SEO対策 SEOとは?対策方法と上位表示の仕組みをわかりやすく解説

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SEO対策というワードを耳にする機会が多いものの、正確な意味や具体的に何をするのかよく分からないのではないでしょうか?この記事では、SEO対策の意味から目的、メリット・デメリット、上位表示の仕組み、やり方、チェックポイントまで、初心者にも分かりやすく解説します。

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SEOとは

SEOとは、「Search Engine Optimization」を略したもので、
直訳すると、検索エンジン最適化を意味します。読み方はエス・イー・オーです。

SEO対策とは、GoogleやYahoo!といった主要な検索エンジンを使用し、検索者が求める情報が盛り込まれた記事・WEBサイトを検索画面の上位に表示させ、自然検索から自社WEBサイトへ集客する施策です。

検索エンジンの中でもGoogleは世界のシェア率が9割を超えており、検索エンジンというとGoogleを思い浮かべる人がほとんどでしょう。Yahoo!もGoogleの検索アルゴリズムを採用しているため、実質的にGoogleの検索エンジンに対して取り組むことが最適なSEO対策になります。

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SEOの手法

SEOには、正当な手法の「ホワイトハットSEO」と悪質な手法の「ブラックハットSEO」と呼ばれる2つの手法が存在します。

【正当な手法】ホワイトハットSEOとは?

  • Googleが定めたガイドラインに沿って施策を行い、WEBサイトを上位表示させる
  • ユーザーにとって有益で役立つ情報を提供する


▼ ホワイトハットSEOを実施すると、以下のような効果が期待できます。

  • ユーザーの利便性が向上する
  • 検索エンジンに対して正しい情報を伝えられる

【悪質な手法】ブラックハットSEOとは?

  • Googleの方針に背いた不正な手法を用いて検索順位を上げる
  • ユーザーの利便性を無視した不正な方法を使う
  • 検索エンジンのアルゴリズムの脆弱性をつく


▼ 具体的には、以下のような手法が使われています。

  • 隠しテキスト
  • 隠しリンク
  • ワードサラダ
  • クローキング
  • コピーコンテンツ
  • 過剰な相互リンク集
  • 誘導ページの利用
  • 関係ないキーワードの詰め込み



以前はブラックハットSEOでも検索上位表示ができていました。ホワイトハットSEOに比べると簡単な作業で上位表示ができるため、SEO対策の主流として多くのサイトで取り組まれていた手法です。

しかし、現在ではブラックハットSEOを行っても検索順位が上がるどころか、逆に検索順位が大きく下がったり、Googleからペナルティを受けて検索画面にすら表示されなくなったりします。

検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド検索エンジンのクローラーに認識されやすいサイトを構築する為のガイドライン
Google 検索の基本事項
(旧ウェブマスター向けガイドライン)
検索エンジンにサイトをインデックス登録される為の「一般的なガイドライン」と、ペナルティを回避する為の「品質に関するガイドライン」
※ 2022年10月13日に名称・構成を変更
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SEO対策のメリット

SEO対策のメリットは以下の4つです。

・費用対効果が高い

・コンテンツが資産として活用できる

・ブランディングにもなる

・見込み顧客を集客できる

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費用対効果が高い

SEO対策のメリットは、費用対効果が高いことです。

SEO対策は、長期的に効果が持続する施策です。対策が完了した後でも、長い期間自然検索から集客が見込めます。

一方、リスティング広告やSNS広告から集客する場合は、費用をかけている期間しか集客できません。広告の出稿を停止すると、集客数はゼロになります。

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コンテンツが資産として活用できる

作成したコンテンツが資産としても活用できる点も、SEO対策のメリットといえるでしょう。

SEO対策では記事コンテンツや動画コンテンツなどを制作しますが、自然検索からの集客に限らず、商談やプレゼン、SNSの運用、メールマガジンなどさまざま用途で利用できます。

