SEO対策 逆SEO対策とは?検索順位を下げる違法な逆SEOの仕組みやペナルティ回避方法

WEBマーケティングやSEOでよく用いられる用語の中から、今回は「逆SEO」の意味や仕組み、ペナルティの回避方法について解説します。
逆SEOの意味は?
一般的なSEO対策が検索順位の上位表示を目的に行う手法であるのに対し、「逆SEO」は対象サイトの検索順位を下げるための手法です。故意に競合サイトの検索順位を下げる悪質な逆SEOは、「ネガティブSEO」とも呼ばれます。
逆SEOの仕組み
逆SEOに多い方法には、Googleから大きなマイナス評価を受けてもおかしくない「質の低いページからターゲットサイトに被リンクを貼る方法」、「ターゲットページのコピーコンテンツを生成し公開する」といった方法があります。質の低いリンクを貼る方法では、被リンクを過剰に貼る、ドメインやアンカーテキストが同じリンクを集中させるなどの手法があります。
質の低い被リンクを貼ったり、コピーコンテンツを公開したりすれば、ターゲットとなる特定のサイトの検索順位を落とすだけでなく、Googleのガイドラインに背く違反行為を行っていると検索エンジンに認識され、Google側からペナルティを受けるリスクを高めやすくなります。
逆SEOが原因の順位下降を回避する方法
正当な方法で運営していたサイトにも関わらず、検索順位が突然下がってしまった、というときは逆SEOによる被害にあっている可能性があります。
逆SEOに関する最新の動向
Googleでは、質の低いリンクを意図的に貼って作為的に検索順位を操作しているWEBページに対して「マイナスの評価」をしていましたが、2016年10月のアップデート以降、貼られた被リンクの評価を「ゼロ評価」するような仕様になっています。つまり、いくらスパムのリンクを貼っても、評価は下がることはない、という事になります。
そのため、逆SEOを行う業者は、順位を下げたい対象サイトの「マイナス評価を与える手法」よりも「それ以外の競合サイトの評価をプラスにする手法」を採択する傾向があります。
逆SEO?もし自社のWEBサイトの順位が下降している場合は、以下の順番で順位改善するための理由を探しましょう
(1)内部要因で順位を大きく下げている原因がないかを調査する。
確認する箇所はたくさんありますが、たとえば以下のような要素です。
- titleタグやmetaタグや見出しタグなど、複数のページで重複していないか
- コピーコンテンツを作成していないか
- Googleにきちんとインデックスされているか
- Googleにきちんとクローリングされているか
- ペナルティなどのマイナス評価を受けていないか 【参考】ペナルティを自分で解除する方法ガイド
- 外部要因で順位が上がるような外部リンクがきちんとあるか
などをチェックします。

(2)競合サイトの外部対策が急激に強化されていないかを調査する
Ahrefsなどの外部リンク調査ツールを利用して、競合サイトの外部リンクの状況や内容などを調べます。その際に以下のことがあれば、逆SEOを受けている可能性があるので、対策を強化する必要があります。
- 競合サイトのほとんどが同じような外部リンクを獲得している
- 外部リンクを獲得している時期がほぼ同時期である
の2点を調査し、競合サイト以上に良質な外部対策や内部対策を行いましょう。

特定のサイトの検索順位を下げるという悪質な逆SEOは、決して行ってはならない手法です。また、正当なサイト運営を行っていても、自サイトが逆SEOをされてGoogleからの評価が相対的に落ちてしまうリスクがあることも理解しておきましょう。
そして、万が一このような逆SEOの被害を受けてしまった際には、今回紹介した方法を参考に、自社WEBサイトのSEO状況を見直すことが必要となります。
以上、「逆SEO」の意味や仕組み、逆SEOの回避方法についての解説でした。