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SEO対策 2024/02/02

サイトリニューアルでSEO上、注意するポイントを解説

サイトリニューアルでSEO上、注意するポイントを解説のサムネイル画像です

サイトリニューアル時のSEO対策でお困りの方は多いのではないでしょうか。「リニューアル時もSEOを考える必要があるのは分かるけど、具体的にどうしたら良いのか分からない」こんなお悩みがある方は、ぜひこの記事をお読みください。今回は、サイトリニューアル時に考慮すべきSEOの観点と具体的な施策について解説します。

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サイトリニューアルでSEO上、注意するポイント

サイトリニューアルをおこなう際は、SEOの評価を考慮して元のコンテンツを減らさない、titleや見出しのタグを削除しない、URLを変更する場合はリダイレクトをかける、など検索順位を下げないために注意するポイントがいくつかあります。

▼ 具体的な項目は、以下になります。

  • title・description・見出しを変更または削除していないか
  • コンテンツ(テキスト)を大幅に変更・削除していないか
  • 「robots.txt」で検索エンジンのクローラーを拒否していないか
  • 「noindex」で検索エンジンへの登録を拒否していないか
  • PCページとモバイルページでコンテンツに差異がないか
  • ページを大幅に削除していないか
  • XMLサイトマップの送信漏れ・修正漏れがないか
  • モバイルフレンドリー対応になっているか(エラーが出ていないか)
  • CWVの評価が下がっていないか
  • サイト内の技術的エラーがないか
  • URLの正規化が行われているか

ひとつずつ解説します。

1-1

title・description・見出しを変更または削除していないか

サイトリニューアル時にドメイン変更やディレクトリの変更、CMSの変更をおこなった場合、元々設定していたtitleタグ・meta descriptionタグ・見出しタグの設定が変更や削除されてしまうことがあります。

titleタグや見出しは検索エンジンがページの内容を理解する上で参考にするため、設定されていたキーワードが削除されると、検索エンジンがページの内容を正確に理解する事が出来なくなるため検索順位が低下します。

よくあるケースとして、

  • CMSの仕様によってtitleタグを自由に設定出来ない
  • CMSの仕様によって特定のページのtitleタグがその他のページにも自動的に反映される
  • ECサイトのカートシステムで商品名がそのままtitleタグとして設定される

など、CMSに起因して発生する事が多いです。

また、サイトリニューアルでページを新しく追加する場合も

  • 追加されたページにtitleタグが設定されていない
  • サイト内で同じtitleが設定されているURLが複数存在する

上記のケースが多く見受けられます。

リニューアル前に、titleタグの設定がページ単位で自由に設定出来るCMSかどうかを事前に確認しておきましょう。

1-2

コンテンツ(テキスト)を大幅に変更・削除していないか

サイトリニューアル時にページのコンテンツを削減すると、ページの評価が下がる可能性があります。

テキストコンテンツは、検索エンジンがページの内容を理解し、関連するキーワードに対してランク付けするための重要な要素です。そのため、リニューアルを機にテキスト量を減らしたり、テキストを画像化することでSEO評価が低下する可能性があります。

ページ内容をより視覚的に魅力的にするため、画像やインフォグラフィックの使用は有効ですが、元のテキストはできるだけ維持した状態で画像を作成するなど工夫が必要です。また、デザインの都合でテキスト量を減らす必要がある場合は、タブやアコーディオンを使用してテキストを隠すなどのテクニックが有効です。

サイトリニューアルの際は、デザインとSEOのバランスを考慮し、テキストコンテンツを維持しつつ、ユーザーにとって魅力的で分かりやすいページ構成を目指すことが重要です。

1-3

「robots.txt」で検索エンジンのクローラーを拒否していないか

リニューアルしたサイトを公開後、中々検索エンジンにインデックスされない場合やインデックスが外れた場合は、robots.txtの設定でクローラーを拒否していないか確認しましょう。

リニューアル時は、開発中またはテスト環境のサイトを検索結果に表示させないために、robots.txtのdisallowで検索エンジンのクローラーを拒否します。

サイトを本番環境に移行する際に、管理者がdisallowの設定を解除し忘れた場合は、クローラーがページを読み込めないため検索結果にインデックスされません。

robots.txtがGoogleのクローラーを拒否しているかどうかを確認するには、以下の手順でおこないます。

  1. サーチコンソールにログイン
  2. メニューから「設定」をクリック
  3. 「robts.txt」を選択し表示されたファイルをクリック

robts.txtファイルの中身が表示されるので、disallowが設定されているかどうか確認しましょう。尚、robots.txtファイルの編集方法や設定については、別記事で詳しく解説しています。

