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【2024年最新】コンテンツSEOとは?メリットや6つの手順、効果を高めるやり方まで完全網羅!

コンテンツSEOとはを解説した記事です

コンテンツSEOとは、検索でウェブサイトを訪れるユーザーのために有用な情報を発信しながら、検索結果の上位に表示されることを目指すSEOの手法のひとつです。

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コンテンツSEOとは

コンテンツSEOとは、SEO対策の一種です。ユーザーの検索意図にマッチした優良なコンテンツを提供することで、GoogleやYahoo!といった検索エンジンからの集客を狙います。

SEO対策には大きく分けると外部対策と内部対策の2つがあり、それぞれ様々な手法が存在しています。コンテンツSEOは内部対策の一つです。どのくらいの効果が得られるのか、成果が出るまでの期間、影響を受ける期間については、それぞれのSEO対策によって異なります。

コンテンツSEOは、長期的に高い効果が見込まれる手法です。継続して改善を行っていくため、Googleアップデートのような外部要因からの影響が少なく、リスティング広告に比べると費用対効果が高い施策と言えるでしょう。

成果が出るまでに時間がかかる、継続して作業し続ける必要がある、やり方が間違っていれば効果が出ない可能性があるといったデメリットはありますが、中長期的にメディアを運用する場合には、コンテンツSEOが最適な手法です。

スタートアップ企業や集客にコストをかけられない会社、中長期的な施策に取り組める会社でSEO対策に悩んでいる場合は、コンテンツSEOの導入をおすすめします。

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コンテンツSEOとコンテンツマーケティングの違い

コンテンツSEOとコンテンツマーケティングの違いは、ユーザーとの接点にあります。

コンテンツSEOとユーザーとの接点は、GoogleやYahoo!といった検索エンジンです。一方、コンテンツマーケティングとユーザーとの接点は、検索エンジン、TwitterやFacebookなどのSNS、Youtubeなどの動画コンテンツ、メールマガジンなど、WEB上に存在するさまざまコンテンツになります。

つまり、コンテンツSEOは、SEO対策の一種であり、コンテンツマーケティングの一種でもあるということです。

コンテンツSEO コンテンツマーケティング 違い
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そもそもコンテンツとは?

コンテンツSEOとコンテンツマーケティングにおけるコンテンツとは、WEBサイトに投稿されている記事の中身です。コンテンツには、文章だけでなく画像や動画、一覧表、見出し、装飾、内部リンク、外部リンクなども含まれます。

また、複数の記事が適切なカテゴリーに分類されていたり、内部リンクで結び付けられていたりする状態も一種のコンテンツと言えるでしょう。

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コンテンツSEOが重視されている理由

コンテンツSEOが重視されている理由は、以下の2点です。

・ブラックハットSEOが通用しなくなった
・質の高いコンテンツがGoogleから評価されるようになった

コンテンツSEOを導入する企業やメディアが増加しています。なぜコンテンツSEOが重視されているのか、従来のSEO対策ではダメなのかを解説します。

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ブラックハットSEOが通用しなくなった

コンテンツSEOが重視されるようになった理由の一つは、ブラックハットSEOが通用しなくなったからです。

ブラックハットSEOとは、以下のような悪質な手法により、記事の検索順位を上げるSEO対策を指します。

・必要以上にキーワードを詰め込む
・ユーザーから見えないテキストでキーワードを詰め込む
・ユーザーの意図しないページに誘導する
・意図的に不自然なリンクを獲得する
・他サイトのコンテンツを転載する

以前は高い効果を発揮していましたが、現在では効果がないだけでなく、インデックスから削除される、検索順位が下がるといったGoogleからのペナルティを受ける可能性が高いです。ブラックハットSEOは費用対効果が高いSEO対策として人気がありましたが、過去のGoogleアップデートにより排除されています。

ブラックハットSEOが通用しなくなって代わりに注目されるようになった手法が、Googleの品質に関するガイドラインに沿った手法でSEO対策を行うホワイトハットSEOです。

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質の高いコンテンツがGoogleから評価されるようになった

