SEO対策 SEO会社から外部リンクの不安を煽るような営業電話が来たときの対処法

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SEO対策をしていると、内部対策や外部リンクの不安を煽るような営業電話がかかってくることが珍しくありません。またSEO会社に依頼する際に、「何を基準に依頼するか」が分からない方も多いです。今回は、そういった方を対象に、「外部リンクへの不安を煽ってくるSEO会社の営業」への対処法をご紹介します。

この記事はこんな方におすすめです。

  • SEO会社に外部対策をお願いしている方
  • 外部リンクの良し悪しがわからない方
  • 外部対策よりもコンテンツをおすすめしてくるSEO会社の営業を受けている方
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外部リンクへの不安を煽るSEO会社の営業手法について

外部リンクについて不安を煽るSEO会社の営業マンは以下のような営業トークを冒頭から伝えてきます。
「御社、○○(SEO会社名)でSEO対策していませんか?とても良くないリンクが貼られていますよ」
「ペナルティのリスクのあるリンクが貼られています。どちらの会社でやられていますか?」
「このようなリンクで対策すると、非常に危ないのでリンク否認をしましょう」

その後、興味を示したときに
「実際に、貼られているリンクをお見せするのでメールでご覧ください」とメールを送ります。

このように、現在のSEO会社が悪質なことを行っていると思い込ませるための営業手法です。
この内容が真実であれば、話を聞く価値があるかもしれません。
しかし、実際には話を鵜呑みにしてはいけない理由がいくつかあります。後ほどご説明します。

このような営業手法を「被リンク不安煽り商法」と呼びましょう。
まず、被リンク不安煽り商法を行う会社はどのような意図でこの営業をしているのかを見ていきましょう。

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リンクについて不安を煽るSEO会社の心理

外部リンクについて不安を煽るSEO会社は何を目的として営業して、なぜそのような手法で営業するのでしょうか?理由はいくつかあります。

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第一に、自社のSEOサービスを売り込みたいから

SEOに関心のある方の多くは、SEO会社に外部対策を依頼したことがあります。

SEO会社の中でも被リンク分析ツールを使いこなす営業マンは、その外部対策の特長から「どの会社が運営するWEBサイトからリンクを貼っているか」について、ある程度予測しています。

そういった乗り換えを行う多くの企業は以下に該当するSEO会社です。

  • 外部対策の乗り換え提案をするSEO会社
  • コンテンツSEOへの切り替えを提案するSEO会社
  • 既存のSEOだけでなくサジェストSEOを提案する会社

ではなぜ、提案する際にわざわざリンクについて不安を煽るのでしょうか?

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現在利用中のSEO会社への不信を募らせるため

SEOに関心がある人がSEO会社を利用しているので、乗り換えを考えるきっかけづくりとして、この商法を用います。
業種問わず、同業者からのリプレイス戦術はよくある営業手法です。

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被リンクをまめにチェックしている方が少ない

本業で忙しく、被リンクを分析・計測する方はほとんどいらっしゃいません。
なので、「被リンクに対する無知」を利用し、見た目の印象を操作します。

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外部リンクの善悪基準が不明瞭である

Googleの品質ガイドラインは「スパム性のあるリンク」の特長は述べているものの、どのような被リンクが重要かを具体的に記載していません。そのため、「見た目が悪い」「文字列が少しおかしい」「発リンク数が多い」など、曖昧な表現で被リンク元のWEBサイトを評価しても、それが実際に良いリンクか悪いリンクか、素人目にはわかりません。経験から学ぶ部分が大きいためです。
 
たとえば、とても人気のブログから貼られたリンクでも効果のあるリンクはあります。分析ノウハウがないため、見た目の印象で「このWEBサイトからのリンクは悪いのではないか」と思い込んでしまいます。

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アルゴリズムのアップデートを都合よく使う

Googleは2012年以降、ペンギンアップデートという被リンクの品質基準を強化するアップデートを繰り返してきました。そのため、2013年以降は、コンテンツSEOこそが正しいSEOだと主張するSEO会社が急増しました。「被リンク不安煽り商法」を使うコンテンツSEO会社はこのアップデートを「コンテンツSEOしか、上位表示の方法はない」という主張に利用します。

実際には、2016年以降、Googleの主要人物が「コンテンツ」と「リンク」はSEOの重要な評価指標だと発言しました。
2016年10月にもペンギンアップデート4.0が行われ、リンク評価基準をアップデートし、マイナス評価を与える事には消極的になりました。
リンクはコアアルゴリズムによって以下の2つの評価のされ方をします。

