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SEO対策 2023/05/29

Googleサーチコンソールの平均掲載順位とは?確認方法と上げる方法

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特定のキーワードに対する自社サイトの検索順位の確認方法には、Googleサーチコンソールがおすすめです。Googleサーチコンソール内の「平均掲載順位」の確認方法と、順位改善をおこなう方法について紹介します。検索順位を簡単に確認することができ、改善方法の指標を得ることが出来るのでぜひ使ってみてください。

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Googleサーチコンソールの平均掲載順位とは?

Googleサーチコンソールの平均掲載順位とは、Googleサーチコンソールから確認できる指標の1つで、「検索パフォーマンス」内の「検索結果」に表示される平均掲載順位のことを指します。

具体的には、自社サイトが検索キーワードに対する検索結果において、検索結果全体の中で何番目に表示されているかの平均順位を確認することができます。

平均検索順位は、WEBサイトのSEOパフォーマンス測定のために重要な指標の1つになります。

平均掲載順位が1位に近い状態である場合には、上位表示していることを示し、平均掲載順位の数値が大きくなればなるほど検索結果で自社サイトが表示される順位は下位にいる状態であることを意味します。

また平均掲載順位は、数値とグラフで確認することができるほか、クリエ、ページ、デバイス、日付けごとに細かい指標で見ることも可能です。

WEBサイトの平均掲載順位を向上させるためには、キーワードの選択やコンテンツの最適化、外部リンクの取得などのSEO戦略を実行することが重要です。

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平均掲載順位を確認する目的

WEBサイトのSEO対策の改善に役立てるためにも、Googleサーチコンソールの平均掲載順位を把握しておくことが大切です。以下のような、具体的な目的があります。

【SEO対策の評価】
平均掲載順位を確認することで、SEO対策の評価をすることができます。平均掲載順位が低い場合はWEBサイトのSEO対策を見直し、改善が必要です。

【キーワード選択】
平均掲載順位を確認することで、特定のキーワードに関するWEBサイトのパフォーマンスを評価することができます。低い平均掲載順位の場合は、そのキーワードに関するSEO対策を見直して改善に繋げましょう。

【リライト記事の選定】
平均掲載順位を確認することで、WEBサイトのコンテンツがGoogleの検索アルゴリズムに評価されているのか確認することができます。表示回数が多いにも拘わらず平均掲載順位が低いページがある場合は、リライトをおこないましょう。


平均掲載順位が1位に近づくほど、WEBサイトへの集客が期待できます。ユーザーの多くは、検索結果の1ページ目にあるWEBサイトにアクセスして内容を確認し、検索した目的が達成されればそれ以降のWEBサイトにアクセスすることは考えにくいです。

つまり、WEBサイトへ集客の強化を期待する場合、検索結果の1ページ目もしくは、1位~10位の表示を目指す必要があります。その第一歩として、平均掲載順位を確認できるようにしておきましょう。

Google オーガニック検索結果CTR内訳
引用:https://backlinko.com/google-ctr-stats
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平均掲載順位の目安

平均掲載順位の目安は、平均掲載順位11位〜30位の場合だと、上位に表示されているものの改善の余地があると言えるでしょう。平均掲載順位が31位以降の場合は、WEBサイトの改善が必要になります。

ただし、平均掲載順位の目安は業界やキーワードによっても異なります。キーワードボリュームが多い場合や、競合が多い業界の場合には注意が必要です。

例えば、ポータルサイトと競合するようなジャンルで以下が該当します。

  • 通販サイト:楽天やAmazonが競合
  • 飲食店サイト:食べログやぐるなびが競合
  • 不動産サイト:SUUMOやアットホームが競合
  • 求人サイト:リクナビやindeedが競合

この場合、1位〜10位に表示することが非常に難しく、20位以内のランクインでも十分な成果と言える場合があります。

さらに、上位表示したいキーワードで目標となるランキングを獲得していても、別のキーワードの順位が低いことで平均掲載順位が下がってしまうケースもあります。

例えば、「外壁塗装+おすすめ」で上位表示を取りたい場合の平均掲載順位が、

  • 「外壁塗装 おすすめ」:1位
  • 「外壁塗装 安い」:15位
  • 「外壁塗装 選び方」:17位

の場合、平均掲載順位は33÷3=11位になります。

しかし、「外壁塗装 おすすめ」で1位を獲得できているので、「平均掲載順位11位~30位のため改善の余地あり」と判断する必要がないケースもあります。 

自社WEBサイトの競合状況や目標に合わせて、適切な平均掲載順位の目安や目標を設定しましょう。

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平均掲載順位の計算方法

平均掲載順位の計算方法を解説します。

▼ まず順位の見方を以下の図を参考に説明します。

  • 掲載順位1位、3位、4位、5位:青色リンクに付与されている順位
  • 掲載順位2位:AMPカルーセル(複合要素)で、その全てが2位として付与されます。
  • 掲載順位6位:ナレッジパネル(複合要素)で、パネル内のすべてのリンクに掲載順位6位が付与されます。