質の高いコンテンツは、Googleから高い評価を得られており、SEOに有効です。

Googleは検索エンジンのアップデートにより、ユーザーに対して最適な記事を提供するための改善を繰り返しています。Googleは、どのような記事が最適なのかを検索アルゴリズムによって決定していますが、質の高いコンテンツは検索エンジンからの評価が高いです。

従来のSEO対策を行うより、ユーザーに質の高いコンテンツを提供しようと努力する方が、結果的に検索エンジンからの評価を高め、検索順位の向上につながるケースもあります。

つまり、質の高いコンテンツの作成自体が、効果的なSEO対策になるということです。

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コンテンツSEOのメリット

コンテンツSEOには、以下のメリットがあります。

・Googleのアップデートの影響を受けにくい
・長期的な効果が期待できる
・潜在顧客へのアプローチが可能
・商談やプレゼンに活用できる
・SNS拡散
・ブランディング
・費用対効果が高い
・被リンク獲得

上記のメリットが、自社で運営しているメディアにも当てはまるのか、効果的な手法と言えるのかを確認しておきましょう。

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Googleのアップデートの影響を受けにくい

コンテンツSEOは、Googleの外部リンクに関するアップデート等の影響を受けにくいSEO対策です。

2011年の「パンダアップデート」、2012年の「ペンギンアップデート」で、自社のメディアの検索順位が大きく低下した経験がある担当者も多いのではないでしょうか。

SEO対策は検索エンジンのアルゴリズムに合わせて対策を実施するため、アップデートでアルゴリズムが変化すると、検索順位が大きく変動する恐れがあります。Googleからの評価が低下すれば、順位が下がる可能性があるということです。

コンテンツSEOなら、アップデートが発生しても、検索順位の変動は最小限に抑えることができます。なぜなら、コンテンツSEOはユーザーに質の高いコンテンツを提供しているからです。

検索エンジンの目的は、情報を求めるユーザーに対し、最適な記事を提供することです。コンテンツSEOによってユーザーに質の高いコンテンツを提供していれば、Googleからの評価が下がりにくく、検索順位を大きく下げてしまうこともありません。

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長期的な効果が期待できる

コンテンツSEOは、長期的な効果が期待できるSEO対策です。

メディアに集客する方法には、SEO対策以外にリスティング広告があります。一定の費用がかかりますが、安定した集客が期待できる方法です。広告の出稿を停止すると集客ができなくなる点が、リスティング広告のデメリットと言えるでしょう。

コンテンツSEOなら、作成したコンテンツを削除しない限り、集客が可能です。検索順位の変動が少ないので、長期的な集客が期待できます。

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潜在顧客へのアプローチが可能

コンテンツSEOは、潜在顧客へのアプローチが可能です。

従来のSEO対策では、TVCMや広告チラシなどと同様に、商品やサービスに興味を持っている顕在顧客に対してしか効果を発揮できません。すでに自社のブランドや製品が多くの人に認知されている場合は良いですが、スタートアップ企業や新規製品・サービスを提供したい会社にとっては、従来のSEO対策は不十分です。

コンテンツSEOでは、多様な検索ニーズに対応したコンテンツを作成するので、今は自社の商品やサービスに興味を持っていない見込み客を集客できます。

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商談やプレゼンに活用できる

コンテンツSEOで作成したコンテンツは、商談やプレゼンで活用できます。

自社の商品やサービスとの関連性が高いキーワードを狙ったコンテンツであれば、商談相手やクライアントが興味を持つ可能性が高いです。商談相手に商品やサービスの説明をする場合などの資料として、コンテンツを活用できます。

また、コンテンツを自社で作成している場合は、自社の商品やサービスに対する担当者の理解を深め、より説得力のある商談やプレゼンを行えるようになるでしょう。

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SNS拡散

コンテンツSEOで作成したコンテンツをSNSで拡散すれば、検索流入以外の集客につながります。

検索エンジンや検索ユーザーが満足できるコンテンツは、TwitterやFacebookなどのSNSで拡散される可能性が高いです。また、コンテンツを動画化し、Youtubeなどの動画配信サイトへ投稿すれば、検索ユーザーとは別のユーザー層へアプローチできます。

基本的にコンテンツSEOは検索ユーザーを対象とした集客方法ですが、作成したコンテンツを活用することで、従来のSEO対策ではできなかった顕在層へアプローチし、検索流入以外の集客が可能になります。