  1. ①悪い被リンクの評価はほとんどゼロ
  2. ②良いリンクによる評価はプラス
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悪質なSEO会社の特長

以下に当てはまるSEO会社は慎重に話を聞くべきです。

  1. 会社創設から数年経過しても、社員20名以上入らないような小さい賃貸オフィスを借りている。 ※会社概要の住所を確認しましょう。場合によっては、個人の賃貸住宅であることもあります。
  2. SEOサービスの価格帯が年間20万円以下で、被リンクからコンテンツまでの施策を行っている。
  3. AIや人工知能という言葉で、「SEOを自動化する」と言っている。
  4. 「被リンク不安煽り商法」のために被リンクをでっちあげている。 ※確認方法は専門の分析ツールが必要です。話になった顧客にブログから適当なリンクを貼り、不安を煽る詐欺まがいのSEO会社もあります。
  5. 「コンテンツSEOが主流」と言いながら、納品するコンテンツ量が数千文字~1万文字程度である。
 

1つ1つ理由を説明します。

1.会社規模

コンテンツも被リンクも良質なものを作る場合、非常に手間とコストがかかります。

コンテンツの場合、クラウドでの外注を利用すれば納品はできますが、被リンク施策の場合は、評価の高い被リンク媒体を作成するために非常にコストがかかります。社員20名ほどではコストが合いません。

2.価格帯が年間20万円以下

この価格ですと、行えるのは内部指示書の作成とコンテンツ数ページ程度でしょう。でないと採算が合いません。規模が大きい会社ですと、顧客が多いため、利益が出ますが、小さい会社はジリ貧になるため、必然的にコストを落とさざるを得ません。

3.AIや人工知能

SEOはGoogleが開発した高性能のAIによる検索アルゴリズムに対して、「サイトの品質」や「被リンクの品質」によってのみ上位表示できる取り組みです。そのためSEOを自動化することは困難です。実際にサイトの種類も数多ある中で、どのような施策やキーワードが、お客様のビジネスモデルに合うかをしっかりと確認し、仮説検証しなければいけません。この創造的な取り組みを自動化することは不可能です。

4.リンクのでっちあげ

今ではほとんど聞かなくなりましたが、営業成績至上主義のSEO会社は、自作自演のリンクをあたかも「他社が貼っているかのように見せる」悪質な営業手法を取ります。企業ブランディングなどが進んでいない会社がよく用いた手法です。このような手法を用いてペナルティリスクを煽るような営業の話はいつにも増して慎重に話を聞きましょう。

5.コンテンツSEO

コンテンツSEOはWEBサイトやターゲットキーワードによっては、気が遠くなるほどの取り組みが必要です。少なくとも50記事~数百記事を継続的に書いていくことが必要です。小規模で地域密着型のビジネスで競合が少ない場合は、その程度の労力でも上位表示できることはありますが、数千文字(数~十数記事)程度のコンテンツSEOのみで上位表示するのは至難であると認識しましょう。

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信頼できるSEO会社か見極める方法

以下に該当するSEO会社は提案を受けるに値するでしょう。
  • 会社規模がしっかりしており、所在地のオフィスも賃料が中規模以上である。
  • 専属のサポートがついている
  • SEOがメイン事業の1つである(片手間で効果を出せるほどSEOは甘くありません)
  • 貴社WEBサイトのリンクやコンテンツ、サイトについて分析ができる
  • 自社のビジネスやターゲットユーザーの話を理解してくれる
  • (依頼をすれば)表示速度改善などの難易度の高い施策が行える
  • オリジナルのコンテンツやリンク作成サービスを用意している
  • 営業や顧客サポート担当がSEOに詳しい
  • 業種問わず、実績が多い
  • 競合性の高いキーワードでの上位表示実績と、施策根拠を具体的に説明できる
 

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まとめ


今回の記事では見極めるポイントをご説明しました。

注意点として、上記はあくまで目安であり、「被リンク不安煽り商法」をしているSEO会社のすべてが悪い会社ではありません。SEO会社の良し悪しを見極められれば良いのですが、その判断はSEOの知見があってもなかなか難しいのが事実です。

当記事をご覧になっている方は、「様々なSEO手法の中で何が適切なの?」と考えていらっしゃる方も多い事でしょう。

オルグローではSEOを軸とした企業として、幅広いSEOサービスをご用意しています。

この記事を書いたライター

SEO施策部

SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。
サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超の塩田英司のノウハウをSEOサービスに反映し、2000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。

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