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ブランディングにもなる

SEO対策は企業あるいは自社商品・サービスのブランディングとして活用することもできます。

SEO対策によって幅広いターゲットを集客することで、自社の経営理念やポリシー、自社製品・サービスの認知拡大につながります。

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見込み顧客を集客できる

SEO対策のメリットは、見込み顧客を集客できることです。

TVCMや折り込みチラシなどは、自社の商品やサービスに興味がないターゲットにもアプローチする施策です。

一方、SEO対策ならキーワードに関連したページから集客するため、成約する可能性が高い見込み顧客を集客できます。

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SEO対策のデメリット

SEO対策のデメリットは以下の4つです。

・効果が出るまでに時間がかかる

・確実に効果が出るわけではない

・継続して取り組む必要がある

・担当者の確保・育成が必要

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効果が出るまでに時間がかかる

SEO対策のデメリットは、対策をおこなってから効果が出るまでに時間がかかることです。リスティング広告やSNS広告は、広告を出稿すればその日からでも集客が可能です。

一方、SEO対策は効果が出るまでに一定の時間がかかります。SEO対策を実施しても、すぐに検索順位が上がったり、満足できる量の集客ができたりするとは限りません。

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確実に効果が出るわけではない

SEO対策は、確実に効果が出るわけではありません。やり方が間違っていれば、期待する効果が得られずせっかくの費用が無駄になることもあるでしょう。

SEO対策で十分な効果を得るためには、SEO対策に関する正しい知識を身に付け、正しい方法で取り組む必要があります。

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継続して取り組む必要がある

継続して取り組む必要がある点もSEO対策のデメリットといえるでしょう。SEO対策は競合サイトとの競争ともいえる施策です。

競合サイトもSEO対策を行っている場合、自社がSEO対策を停止すれば、後から競合サイトに追い抜かれるかもしれません。

また、検索者が求める情報は時代とともに変化するため、変化に合わせて継続的に記事に書かれた内容を更新・修正する必要があります。

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担当者の確保・育成が必要

SEO対策のデメリットは、担当者を確保し、育成する必要があることです。

SEO対策を行うためには、SEO対策の知見があり、継続して記事の作成・見直しができる担当者が必要です。SEO対策に関する知識がない担当者が作業を行うと、十分な効果が得られません。

SEO対策の教育には時間がかかるため、担当者を用意できない場合には、SEO対策専門の会社へ依頼することも検討しましょう。

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SEO対策で記事が上位表示される仕組み

WEBサイトした記事がSEO対策によって上位表示されるまでの流れは以下の通りです。

1. クローリング

2. インデックス

3. ランキング

記事がクローリングされなければインデックスされることはなく、インデックスされなければランキングされることもありません。

つまり、記事が検索画面で上位表示されることを目指すなら、それぞれのプロセスに対して正しくアプローチする必要があるということです。

それぞれのプロセスについて解説します。

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クローリング

クローリングとは、検索エンジンの情報収集ロボットであるクローラーが、周期的にWEB上を巡回してWEBサイト・ページを発見することです。

SEO対策を行っても、クローラーがWEBサイトやページを発見しなければ検索エンジンはWEBサイトやページを認識できないので、検索上位表示どころか検索画面に表示されることすらありません。

クローラーは巡回時にすべてのWEBサイト・ページを巡回するわけではありません。記事に貼られたリンクをたどって巡回する仕組みなので、どのページにもリンクが貼られていないページは巡回されないこともあります。

逆に、クローラーを意識したリンク構造・ディレクトリ構造になっていれば、クローラーから巡回されやすくなります。

つまり、できるだけ早くクローラーに発見されるために工夫すること、クローラーが巡回しやすい構造にすることがSEO対策の第一歩と言えるでしょう。

クローラーが記事を巡回する頻度は、ある程度の記事数があり、運用期間が長いサイトで3日~1週間程度です。一方、立ち上げたばかりで記事数が少ないサイトの場合は、2週間~1ヶ月以上かかるケースもあります。