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ブランディング

コンテンツSEOで作成したコンテンツは、ブランディングとして活用できます。

自社のメディアでコンテンツを作成することは、自社の考え方やノウハウを外部へ発信していることと同じです。自社の商品やサービスなどと関連性が高いキーワードで検索上位表示できれば、権威性や信頼性を高めることができます。

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費用対効果が高い

コンテンツSEOは、費用対効果が高いSEO対策です。

継続して発信するコンテンツは、資産とみなすことができます。一度コンテンツを作成し、検索上位表示できてしまえば、何もせずに検索ページに表示され続けます。リスティング広告は配信を停止すると集客効果がなくなりますが、コンテンツSEOでは作成したコンテンツは継続して効果を発揮するため、費用対効果が高い施策と言えるでしょう。

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被リンク獲得

コンテンツSEOは、被リンク獲得にも効果的です。

検索ユーザーを満足させることができるコンテンツは、SNSで拡散されたり、他のサイトで紹介されたりする可能性が高いです。自然な形での被リンクを獲得できるため、サイト全体がGoogleから高い評価を得られます。

Googleの検索エンジンのアルゴリズムはさまざまな要素でサイトを評価していますが、中でも影響力が大きいと考えているのが「被リンク」です。

SEO対策で重視されている被リンク獲得は、コンテンツSEOを実施することでも実現できます。

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コンテンツSEOのデメリット

コンテンツSEOのデメリットは以下の通りです。

・効果を発揮するまでに時間がかかる
・作業の継続・見直しが必要
・やり方が間違っていれば十分に効果が発揮できない

コンテンツSEOにはメリットだけでなく、上記のようなデメリットもあります。デメリットもあることを理解したうえで、実施するかどうかを検討しましょう。

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効果を発揮するまでに時間がかかる

コンテンツSEOのデメリットは、効果を発揮するまでに時間がかかることです。コンテンツSEOに取り組んだからといって、すぐに検索順位が上がったり、満足できる量の集客ができたりするとは限りません。

コンテンツSEOで成果が出るまでに時間がかかる理由は、Googleからの評価が高くなるまでに時間がかかる点と、コンテンツが多いほどGoogleからの評価が高くなりやすい点にあります。

検索エンジンのクローラーが作成したコンテンツを発見し、インデックスされ適切に評価されるまでには、数日から数週間かかります。出稿してすぐに検索ページに表示されるリスティング広告と比べると、大きな差があります。 また、サイトに投稿したコンテンツは多ければ多いほど専門性・権威性があると判断され、検索エンジンからの評価が高くなっていきます。コンテンツが少ない段階では、あまり集客はできません。半年から1年かけてコンテンツを発信し続けることで、安定した集客が見込めるようになります。

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作業の継続・見直しが必要

コンテンツSEOでは、作業の継続・見直しが必要な点もデメリットの一つです。

コンテンツは、一度作成すれば完成というわけではありません。十分な集客が確保できる検索順位なのか、設定したキーワードは適切なのか、一定期間経過後に検索順位が低下していないかなど、定期的なメンテナンスが必要です。

継続して作業を行い、場合によってはコンテンツの見直しをする必要がありますが、長期的に成果を出し続けるためには欠かせない作業です。

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やり方が間違っていれば十分に効果が発揮できない

コンテンツSEOのやり方が間違っていれば、十分に効果が発揮できない点もデメリットです。

サイトに投稿した記事を上位表示できなかったり、記事を読んだ読者を満足させたりできなければ、良質なコンテンツとは言えません。特定のキーワードで検索上位表示できていても、検索ボリュームが少なすぎれば、集客効果は低くなります。

コンテンツSEOで十分な成果を出すためには、正しい方法で作業を行い、結果が出ているかをチェックする必要があります。

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コンテンツSEOをおすすめする会社

コンテンツSEOをおすすめするのは、以下のような会社です。

・スタートアップ企業
・集客にコストをかけられない会社
・中長期的な施策に取り組める会社

自社の状況を分析したうえで、コンテンツSEOを実施すべきなのか、満足できる成果が得られるのかを確認しておきましょう。

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スタートアップ企業

自社の製品やサービスを多くの人に知ってもらいたいと考えているスタートアップ企業には、コンテンツSEOがおすすめです。

スタートアップ企業では、社名や経営理念などのブランディングが不十分だったり、製品やサービスの認知度も低かったりするといった課題があります。すべての課題に対応するには、人的・金銭的リソースが不足することもあるでしょう。