1-4

「noindex」で検索エンジンへの登録を拒否していないか

robots.txtと同様、公開したくないページに対してはnoindexを設定することもあります。noindexとは、検索エンジンに「このページはインデックスしない」と伝えるためのタグのため、サイト公開後にnoindexの設定を削除しないとインデックスされません。

検索結果に公開したくないコンテンツの場合はそのままでも問題ありませんが、検索結果で上位表示を狙うためのコンテンツからはnoindexを外すようにしましょう。

noindexが設定されているかどうかを確認する手順は、以下になります。

  1. サーチコンソールにログイン
  2. 左側メニュー「インデックス作成」の「ページ」を選択する
  3. 「ページがインデックスに登録されなかった理由」の中の「noindexタグによって除外されました」を選択

noidexタグが設定されているURLが一覧で表示されます。

尚、noidexタグの設定については別記事で詳しく解説しています。

1-5

PCページとモバイルページでコンテンツに差異がないか

PCページとモバイルページで、コンテンツに差異がないかを確認しましょう。検索エンジンはモバイルファーストインデックスを採用しているため、モバイルページのコンテンツが検索結果に大きく影響します。

例えば、PCページには豊富なコンテンツがあるが、モバイルページでは削減されている場合、検索エンジンはモバイルページの限られた情報を基にランキングを決定するためサイトの評価が低下する可能性があります。

おすすめはレスポンシブデザインを採用する事です。レスポンシブデザインはGoogleが推奨する方法で、デバイスの画面サイズに応じてレイアウトが変化するものの、コンテンツ自体は一貫して保たれるため、どのデバイスからアクセスしても同じコンテンツを表示することができます。

1-6

ページを大幅に削除していないか

ページを大幅に削除した場合は、サイト全体のSEO評価に影響を及ぼす可能性があります。ページ削除の理由としては、ページ同士の統合、コンテンツの古さや関連性の欠如、サイトの再構築やリブランディングなどが考えられます。

サイト内にある低品質なページの削除であれば問題ありませんが、検索エンジンから評価されていたページを削除すると以下の問題が発生する可能性があります。

  • WEBサイトへの流入数の減少
  • 関連ページが減少する事で、専門性の低下による順位の下落
  • 被リンクを獲得してページを削除する事でサイトの権威性・信頼性の低下による順位の下落

そのため、既存ページの削除は慎重におこなう必要があります。どうしても削除する必要がある場合は、削除したページから類似するページ、もしくはトップページへリダイレクトを設定しましょう。

1-7

XMLサイトマップの送信漏れ・修正漏れがないか

XMLサイトマップの送信忘れも、リニューアル後にチェックしておきたいポイントです。XMLサイトマップはクロールして欲しいURLのを検索エンジンに伝えるためファイルです。

そのため、以下のようなケースではXMLサイトマップの送信が有効です。

  • リニューアル時に新しいページが追加された
  • ページの構造が変わった(URLの変更を含むサイト構造の変更)
  • ドメインを変更した

このようなケースでXMLサイトマップを送信すれば、検索エンジンに認識されるまでの期間を短縮できます。少しでも早く上位表示するためにも、XMLサイトマップの送信漏れがないか確認しておきましょう。

XMLサイトマップの作成方法と送信方法については、別の記事で詳しく解説しています。

1-8

モバイルフレンドリー対応になっているか(エラーが出ていないか)

モバイルフレンドリーへの対応も、リニューアル後に確認しておくべきポイントです。モバイルフレンドリーとは、スマートフォンでの表示に合わせてサイトの見た目を最適化することです。

ボタンの間隔が近すぎてタップしづらいなど、モバイルデバイスの操作性が悪い場合はインデックスされない可能性があります。

▼ モバイルページフレンドリーにするための条件は、主に以下になります。

  • スマートフォンで見やすいフォントサイズ
  • スマートフォンでタップしやすいボタンの間隔調整
  • ビューポートの設定

▼ モバイルフレンドリーなサイトかどうかを確認するには、以下の手順でおこないます。

  1. lighthouseをGoogle chromeにインストール
  2. 対象ページを開いて拡張機能をオン
  3. 上部メニューにある「SEO」をクリック