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インデックス

インデックスとは、クローラーが発見したWEBサイト・ページの情報を検索エンジンのデータベースに保管することです。

ただし、検索エンジンはWEB上のすべての情報をインデックスするわけではなく、重要だと判断された情報だけがインデックスされます。

つまり、記事がインデックスされるためには、記事がクローラーに発見され、検索エンジンからインデックスするに足る情報が盛り込まれていることが必要だということです。

記事がインデックスされているかは、以下の3つの方法で確認できます。

info:(インフォコロン)を使う
site:(サイトコロン)を使う
Googleサーチコンソールを使う


本当であればインデックスされるはずの記事でも、クローラーに発見されていないことが原因でインデックスされていない場合もあります。この場合、記事に手を加えてもインデックスされやすくなるわけではありません。先に、クローリングされる工夫が必要になります。

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ランキング

ランキングとは、検索エンジンがインデックスされた情報を相対的に評価し、記事の内容に対応したキーワードの検索順位を決めることです。

検索エンジンは、Googleが設計したアルゴリズムによって記事を評価します。

Googleの検索アルゴリズムは独自の評価基準や評価の算出方法で記事を評価しており、Google以外の企業から影響を受けることはありません。

つまり、記事の検索順位を高めるためには、Googleの検索アルゴリズムから記事がどのように評価されるかを意識する必要があるということです。

また、Googleの検索アルゴリズムは年に数回アップデートが行われており、評価基準や評価の算出方法を変更しています。

アップデート後には検索上位表示できていた記事の順位が下がるケースもあるため、どの記事が影響を受けたのかを確認することが重要です。

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SEO対策で上位表示されやすいサイトの特徴

SEO対策を行えばどんなページでも上位表示できるとは限りません。

どのようなサイトが上位表示されやすいのかを具体的に解説します。

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検索者の疑問や悩みを解決するページ

自然検索からの集客を目指す場合、検索者の疑問や悩みを解決するページを作成する必要があります。検索者が知りたいと考えるような内容の記事でなければ、検索画面に表示されることはありません。

たとえば、パンの作り方を詳しく解説した記事なら、「パン 作り方」といったキーワードで検索画面に表示される可能性があります。一方、昨日食べたパンを紹介した記事は、検索画面に表示される機会は非常に低いでしょう。

なぜなら、他人が昨日食べたパンについて興味を持つ人はほとんどいないでしょうし、「パン 昨日」といったキーワードで検索しようとする人もほとんどいないからです。

上記のように、誰も知りたいと思わない内容の記事は、検索上位表示どころか検索画面に表示される機会すらありません。

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検索者の意図を汲み取ったサイト

記事が検索上位表示されるためには、検索者の意図を汲み取った記事である必要があります。

パンの作り方を詳しく解説した記事は「パン 作り方」というキーワードで検索画面に表示される可能性がありますが、「みそ汁 作り方」というキーワードで検索上位表示されることはありません。

なぜなら、「みそ汁 作り方」というキーワードで検索した人はみそ汁の作り方を知りたいのであって、パンの作り方を知りたいわけではないからです。検索者はパンの作り方も知りたいかもしれませんが、あくまでも検索した目的はみそ汁の作り方になります。

つまり、記事が検索上位表示されるためには、検索者のキーワードから検索した意図を読み取り、検索者の疑問や悩みを解決する記事を作ることが重要です。

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ユーザーファーストなサイト

Googleは、「ユーザーファーストであることが第一」を理念として掲げています。

Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。

Google が掲げる 10 の事実


SEOにおけるユーザーファーストには、前出したように検索者の意図を汲み取ることだけでなく、以下のような要素があります。

・ページの表示速度

・モバイル対応

・ディスクリプション設定

・SSL対応

・ディレクトリ構造

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E-A-Tを意識して運用されているサイト

近年のSEO対策では、「E-A-T」が重視されています。特に「YMYL」では大きな影響を与える要素です。「E-A-T」とは、Googleの検索品質評価ガイドラインで公式に定義されているGoogleがWEBサイトを評価する基準のひとつです。