コンテンツSEOを導入すれば、自社の製品やサービスを幅広い見込み客に対して紹介できるだけでなく、ブランディングや認知度の向上にも貢献できます。

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集客にコストをかけられない会社

集客にコストをかけられない会社におすすめの集客方法は、コンテンツSEOです。

リスティング広告を利用している間は集客ができていたのに、広告の出稿を停止したら集客ができなくなったとお悩みの会社も多いのではないでしょうか。リスティング広告は安定した効果をすぐに発揮できる集客方法ですが、高いコストがかかります。短期的な利用なら効果的ですが、中長期的に利用すると費用対効果が下がるかもしれません。

コンテンツSEOなら、費用を最低限に抑えつつ、長期的な集客効果が期待できます。

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中長期的な施策に取り組める会社

中長期的な施策に取り組める会社には、コンテンツSEOがおすすめです。

コンテンツSEOは、成果が出始めるまでに半年から1年はかかります。さらに、継続して作業を行えば費用対効果が高くなっていくので、トレンドに左右されない製品やサービスを長期的に販売したいと考えている会社との相性が良い施策といえるでしょう。

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コンテンツSEOの成功事例

弊社が対策を行って成功した事例をご紹介します。

以下のような対策を行うことで、コンテンツSEOとして成果が出ています。

・【お悩み】を対策キーワードに入れる
・実績・利用者の声ページを作成
・項目毎にページを作成

【お悩み】を対策キーワードに入れる

美容整形外科・皮膚科のコンテンツSEOでは、【お悩み】を対策キーワードに入れるという対策を行っています。キーワードに悩みを含めることで、抱える悩みを解決したいという検索者を集客できるようになります。

「ほくろ 消したい」「鼻筋通したい」「ニキビ跡 消したい」といった、〇〇したいという悩みを含むキーワードは、実際に行動に移したいという強いニーズがある検索キーワードです。悩みを解決するコンテンツを作成することで、効率良くサイトへ集客できるだけでなく、コンバージョンも期待できます。

また、「二重整形」「脂肪吸引」「ヒアルロン酸注入」といった診療項目をキーワードに含めるのも効果的です。

美容整形外科・皮膚科におけるSEO対策事例については、下記の記事で詳しく解説しています。

SEO対策の美容クリニックの事例です

【美容整形・皮膚科必見!】美容クリニック関係のSEO対策・キーワード選定方法

実績・利用者の声ページを作成

結婚相談所のコンテンツSEOでは、実績・利用者の声ページを作成するという対策を行っています。検索して結婚相談所を選ぶ人の多くが重視しているのは、実際に利用した人の意見です。成約実績やお客様の声を詳しく紹介したページを作成することで、検索者の不安を解消することができます。

また、入会を検討しているお客様がスムーズに手続きできる【初めての方へ】ページや【料金プラン】ページも重要なコンテンツです。具体的に明記しておくことで、『安心感』や『透明性』をアピールできます。

結婚相談所におけるSEO対策事例については、下記の記事で詳しく解説しています。

SEO対策の結婚相談所の事例です

【結婚相談所必見!】結婚相談所関係のSEO対策・キーワード選定方法

項目毎にページを作成

探偵事務所のコンテンツSEOでは、調査項目毎にページを作成するという対策を行っています。

探偵事務所への依頼の多くは、【浮気調査】【不倫調査】です。調査を依頼する人は、どのような調査をしてくれるのかを重視しています。「身上調査」「盗聴器発見調査」「素行調査」といった調査項目でページを作成することで、どのような調査を行っているかをアピールするとともに、他の探偵事務所との差別化も可能です。

また、探偵事務所への依頼に慣れていない人のために、【初めての方へ】ページや【よくある質問ページ】、【料金プラン】ページを作成しておくのもおすすめです。手続きがスムーズに行えるため成約率が高くなりやすいです。具体的な調査依頼時のイメージを持ってもらうために、【調査事例】ページも作成しておくのも良いです。

