SEO対策 パーソナライズド検索をオフにして無効にする方法(Google Chrome編)

WEBマーケティングやSEOでよく用いられる用語の中から、今回は「パーソナライズド検索」の意味やパーソナライズド検索(Chrome)を無効化する方法について解説します。
パーソナライズド検索とは?
「パーソナライズド検索」は、ブラウザの利用履歴を活用してブラウザ側でユーザー1人1人に向けて検索結果ページなどをカスタマイズして表示する検索機能です。
パーソナライズド検索が影響している例として、ある特定のWEBサイトの検索結果を見たときに、同じ地域のユーザーAとユーザーBとが同時に検索したときの検索結果ページが違うときなどが挙げられます。

このように、検索したユーザーの数だけ検索結果が存在します。
パーソナライズド検索の目的は?
ユーザーの利便性向上を目的として実装している機能です。
多くのブラウザがこのような機能を実装しているのはユーザー1人1人の趣味趣向に合わせて「見たいWEBサイト」が異なるためです。
ユーザーの価値観は多種多様なため、パーソナライズする(個人に合わせる)ことにより、ブラウジング時のユーザー体験の向上をはかっています。

ユーザーの興味や関心に合った検索結果を表示しています。
パーソナライズド検索の仕組み
パーソナライズド検索は以下のデータを参照していると考えられています。
- 検索したユーザーの所在地
- 過去に検索したキーワードの履歴
- 過去に訪問したWEBサイトやクリックしたリンクの履歴
- ソーシャルネットワーク(SNS)上でのつながりや関係性

しかし実際に影響を受ける期間について、Googleは以下のように言及しているため、ほとんどのWEBマスターが気にするべきなのは、
閲覧頻度の高い「自社サイト」「競合サイト」が関係するキーワードによる検索結果でしょう。
勘違いをしないためにも対策が必要です。
現在、検索はほとんどパーソナライズされない。影響するのは、ユーザーがいる場所と直前の検索の内容だけだ。
「Googleはパーソナライズ検索があるからね」は昔の話!? 実はもう……
たとえば、野球に関することを検索した後に「ジャイアンツ」を検索したとしたら、検索結果にはフットボールチームは出てこないだろう。
SEOの順位計測での注意点
SEO対策を行っているWEBマスターが順位確認をするときにありがちなのが「気になった検索キーワードを検索窓に入力してみる」という行為です。
このとき、自社サイトや競合サイトの順位が「上位表示している」と勘違いが起きやすくなります。
原因は以下の通りです。
- パーソナライズド検索による閲覧履歴の影響
- 検索地点による影響
前者はgoogle chrome利用者であれば、シークレットモードや検索設定などで解消します。
後者はgoogleの検索エンジンのアルゴリズムであるため、シークレットモードでも解消しません。

検索地点による影響については2つのアップデートの記事をご覧ください。
ピジョンアップデートとは?SEOの知識として知っておきたい日本への影響は?
Googleのベニスアップデートとは?導入後の影響と必ず実行したい対策
シークレットモードとは
シークレットモードとは、GoogleChromeでのプライバシーモードのことを指します。
プライバシーモードとは、
プライバシーモード -wikipedia
一部のウェブブラウザに搭載されている、履歴などプライバシーに関わる情報を保護する(ウェブサイト閲覧後に記録を自動で削除する)機能の総称。
またシークレットモードの仕組みについてより詳しく知りたい方はGoogleChromeのヘルプページをご覧ください。
GoogleChromeでパーソナライズド検索をオフにする方法
Chromeでパーソナライズド検索をオフにする以下の3つの方法について解説します。
シークレットモードを利用する方法
パソコンの場合
(1)画面右上の三点リーダーをクリックします。
(2)「シークレットウインドウを開く」を選択します。

(3)シークレットモードであることを確認します。
※画面の右上にもマークが出ます。


モバイルの場合
(1)画面右下の三点リーダーをタップします。
(2)「新しいシークレットタブ」をタップします。

(3)シークレットモードであることを確認します。

プライベートブラウジングの細かい方法については知りたい方は以下のGoogleChromeヘルプページをご覧ください。
シークレットモードを手軽に行うショートカットキー
パソコンの場合ですが、以下の方法で簡単にシークレットモードにできます。
また、Google Chrome以外を使う場合もあると思うので、まとめて表記します。
- Google Chromeを起動する
- ショートカットキーを押す
【Windowsの場合】Ctrl + Shift + N
【Mac の場合】⌘ + Shift + N - 表示されたシークレットモード画面で検索する
他のブラウザでのプライバシーモードのショートカットキーが知りたい方は以下の記事をご覧ください。
Googleの検索設定を変更する方法
(1)通常モードの Googleの検索結果ページにおいて、検索結果の最上部の[設定]>[検索設定]の順にクリックします。

(2)プライベード検索結果の画面が表示されるので、プライベート検索結果を使用しない」を選択して[保存]をクリックします。

この設定をすることで、利用履歴を反映しない検索順位を表示できます。
&pws=0を入力する方法
キーワード検索をしたときにアドレスバーに表示されるURLの最後に&pws=0を入力します。
具体例)
「SEO」と通常通り検索したとき、以下のようにアドレスが表示されます。
※場合によってはもっといろんなパラメータがつきますが、パラメータがついた状態でも問題ありません。

このとき、「パーソナライズド検索をオフにして検索結果を閲覧したい」と考えた際は以下のように入力します。

このように検索するとシークレットモードと同じ検索結果ページが得られます。
順位計測ツールを利用する方法
検索順位を計測する際は専用ツールを利用します。
大量のキーワードを一度に計測できるので非常に便利です。
注意点としては、
「順位計測ツールによって測定地点が異なるため、ツールの仕様を知る必要がある」ことが挙げられます。
特に、店舗ビジネス型ビジネスの場合は、地域指定ができない順位計測ツールの順位は鵜呑みにせず、
実際の検索順位をブラウザで見た方が良い場合もあります。
具体的な順位計測ツールについての記事はこちらをご参照ください。
SEOの順位計測ツールおすすめ16選!機能をタイプ別に比較
パーソナライズド検索は、検索をするユーザーにとっては、自分に合ったWEBサイトが検索結果にカスタムされて表示されることから非常に便利な機能です。しかし、WEBサイトのSEOを実行する際には、パーソナライズド検索の影響で本来の検索結果や検索順位を見誤ってしまう可能性があるため注意が必要です。
パーソナライズド検索を便利に使いこなすためにも、機能の特徴を理解して、必要に応じて今回紹介した「パーソナライズド検索に影響されない検索方法」を実践しましょう。
以上、「パーソナライズド検索」の意味やパーソナライズド検索を無効(オフ)にする方法についての解説でした。