以下の3つの要素の頭文字を取って、「E-A-T」と呼ばれています。

1. Expertise(専門性)
2. Authoritativeness(権威性)
3. TrustWorthiness (信頼性)


・専門性:WebサイトあるいはWebページで扱うテーマの深さを表す要素

・権威性:Webサイトにどのくらいの権威があるかを示す指標

・信頼性:Webサイトが信用できるかを表す要素

E-A-Tが重要視されるようになった背景には、上位表示のみを目的とした質の悪いコンテンツが大量に生まれ、ユーザーの利便性が低下したことがあります。

直近のGoogleコアアップデートの影響から考えると、今後のSEOでは今まで以上にE-A-Tを強く意識してSEOに取り組むことが必須といえるでしょう。


「YMYL」とは、主にお金や健康に関するジャンルです。「Your Money Your Life」の頭文字を取ってYMYLと呼ばれています。Googleの品質評価ガイドラインに登場する項目のひとつで、他のジャンルと比べて検索上位表示が難しい点が特徴です。

■具体的には、以下のジャンルがYMYLに該当します。

・ニュース、時事関連

・政治・法律関連

・金融関連

・ショッピング関連

・健康関連

・人権関連

・その他

YMYLジャンルにおいては、一般的なSEO対策だと検索上位表示できないことがあります。

■以下の3つを重視したSEO対策を行いましょう。

・EATを高める

・YMYL以外のジャンルを混ぜない

・MEO対策を重視する

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Googleの検索アルゴリズムを意識したサイト

Googleの検索アルゴリズムは、200以上の指標からWEBサイトを評価し、記事の検索順位を決めています。ただし、公平性を考慮して具体的な指標をGoogleは公開していません。

どんな指標で判断しているのか、どんな指標を意識すれば検索順位があがるのかは推測するしかありませんが、Googleの基本方針であるユーザーファーストを意識して作成されたWEBサイトは検索上位表示されやすくなっています。

また、検索アルゴリズムのアップデート時にGoogleの考え方や方針がアナウンスされることもあるので、SEO対策の参考にしましょう。

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SEO対策のやり方

SEO対策は、大きく分けると内部対策と外部対策の種類があります。

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内部対策

内部対策とは、WEBサイトの内部に対して対策を行うことです。

具体的には、以下のような施策が内部対策になります。

・クローラーが読み込みやすいWEBサイトになるように最適化する

・ユーザーにとって見やすいWEBサイトになるように最適化する

・良質なコンテンツの作成

・内部リンクの最適化

・htmlタグのキーワード比率の最適化


内部対策を更に分類すると、コンテンツSEOとテクニカルSEOに分かれます。

コンテンツSEO

コンテンツSEOとは、ユーザーの検索意図にマッチした優良なコンテンツを制作することで、Googleからの評価を高める施策です。

ここで言うコンテンツとは、文章だけでなく画像や動画、一覧表、見出し、装飾、内部リンク、外部リンクも含まれます。

コンテンツSEOは継続して高い効果が見込めるため、スタートアップ企業や集客にコストをかけられない会社、中長期的な施策に取り組める会社におすすめの手法と言えるでしょう。

ただし、以下のようなデメリットもあります。

・成果が出るまでに時間がかかる

・継続して作業し続ける必要がある

・やり方が間違っていれば効果が出ない可能性がある

テクニカルSEO

テクニカルSEOとは、サイトの内部構造を最適化することで検索エンジンにサイトの内容を伝える、検索エンジンに向けて行われる手法です。

具体的には、以下のような施策が行われます。

・URLの正規化

・モバイル対応

・表示速度の改善

・階層構造化

・タイトルや見出しにキーワードを含める

・ディスクリプション設定

・見出しタグの最適化

・重複コンテンツの解消

記事の内容に関する施策であるコンテンツSEOと比べると、テクニカルSEOではサイトの構造に関する施策が多いです。

作業を定型化しやすい作業が多く、効果が分かりやすい施策となっています。

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外部対策

外部対策とは、自社WEBサイトに手を加えるのではなく、外部サイトや第三者からの評価を高めることで、自社WEBサイトの評価を高める施策です。内部対策との違いは、外部からの評価を意識するか、検索者を意識するかです。