探偵事務所におけるSEO対策事例については、下記の記事で詳しく解説しています。

SEO対策の探偵の事例です

【探偵業界必見!】探偵関係のSEO対策・キーワード選定方法

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コンテンツSEOの実施手順

コンテンツSEOは、下記の手順で実施できます。

1. ターゲット選定
2. キーワード選定
3. 検索インテント(検索意図)を理解する
4. 記事制作
5. 分析
6. リライト

それぞれの手順の具体的なやり方について解説します。

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ターゲット選定

自社の製品やサービスを購入してもらいたいと考えているのは、どのような属性のユーザーなのかを明確にします。

会社で働くビジネスマン、家庭で家事をする主婦、試験勉強と遊びで忙しい学生など、幅広いターゲットの中から、主要な見込み客を選定しましょう。

それぞれのターゲットは、抱える悩みや求める情報、情報を得る手段が異なります。つまり、ターゲットに合わせて情報発信をしなければ、満足できる結果が得られないということです。

コンテンツSEOを成功させるためには、誰に購入してもらいたいのか、どうやってアプローチするのかというターゲット選定が重要になります。

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キーワード選定

コンテンツSEOで最も重視すべきポイントは、キーワード選定です。

ターゲットとする見込み客が使用しないようなキーワードでコンテンツを作成しても、見込み客に情報発信はできません。ごく一部の人しか使用しないようなキーワードでコンテンツを作成した場合も同様です。見込み客が使用する可能性が高いキーワードの中から、十分な成果が見込める使用頻度のキーワードを選定します。

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検索インテント(検索意図)を理解する

キーワードを選定する際には、検索インテント(検索意図)を理解することが重要になります。

検索インテント(検索意図)とは、検索者がキーワードを使用して検索するときの意図・目的です。
検索インテント(検索意図)は、主に以下の4つに分類されます。

・ KNOWクエリ
・ GOクエリ
・ DOクエリ
・ BUYクエリ


一般的に、検索エンジンで検索する場合には、何か目的がある場合が多いです。何かについて知りたい、どこかに行きたい、何かをしたい、何かを買いたいといった目的を達成するために、検索窓にキーワードを入力するわけです。

動画配信サービスである「ユーネクスト」というキーワードを例に解説します。
検索者が「ユーネクスト」で検索した場合に想定される意図や目的は以下の通りです。

・ユーネクストに加入(解約)したい
・ユーネクストにログインして利用したい
・ユーネクストで視聴できる映画を確認したい
・ユーネクストに関する情報や評判を知りたい
・ユーネクストをテレビで見る方法が知りたい

上記のように、同じキーワードでも検索する意図や目的は異なります。

解約する方法を解説した記事なら「ユーネクスト 解約」、テレビで見る方法なら「ユーネクスト テレビ」をキーワードとして設定しましょう。

また、検索時に用いられるキーワードは、目的に応じて以下の3つのタイプに分類されます。

・案内型
・情報型
・取引型


注意しておきたいのは、キーワードと検索意図のズレです。「ユーネクスト 評判」というキーワードで記事を書く場合、提供する情報は「ユーネクストの評判」が中心になります。「ユーネクストで評判の良い映画」という内容で記事を書いてしまうと、検索意図を満たしていないので、検索上位表示はできないでしょう。

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記事制作

ターゲットとキーワードが決定したら、記事の制作に取り掛かります。

記事を制作する上で意識しておくべきポイントは、以下の通りです。

・タイトル・見出しにキーワードを含める
・結論から先に書く
・誰が読んでも分かるような表現にする


記事の内容は、検索した人の悩みや問題が解決できることが重要です。記事を書く人の一方的な自己主張や押し付けるような内容だと、読者は満足できません。検索した人の悩みや問題が解決できる内容になっているか、読者が理解し納得できる内容になっているかを意識して記事を制作しましょう。

記事を制作する上で参考になるのは、検索上位記事です。設定したキーワードで実際に検索し、最初の1ページ目に表示された記事に書かれている内容を確認しましょう。上位記事の書かれた内容を網羅しつつ、独自性のある内容を含めることで検索上位表示されやすくなります。

