

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無料でアクセスを集められる

オーガニック検索に表示させる2つ目のメリットは、無料でアクセスを集められることです。

前述したように、有料の広告枠とは異なりユーザーがオーガニック検索枠に表示されたページを何回クリックしても、費用が発生することはありません。

そのため、Googleからユーザーにとって有益なWEBサイトであると判断されるページを作成しオーガニック検索の上位に表示されれば、無料でアクセスを集め続けることが出来ます。

またSEO対策を継続的に行い、ページの更新やサイト全体の品質向上に取り組めば上位に表示され続けるため、長期的に無料でアクセスを集めることが出来ます。

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ブランディング効果がある

オーガニック検索に表示される3つ目のメリットは、知名度が高まりブランディング効果が見込めることです。

費用をかけて掲載する広告に比べ、オーガニック検索枠はGoogleに評価されたことで掲載されるため、ユーザーが見た際に信頼性の高いサイトだと認識します。そのため、企業にとってのブランディング効果があります。

また、タイトルタグやディスクリプションタグに企業名やサービス名を入れている場合は、検索結果に表示されるため、特定のジャンルで多くのキーワードが上位表示された場合に、企業・サービスの認知度向上に繋がります。

知名度やブランド力が向上しているかどうかは、「指名検索」の数を確認することで効果を実感することができます。

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オーガニック検索からの流入数や流入キーワードを分析する方法

オーガニック検索結果に表示された回数や、流入数、流入のあったキーワードを分析するにはGoogleのサーチコンソールを使用すれば簡単に確認することができます。

Googleサーチコンソールは無料で利用することができるため、まだ導入していない方は以下のページを参考に登録を済ませておきましょう。


サーチコンソールにログインしたら、左メニュー内の「検索パフォーマンス」→「検索結果」をクリックするとオーガニック検索の分析が出来ます。

オーガニック検索の分析


Googleサーチコンソールで分析できる、オーガニック検索に関連する項目は以下になります。

  • オーガニック検索からの流入数(クリック数)
  • オーガニック検索で表示された数
  • オーガニック検索から流入があったキーワード
  • オーガニック検索に表示されているキーワードの平均順位
  • オーガニック検索に表示されているURL

また、フィルター機能を使う事で期間ごとの比較やURL同士の比較など、より詳細に絞り込んだ分析も可能です。

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まとめ

オーガニック検索には、GoogleやYahoo!、Bingなどの検索エンジンのアルゴリズムから高い評価を受けたページがランキング順に表示されます。

オーガニック検索は、リスティング広告に比べてクリック率が高い傾向にあるため、表示されることができれば多くのクリックが期待できます。また、オーガニック検索に表示されることで、多くのユーザーが見ている・参考にしているサイトという印象が付くためサイトのブランド力も向上します。

本記事で紹介した、オーガニック検索からのクリック数や表示回数を分析する方法を参考にして、自社で管理するWEBサイトの状況を調べてみましょう。

尚、多くのキーワードで検索した際に自社のWEBサイトがオーガニック検索に表示されるにはSEO対策を行う必要があります。

オーガニック検索からの流入を増やすための方法については、別の記事で詳しく解説しています。


上記記事を見てもSEO対策のやり方が分からない方は、気軽にお問合せくださいませ。弊社ではSEOサービスを3,000社以上提供している実績があるため、オーガニック検索からの流入を増やすための最適なSEOをご提案させて頂きます。

以上、「オーガニック検索」についてでした。

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この記事を書いたライター

SEO施策部

SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。 サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超のノウハウをSEOサービスに反映し、3,000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。

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