Googleは、WEBサイトの価値を判断する指標として、外部サイトからのリンクとサイテーションといった第三者からの評価も採用しています。外部サイトからのリンクが多いサイトは、Googleから高く評価される傾向にあります。

ただし、外部サイトからのリンクやサイテーションを獲得することは、外部対策の手法ではありません。

あくまでのWEBサイトが外部から高い評価を受け、「自分のサイトで紹介したい」、「周りの人に教えたい」と思わせることが、外部対策の手法です。外部リンクやサイテーションの獲得は、外部対策を行った結果として発生する現象にすぎません。

Googleは外部リンクやサイテーションの数だけでWEBサイトの価値を判断しているわけではないので、外部リンクやサイテーションの獲得だけを目指すのは効果的とはいえないでしょう。

外部リンクを購入したり、サテライトサイトからリンクを貼ったりすることで外部からの評価を偽装すると、Googleからペナルティを受ける可能性があります。

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SEO対策の流れ

SEO対策は以下の流れで進めていきます。

・キーワード選定

・ページ制作・運用

・順位計測・確認・リライト

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キーワード選定

キーワード選定とは、自社のWEBサイトに訪れてほしいターゲットが検索しそうなキーワードを調査し、ターゲットキーワードとして認定していくプロセスです。

検索キーワードからユーザーの検索意図やニーズを把握し、記事で上位表示を目指すキーワードを選定します。

■キーワードは、以下のようにさまざまな種類があります。

・単体キーワード
・ロングテールキーワード(複合キーワード)
・ビッグキーワード
・スモールキーワード
・ミドルキーワード


■キーワード選定は以下の手順で行います。

▼ ツールを使ってキーワードをリストアップ

▼ キーワードを調査する

▼ キーワードを絞り込む

キーワード選定で重視する必要があるのは、キーワードの難易度です。

キーワードの難易度は、競合記事の多さや競合サイトのドメインパワーなどから総合的に判断されます。

人気のあるキーワードは競合サイトも同じように上位表示を狙っているので、サイト内のコンテンツを充実させなければ、上位表示されるまでに時間がかかってしまうかもしれません。

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ページ制作・運用

選定したキーワードの検索意図を確認し、検索意図を満たすページを作成します。

検索意図とは、検索者がキーワードを使用して検索するときの意図・目的です。検索意図を満たすページを作成することで記事がインデックスされ、上位表示されやすくなります。

記事を制作する上で意識しておくべきポイントは、以下の通りです。

・タイトル・見出しにキーワードを含める

・結論から先に書く

・誰が読んでも分かるような表現にする

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順位計測・確認・リライト

記事を制作しただけでは、WEBサイトを作成したときの目的や目標が達成できたのか分かりません。

それぞれの記事がどんなキーワードでインデックスされているのか、検索順位はどのくらいなのかを確認する必要があります。また、記事がクリックされているのはどんなキーワードなのか、どのくらいクリックされているのかも重要な指標です。

計画していたキーワードで上位表示できていなかったり、上位表示できていても記事がクリックされていなかったりする場合には、記事をリライトして改善するようにしましょう。