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分析

記事の制作が完了した後は、記事がどのくらい評価されているかを分析します。
記事を分析する上で優先して確認するポイントは以下の通りです。

・検索何位なのか
・どのくらいの需要があるのか
・何人に読まれているか
・何回読まれているか


検索順位が多少低くても、ある程度集客できていれば、慌てて改善する必要はありません。逆に、検索1位なのにあまり読まれていないのであれば、タイトルやディスクリプションを見直す必要があります。

記事の分析でおすすめのツールは、以下のふたつです。

・Google Search Console
・Googleアナリティクス
  

いずれもGoogleが提供するツールなので信頼性が高く、無料で利用できます。使いこなすまでに時間がかかるかもしれませんが、必要な情報がすべて得られるツールなのでおすすめです。ツールを利用して分析するのが苦手な人や、分析に時間をかけたくない人は有料のツールの利用を検討しましょう。

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リライト

記事を分析して問題があれば、リライトを行います。

すべての記事に対してリライトを行う必要があるわけではありません。期待していたほど成果が出ていない記事や、リライトすることで改善が見込める記事に対してリライトを行います。

リライトを行う優先順位は以下の通りです。

・検索圏外
・検索11位以下
・検索3~10位


検索圏外あるいは検索11位以下の場合、記事が全く読まれていない可能性が高いです。設定したキーワードと記事の内容がマッチしているか、情報は網羅されているかを確認しましょう。

検索3~10位の場合には、自分の記事より上位の記事との戦いになります。上位記事と比べて不十分な内容がないかを確認しましょう。他の記事にはない独自要素を含めることで、順位が上がる可能性が高くなります。

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コンテンツSEOを成功させるコツ

コンテンツSEOを成功させるためには、以下の点を意識して作業することが重要です。

・始めに全体像を作る
・SEOを意識したタイトル・ディスクリプション
・クローラーを意識した内部リンクの設置
・記事数より質を重視
・カニバリ・コンテンツの重複を避ける
・不要な記事は適切に処理
・トピッククラスターモデルの導入を検討
・何度も繰り返し改善する
・自社での実施が難しい場合は外注も検討

最初からすべての作業が必須とは限りませんが、コンテンツSEOを実施して思うように成果が出ていない場合には、上記の点を意識することで改善できるかもしれません。

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始めに全体像を作る

コンテンツSEOを始める前には、全体像を作るようにしましょう。

検索意図が近いキーワードをカテゴリーに分類し、それぞれの記事のつながりが分かるようにします。記事を制作するたびにキーワード選定を行うのではなく、最初に必要だと思う量のキーワード選定を行い、記事を制作するスケジュールを組むことが重要です。

マインドマップツールを利用すると、全体像のイメージの作成や共有がスムーズになります。

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SEOを意識したタイトル・ディスクリプション

記事の制作では、タイトルや見出し、ディスクリプションにキーワードを入れるようにしましょう。

タイトルや見出しにキーワードを入れることで、記事の内容が把握しやすくなり、検索エンジンからの評価も高くなります。ただし、キーワードの詰め込み過ぎは要注意です。異常なほどの量のキーワードを使用した記事は、ペナルティを受ける恐れがあります。

8-3

クローラーを意識した内部リンクの設置

関連した内容の記事には、内部リンクを設置して回遊性を高めるようにしましょう。

検索エンジンから記事を評価してもらうためには、定期的にクローラーが巡回できる仕組みが必要です。他の記事とのつながりがない単独の記事は、クローラーが巡回する頻度が低いです。サイト内の記事に適切な内部リンクが設置されていると、内部リンクを経由してクローラーが巡回できるようになります。

離れ小島のような記事にならないように、他の記事との関連性を意識しながら内部リンクを設置しましょう。

8-4

記事数より質を重視

コンテンツSEOでは、記事数より記事の質を重視しましょう。

あまりにも記事数が少なすぎると効果的ではないですが、記事数が多ければ良いというわけではありません。検索順位が11~50位の記事を1,000記事制作するより、10位以内の記事を100記事制作するほうが効果的です。