パソコンでの検索結果を表す概略図
引用:https://support.google.com/webmasters/answer/7042828?hl=ja#position

▼ 計算方法は以下になります。

1. クエリ1から返されたプロパティの掲載順位が2位、4位、6位の場合、その掲載順位は2位(最上位の掲載順位)としてカウントされます。
2. クエリ2から返されたプロパティの掲載順位が3位、5位、9位の場合、その掲載順位は3位(最上位の掲載順位)としてカウントされます。
3. 2つのクエリの平均掲載順位は (2+3)/2 = 2.5 となります。

検索結果の掲載順位とは


例えば、「SEO対策」で検索結果の改善を狙っているWEBサイトを運営していたとします。その場合に、Googleサーチコンソール内で流入キーワードが5つあったとします。

  • 「SEO対策」:9位
  • 「SEO対策 おすすめ」:6位
  • 「SEO対策 業者」:5位
  • 「SEO対策 比較」:5位
  • 「SEO対策 料金」:5位

このキーワードの掲載順位の合計「30」にキーワード数「5」を割った数字が平均掲載順位となります。

【具体的な計算方法】
(9+6+5+5+5)÷5=6位


ただし、単純に掲載順位の平均を採ればいいのかと言えばそうでもありません。

平均掲載順位をSEO対策の改善指標とする際には、以下をおさえておく必要があります。

  • 平均掲載順位はGoogle検索結果でのみ計算され、その他の検索エンジン(yahooやbingなど)は含まれない
  • ナレッジパネルの掲載順位は6位であっても、検索結果表示の非常に目立つ位置に表示されている
  • 画像や動画などのカルーセルはまとめて1つ分の順位となる
  • モバイルの画像検索では、画像が検索結果の6行目にあたる場合があり、表示にはスクロールが必要

より詳細はGoogleサーチコンソールヘルプを参考にしてください。
正確な評価ができるように以上のような注意点を誤解のないように理解しておきましょう。

5

平均掲載順位をサーチコンソールで確認する方法

Googleサーチコンソールで、平均掲載順位を確認する手順は以下になります。

  1. Googleサーチコンソールにログインする
  2. 左メニューの「検索パフォーマンス」をクリックする
  3. 「平均掲載順位」が右上に表示されているのを確認しチェックを入れる
平均掲載順位を確認する手順

以上の手順で進めると、ページ上部に平均掲載順位のグラフとサイト全体の平均掲載順位が表示されます。

ページ下部には、各キーワードごとの平均掲載順位のキーワードリストが右部に表示されます。
また、平均掲載順位は項目別に確認することが可能です。

それぞれ解説していきます。

5-1

クエリ毎に確認する方法

WEBサイト全体の平均掲載順位が確認できたら、ここからはクエリごとの検索順位を見ていきましょう。

  1. 「 検索パフォーマンス 」をクリックする
  2. グラフの右端にある「平均掲載順位 」をクリックする
  3. グラフ下部のリストから「クエリ」をクリックする
クエリ毎に確認する方法

キーワードごとに左から順番に「クリック数」・「表示回数」・「平均CTR」「掲載順位」の確認ができます。各項目はチェックを外すことで、非表示にもできます。

クリック数が多い順に表示しているので、上位表示を狙っているキーワードの掲載順位がどの位かを確認しましょう。また、これから上位表示を狙えそうなキーワードがないかや、表示回数、CTRはどれくらい獲得できているかをチェックしましょう。

5-2

ページごとに確認する方法

ページごとに検索順位を確認することも可能です。

  1. 「 検索パフォーマンス 」をクリックする
  2. グラフの右端にある「平均掲載順位 」をクリックする
  3. グラフ下部のリストから「ページ」をクリックする
ページごとに確認する方法

URLごとに平均掲載順位を確認することができます。
どのURLの平均掲載順位が高いか確認してみましょう。

5-3

指定したページに紐づくクエリの平均検索順位を確認する方法

指定した特定のページに対して、流入があるキーワードの平均検索順位を確認する方法は以下の手順になります。

  1. 「 検索パフォーマンス 」をクリックする
  2. グラフの右端にある「平均掲載順位 」をクリックする
  3. リストが「ページ」になっている事を確認し、調べたい指定ページのURLをクリックする
  4. グラフ下部のリストから「クエリ」をクリックする


以上の手順で、指定したURLに対して流入があるキーワードの平均掲載順位を確認することができます。

また、上記の流れで指定したページのキーワードを調べた後に、他のページの検索キーワードを確認したい場合は、以下の手順で行います。

  1. グラフ上部に表示されているURLの「×」をクリック
  2. 再度、指定したいページのURLをクリック(※2の操作をおこなうことでURL表示に切り替わっています)
  3. リストの「クエリ」をクリック
他のページの検索キーワードを確認したい場合の手順
5-4

日付タブを活用した確認方法

キーワードと日付を指定することで、指定したキーワードの順位の推移を確認することができます。

  1. 「 検索パフォーマンス 」をクリック
  2. グラフの右端にある「平均掲載順位 」をクリック
  3. グラフ下部のリストから「日付」をクリックする
日付タブを活用した確認方法