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SEO対策のチェックポイント【内部対策編】

内部対策では以下のようなポイントを押さえて取り組む必要があります。

・title、descriptionの最適化

・URL構造の最適化

・サイト内リンクの最適化

・Googlebot制御

・コンテンツの質・量

・コンテンツの最適化

しかし、すべてのポイントを確認し、対策を進めるのは大変な作業です。

まずは下記のチェックポイントから内部対策としてできていることとできていないことをチェックし、作業の優先順位を決めて作業を進めましょう。

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【内部対策】チェック項目

1title、descriptionはユニークになっているか?
2titleにキーワードが含まれているか?
3<meta description> はクリックを促す文言になっているか?
4<meta keywords>はページ内容を端的に表すキーワードが設定されているか?
5ページ内容を表す分かりやすいURLになっているか?
6URLの文字列は長すぎないか?
7URLはすべてのページでユニークになっているか?
8URLは正規化されているか?
9URLの永続化は保たれているか?
10動的URLは静的化されているか?
11URLは階層化されているか?
12ページネーションを適切に設定しているか?
13アンカーテキストはリンク先の内容や動作を推測できる文言か?
14上層、同一階層、下層へのリンクは配置されているか?
15ナビゲーションは、ユーザーと検索エンジンにとって分かりやすいか?
16パンくずリストが適切に設置されているか?
17メインコンテンツから関連するページにリンクが貼られているか?
18リンクは検索エンジンが認識しやすい形式か?
19サイト内リンクのURLは統一されているか?
20HTMLサイトマップは用意されているか?
21リンク切れは存在していないか?
22404エラーページが用意されているか?
23インデックスが不要なページにはnoindex/nofollowを付与しているか?
24robots.txtは適切に設定しているか?
25XMLサイトマップは用意されているか?
26JavaScript、CSS、画像ファイルをブロックしていないか?
27コンテンツはターゲットユーザーのニーズを満たしているか?
281ページ1テーマになっているか?
29コンテンツは新鮮か?
30コンテンツに独自性があるか?
31コンテンツに網羅性があるか?
32サイト全体で情報の網羅性を担保しているか?
33シーズナルコンテンツを用意しているか?
34ユーザーにとって見やすいUIであるか?
35コンテンツを構成する要素は検索エンジンが処理しやすいプレーンテキストが中心か?
36重要なコンテンツはページ上部に配置されているか?
37カテゴリは最適か?
38カテゴリページ(一覧ページ)に独自の内容が存在しているか?
39画像には適切なファイル名・alt属性が付けられているか?
40構造化マークアップにより著者・所有者情報を伝えているか?
41HTMLソースは文法定義に沿って記述されているか?
42機種依存文字を使用していないか?
43価値の低いコンテンツが存在していないか?
44隠しテキストや隠しリンクは存在していないか?
45クローキングを行っていないか?
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SEO対策のチェックポイント【外部対策編】

下記のチェックポイントから外部対策としてできていることとできていないことをチェックし、作業の優先順位を決めて作業を進めましょう。

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【外部対策】チェック項目

1自社のサイテーションを高めた上で、コーポレートサイトからリンクを受けているか?
2サテライトサイトは本サイトとは異なるユーザーニーズに応えているか?
3他のサイトからリンクをもらえる記事を作成しているか?
4OGPはページごとに適切に設定されているか?
5適切な位置にSNSのシェアボタンが設置されているか?
6ソーシャルメディアポリシーを掲載しているか?
7質の低い外部リンクを受けていないか?
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SEO対策のチェックポイント【ユーザーフレンドリー編】

下記のチェックポイントからユーザーフレンドリーなWEBサイトになっているかをチェックし、作業の優先順位を決めて作業を進めましょう。

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【ユーザーフレンドリー】チェック項目

1通信量を削減しているか?
2通信回数を削減しているか?
3通信距離を短くしているか?
4レンダリング速度を高速化できているか?
5HTTP/2を採用しているか?
6Resource Hintsを利用してリソースを事前取得しているか?
7キャッシュを活用しているか?
8PageSpeed を導入しているか?
9モバイル用ページが存在しているか?
10動的な配信を採用時に適切なVary HTTPヘッダーを設定しているか?
11デバイス別のURLで配信する場合、適切なアノテーションタグとリダイレクト設定をしているか?
12再生できないコンテンツを保持していないか?
13モバイルフレンドリーなUIになっているか?
14HTTPSを利用しサイトのセキュリティを高めているか?
15[手動による対策]でメッセージは届いていないか?
16[HTMLの改善]で title、descriptionの問題が検出されていないか?
17[Accelerated Mobile Pages]でエラーがないか?
18[サイトへのリンク]におかしなリンクは存在していないか?
19[モバイルユーザビリティ]に問題はないか?
20適切にクロールできているか?
21[robots.txtテスター]でエラーが発生していないか?
22[サイトマップ]で全コンテンツが適切に認識されているか?
23[URLパラメータ]でインデックスすべきページをクロール対象外にしていないか?
24[セキュリティの問題]でサイトコンテンツからセキュリティの問題が検出されていないか?
25エラーやインデックス除外が発生していないか?
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SEO対策の効果測定方法