ある程度の記事数が確保できたら、記事の新規制作を一旦停止し、既存記事の分析やリライト作業を重点的に行います。リライトすることで既存記事の順位を高めることができたら、再度新規記事の制作に戻りましょう。

コンテンツSEOでは、記事の量と質をバランス良く向上させることが重要です。

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カニバリ・コンテンツの重複を避ける

カニバリやコンテンツの重複が発生していると、記事が正しく評価されません。

カニバリは複数の記事でキーワードが競合している状態、コンテンツの重複は同じ内容の記事が存在している状態です。いずれの場合も、検索エンジンの評価が下がる可能性があります。

カニバリやコンテンツの重複が発生している場合には、できる限り対策を行いましょう。放置したままだと、さらに状況が悪化します。また、カニバリ状態を解消しないまま記事のリライトを行っても、記事の評価が高くならないことがあります。

カニバリ・コンテンツの重複は、早期発見と対策が重要です。

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不要な記事は適切に処理

コンテンツSEOで記事を量産すると、不要な記事が生まれやすいです。キーワード設定や記事の内容が不十分な記事は、検索順位が上がらず読まれる機会もありません。リライトすることで改善できれば問題ありませんが、場合によっては改善が難しいケースもあります。

改善が難しいからといって、記事をそのままにして新規記事を制作するのはおすすめできません。似た内容の記事が複数あると、適切に評価されない恐れがあるからです。不要な記事を削除するか、noindex処理するようにしましょう。

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トピッククラスターモデルの導入を検討

キーワードの検索ボリュームが大きく、競合サイトが強い場合には、トピッククラスターモデルの導入を検討しましょう。

トピッククラスターモデルとは、コンテンツをトピッククラスターにまとめて整理する手法です。キーワードの検索ボリュームが大きい場合や、競合するサイトのドメインパワーが強い場合でも、上位表示できる可能性が高くなります。

トピッククラスターモデル

トピッククラスターは、検索ボリュームが大きいキーワードで上位表示を狙う「ピラーコンテンツ」と、ロングテールキーワードで上位表示を狙う「クラスターコンテンツ」で構成されます。それぞれのページを内部リンクで繋げることにより、上位表示しやすい「クラスターコンテンツ」の評価を「ピラーコンテンツ」へ受け渡す仕組みです。

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何度も繰り返し改善する

コンテンツSEOで重要なことは、結果が出ていない記事を何度も繰り返し改善することです。

基本的に、記事を制作して一定期間経過後に検索順位が低い場合は、放置したままでは順位が上がることはありません。記事を繰り返し改善することで、少しずつ評価が高くなります。

検索上位表示されている記事が増えるにつれて、サイト全体の評価も高くなります。サイト全体の評価が高くなれば、既存記事の検索順位も上がりやすいです。

記事を制作して放置するのではなく、繰り返し改善することを意識しましょう。

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自社での実施が難しい場合は外注も検討

記事の制作だけが、コンテンツSEOの作業ではありません。記事を制作する前にターゲット選定とキーワード選定が必要ですし、記事を制作した後には分析とリライトが必要です。記事の制作だけを外注し、上記の作業をおろそかにすると、満足できる成果はでないでしょう。

コンテンツSEOを自社で行うためには、SEOに関する知識や経験のあるスタッフを確保するか、教育する必要があります。当然スタッフの人件費が発生しますし、通常の業務と兼務させてしまえば、思うようにコンテンツSEOが進まないかもしれません。

コンテンツSEOを内製化した結果うまくいかず、最終的に外注化を決定した会社もあります。自社でコンテンツSEOを実施できる人材やノウハウがない場合は、外注化することをおすすめします。

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コンテンツSEOにおすすめのツール

コンテンツSEOは、ツールを活用することで、作業を効率良く進められます。おすすめのツールは以下の通りです。

・Googleキーワードプランナー
・Google Search Console
・Googleアナリティクス
・Ahrefs
・GRC
・Ubersuggest

それぞれのツールで何ができるのか、どのようなときに利用するのかを解説します。

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Googleキーワードプランナー

Googleキーワードプランナーは、Googleが提供しているキーワード選定・分析ツールです。Google広告を出稿すれば正確な検索ボリュームが表示されますが、無料版ではあいまいな検索ボリュームが表示されます。