過去の特定の期間(最大で16か月前)の平均掲載順位を確認できるので、平均掲載順位の変化からSEO対策の効果を読み取ることができます。また、Excelなどにダウンロードしてレポートにも活用できます。

6

平均掲載順位のデータをSEOで活用する方法

Googleサーチコンソールの平均掲載順位のデータから、SEO対策で改善していくべき施策が何かを判断することが可能です。

平均掲載順位を確認して、サイト全体の平均順位が下がっている場合は「サイト全体に関わる問題がある」と仮説を立てることができます。

その場合は、特定のページの修正をおこなうのではなく、サイト全体の評価に関わる「低品質なページの削除」や「サイト全体に関わるE-E-A-Tの強化」を検討します。

逆に特定のページもしくは、特定のキーワードの平均掲載順位が下がっている場合は「ページのリライト」「タイトルや見出しの変更」をおこないます。

このように平均掲載順位を確認することで、サイト内のどこに問題があるのかヒントを見つけることができます。特にGoogleコアアルゴリズムのアップデート直後など、大きな順位変動が起きた直後には有効な活用方法となります。

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平均掲載順位を上げる方法

Googleサーチコンソールの平均掲載順位を改善するにあたっては、以下の3つの方法があるので参考にしてください。

7-1

リライトをする

リライトをおこなうことで平均掲載順位を改善できます。ポイントは平均掲載順位が低いキーワードではなく、URLを対象にリライト候補のページ選定をおこなうことです。

なぜなら、平均掲載順位が低いページをリライトすることで、そのページに関連する複数のキーワードの平均掲載順位を高めることができるためです。

リライトが完了したら、効果を測定するために平均掲載順位の推移がどのように変化したのか、URLと日付を選択して確認しましょう。

7-2

低評価のページを削除する

Googleのヘルプフルコンテンツアップデート以降、サイト内に低品質なページがある場合、サイト全体の評価を下げるため平均計算順位が下がります。

有用でないコンテンツ自体だけでなく、そうしたコンテンツを比較的多く含むと判断されたサイトにあるコンテンツも、ウェブ上の他のコンテンツを優先して表示すべきと判断されて、検索での掲載順位が下がります。そのため、有用でないコンテンツを削除することで、他のコンテンツのランキングが改善する場合があります。

Google検索セントラル Google 検索のヘルプフル コンテンツ システムとウェブサイト

低品質なぺージがある場合は、ページをリライトするか、サイトから削除をおこないサイト全体の評価を高めましょう。

7-3

タイトル・見出しを見直す

タイトルや見出しを最適化することで、掲載順位を改善することができます。

具体的には、タイトル・見出しには、SEO対策で狙っているキーワードを適切に組み込むようにしましょう。これにより、検索エンジンがページの内容を正確に理解し、上位表示につながることがあります。

ただし、キーワードの過剰な使用は逆効果になることがあるため、適切なバランスを保つようにすることが重要です。文法・表記にも注意し、ユーザーと検索エンジンがストレスなくページの内容を理解できるようにすることが大切です。

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平均掲載順位に関するQ&A

平均掲載順位に関する、よくある質問をQ&Aで紹介します。

手元の検索結果とサーチコンソールの掲載順位の結果に誤差があるのはなぜ?

誤差が生じる理由は、実際の検索画面には検索ユーザーにパーソナライズ化された検索結果や、キャッシュ情報を元にした検索結果を表示する場合があるためです。

Googleは、ユーザーの「検索履歴」「ユーザーの位置情報」「デバイスの種類」などに応じて最適な検索結果を表示します。

また、上記以外の要因として、実際の検索順位とサーチコンソールに検索順位が反映されるまでのタイムラグによって誤差が生じる場合もあります。

平均掲載順位グラフが途切れている理由は?

サーチコンソールの平均掲載順位グラフが途切れている理由は、データの不足が考えられます。

サイトがその期間中にトラフィックが少なかったために、Googleの検索エンジンによってその期間中にクロールされなかったことが原因である可能性があります。

平均検索順位表示に「-」が表示されてしまう

掲載順位値がダッシュ(-)で表示されることがあります。そのような場合、該当のクエリではユーザーがプロパティを表示したことがないため、掲載順位が一切記録されていません。

例えば、特定のページに関してパソコンとモバイルでの検索結果を比較したとき、パソコンでの表示回数が10回でモバイルが0回だったとすると、パソコンについては10、モバイルについてはダッシュが表示されます。

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まとめ

平均掲載順位は、Googleサーチコンソールで確認できる指標の一つで、サイトが特定のキーワードに対してGoogleの検索結果でどの程度上位に表示されているかを示します。

平均掲載順位を改善するには、キーワード選定やコンテンツ改善、内部リンク戦略などのSEO対策が必要です。総合的にサイトのSEO対策を進めることが重要です。

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この記事を書いたライター

SEO施策部

SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。 サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超のノウハウをSEOサービスに反映し、3,000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。

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