SEO対策の効果は以下のツールで測定できます。

・Google Analytics

・Google Search Console

どちらもGoogleが提供しているツールで、無料で利用できます。

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Google Analytics

Google Analytics(グーグル アナリティクス)は、登録したサイトに関する様々なデータを計測できるツールです。Googleがツールを提供しており、無料で利用できます。

Google Analyticsを導入する手順は以下の通りです。


STEP1. Google Analyticsのページにログイン
STEP2. 登録画面のページで、ウェブサイト→Universal Analyticsと進む
STEP3. アカウントの設定画面でアカウント登録
STEP4. トラッキングIDを取得
STEP5. トラッキングコードをWEBサイトに設置


■Google AnalyticsでSEO対策の効果を測定する場合は、画面左に表示されている下記の項目を確認します。

・ユーザー

・集客

・行動

■「ユーザー」では、下記の情報が数値とグラフで確認できます。

・訪問数

・ユーザー数

・ページビュー数

・訪問別ページビュー

・訪問時の平均滞在時間

・直帰率

・ユーザー層(性別・年齢・地域)

・使用ブラウザ・使用デバイス

■「集客」では、下記の情報が数値とグラフで確認できます。

・自然検索(Organic Search)

・リンク元がないアクセス(Direct)

・検索エンジンやSNS以外からのアクセス(Referral)

・SNSからのアクセス(Social)

・リスティング広告などをクリックしてアクセス(Paid Search)

・バナー広告をクリックしてアクセス(Display)

・その他(Other)

■「行動」では、下記の情報が数値とグラフで確認できます。

・WEBページ内のページPV数やセッション数

・訪問したユーザーが離脱したページ

・離脱率

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Google Search Console

Google Search Console(グーグルサーチコンソール)は、WEBサイトのパフォーマンスの管理・監視ができるツールです。Googleがツールを提供しており、無料で利用できます。

Google Search ConsoleでSEO対策の効果を測定する場合は、画面左の「検索パフォーマンス」機能を利用します。

「検索パフォーマンス」は、過去にWEBサイトを訪問したユーザーの流入情報が確認できる機能です。

■「検索パフォーマンス」では、サイト全体・検索クエリ別・ページ別に以下のような情報が確認できます。

・合計クリック数

・合計表示回数

・平均CTR

・平均掲載順位

■他にも以下のような情報が確認できます。

・国:どの国から訪問したのか

・デバイス:どんなデバイスでページを閲覧したのか

・検索での見え方:検索タイプごとの検索データ

・日付:期間ごとの検索データ

■特定のページがどんな検索クエリで訪問されているかを確認する手順は以下の通りです。

▼ 「検索パフォーマンス」をクリック

▼ 「ページ」をクリック

▼ 確認したいページのURLをクリック

▼「クエリ」をクリック

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まとめ

SEO対策を成功させる為には、Googleの考え方を深く理解する事が大切です。

Googleの「ユーザーファースト」の理論は基本的に変わる事はありませんが、検索アルゴリズムは「ユーザーにより理想な検索結果」を提供する為に、今後も頻繁に改善を加えると考えられます。

弊社、オルグロー株式会社のSEO対策サービス「ホワイトリンク」は、Googleアップデートに左右されず、いち早く最新のアップデートに対応した施策を行っています。

SEO対策でお悩みの方は、ぜひ一度お問い合わせください。SEO経験豊富なスタッフが貴社WEBサイトの課題を分析し、ご提案いたします。

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この記事を書いたライター

SEO施策部

SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。
サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超の塩田英司のノウハウをSEOサービスに反映し、2000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。

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