キーワードの選定が目的であれば、無料のままでも十分に利用できるツールです。

9-2

Google Search Console

Google Search Consoleは、記事の検索順位がチェックできるツールです。Googleが提供しており、無料ですべての機能が利用できます。基本的に自社サイトの記事の順位しか確認できず、競合サイトの順位を確認することはできません。

記事がどのようなキーワードで検索表示されているのか、検索されてクリックされた回数、検索画面に表示された回数、CTR、平均順位が確認できます。過去16か月のデータが確認できるので、検索順位の推移のチェックも可能です。

9-3

Googleアナリティクス

Googleアナリティクスは、記事を読んだ人数や回数を確認できるツールです。GoogleキーワードプランナーやGoogle Search Consoleと同様にGoogleが提供しており、無料で全ての機能が利用できます。

Google Search Consoleで確認できるのは検索流入データだけですが、Googleアナリティクスでは検索流入・SNSからのアクセス・直リンク・リスティング広告からのアクセスなど、アクセス方法ごとのデータが確認できます。

Googleアナリティクスを利用することで、記事にどうやってアクセスしたのか、記事を読んだ人は何人か、何回読まれたのか、記事を読んだ後の行動など、サイトにアクセスした人の行動が解析できます。

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Ahrefs

Ahrefsは、サイトの被リンクがチェックできるツールです。キーワード調査や競合調査も行えます。基本的に有料のツールですが、機能が制限された一部ツールは無料で利用できます。4つの有料プランが用意されており、料金は月額99ドルから999ドルです。

世界中で60万人が利用している有名なSEOツールであり、専門家でも満足できる機能が利用できます。

9-5

GRC

GRCは、記事の検索順位がチェックできる無料のツールです。複数のキーワードを登録でき、サイト内の記事が何位なのかが分かります。検索順位の変動をチェックする目的で使われることが多いツールです。

9-6

Ubersuggest

Ubersuggestは、キーワード選定・分析ができるツールです。基本機能は無料で利用できますが、利用回数に制限があります。

キーワードを入力すると、検索ボリューム・SEO難易度・有料難易度・クリック単価が表示されます。関連キーワードやサジェストキーワードの検索ボリュームも確認できるので、キーワード選定がスムーズに行えるでしょう。

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コンテンツSEOを外注する場合の費用相場

コンテンツSEOを外注する場合の費用は、期間や業務範囲によって変動します。

外注する方法は、大きく分けると以下の3種類になります。

・まとまった量のコンテンツ制作を一括して依頼
・毎月一定の量のコンテンツ制作を依頼
・成果が発生した場合に費用が発生


1記事あたりの製作費が、コンテンツSEOの費用の目安になります。1記事あたり1万円かかる場合に100本依頼すれば100万円かかり、毎月10本制作してもらうなら月額10万円です。1記事に対してどのくらいの費用をかけるのか、どのくらいの本数を投入するのかを検討したうえで、かかる費用を算出しましょう。

1記事当たりの費用は、依頼する制作会社によって数千円から10万円までと幅広いです。自社のスタッフがすべての作業を行っている制作会社は費用が高く高品質、外部スタッフが多い制作会社の場合は費用が安く低品質である傾向にあります。実際に作業を担当する人が、ほぼ素人のライターなのか、プロのライターなのかを確認しておきましょう。

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まとめ

SEO対策の1種であるコンテンツSEOは、費用を抑えて集客を可能にする手法です。短期間に集中して集客することはできませんが、長期的に効果を発揮できます。

ブラックハットSEOが通用しなくなった現在では、多くの企業がコンテンツSEOを重視しています。メリット・デメリットを確認し、導入すべきかどうかを検討しましょう。自社のリソースでコンテンツSEOを実施することが難しい場合には、外注業者の利用をおすすめします。

コンテンツSEOの外注をご検討されている方は、ぜひこちらのサイトをご覧ください。



貴社に最適な「見つけてもらえる」「読まれる」記事をご提案いたします。


この記事を書いたライター

SEO施策部

SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。 サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超のノウハウをSEOサービスに反映し、3,000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。

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