問題がある場合は、一覧の中に表示されます。

リニューアル時に、モバイルページがモバイルフレンドリー対応してあるか確認しましょう。

1-9

CWVの評価が下がっていないか

サイトリニューアルの際には、コアウェブバイタル(Core Web Vitals、略してCWV)の評価が下がっていないかを確認しましょう。コアウェブバイタルは、WEBページのユーザーエクスペリエンスの質を測定するためのGoogleの指標であり、ロード時間、インタラクティビティ、視覚的安定性などを含みます。

例えば、新しいデザインが重い画像やスクリプトを多用している場合、ページのローディング速度が低下する可能性があります。また、新しいレイアウトやナビゲーションの変更によって、ユーザーのインタラクティビティが低下することも考えられます。

CWVの評価が下がっている場合は、検索ランキングにも影響を及ぼす可能性があります。そのため、評価が低下している原因を特定し、画像の最適化、不要なJavaScriptの削減などをおこない、ページのパフォーマンスを向上させる必要があります。

1-10

サイト内の技術的エラーがないか

サイト内の技術的エラーがないかも、重要なチェックポイントのひとつです。

具体的には、以下のエラーが発生していないかを確認しておきましょう。

  • httpsからhttpへの内部リンクが存在する
  • canonicalで正規指定されていないページ301リダイレクト元のページがxmlサイトマップに設定されている
  • リンク切れページが存在する
  • どのページからもリンクがないページが存在する
  • スラッシュが2つあるURLが存在する
  • titleタグが2つあるページが存在する
  • リダイレクトをメタリフレッシュでおこなっている

など、これらのエラーが発生すると、検索エンジンの評価を正しく受けられません。リニューアル後には、技術的エラーが発生していないかをよく確認しておきましょう。

1-11

URLの正規化が行われているか

URLの構造によっては、「URLのwwwあり・なし」「http・https」といった違いがあります。そのため、どちらのURLでアクセスされた場合でも、同一のURLに転送されるように「URLの正規化」が行われているかを確認します。

「URLの正規化」をしないと、良質なコンテンツを用意しても、複数の異なるURLで同一のページを閲覧できる状態となってしまい、場合によっては重複コンテンツとみなされてしまうリスクがあります。

また、上記以外にも以下のような問題が発生する可能性があります。

  • URLが複数あるため被リンク先が分散する
  • 大規模サイトの場合はクロール対象ページが増えるためクロールバジェットに悪影響がある
  • ユーザーが混乱する可能性がある

これを防ぐには、301リダイレクトを使ってURLを正規化します。リニューアル時に忘れずにやっておきましょう。

URL正規化の方法については、別記事で解説しています。

2

ドメイン・URL変更を伴うリニューアルでSEO上、注意する点

サイトリニューアルでドメインやURLの変更をおこなった場合は、旧サイトの評価を新しいサイトへ移行する事で、検索順位の変動を最小限に抑える事ができます。

▼ SEO効果を維持するために、以下をおこないます。

内容説明重要度
301リダイレクトの設定旧ドメインの各ページから新ドメインの対応するページへ
301リダイレクトを設定します。
Google Search Consoleの設定新ドメインをGoogle Search Consoleに追加し所有権を確認します。
旧ドメインから新ドメインへの移行通知をおこないます。
内部リンクの更新サイト内のすべての内部リンクを新しいドメインのURLに更新します。
また、リンク切れがないかを確認し修正します。
外部リンクの更新外部サイトにあるリンクの更新をリクエストします。
サイト運営者に可能な限り新URLへの貼り替え依頼をおこないます。


それぞれ解説します。

2-1

新しいURLに301リダイレクトで転送する

サイトリニューアルでURLが変更される場合、古いURLから新しいURLへ301リダイレクトの設定をおこないます。301リダイレクトを使用することで、ユーザーや検索エンジンを旧URLから新しいURLへ自動的に転送します。

通常ドメインの変更をおこなった場合、旧URLで獲得した被リンクの評価はなくなり、新しいドメインのSEO評価は0からのスタートとなります。

ただし、301リダイレクトをおこなうと、旧URLで獲得していたキーワードのランキングとリンクジュース(被リンクの評価)を新しいURLに引き継ぐため、サイトのSEO評価を維持する事ができます。

また、サイト訪問者が旧URLやブックマークからアクセスした場合でも、新しいぺージに自動で転送され、たどり着けるようになります。そのため、URL変更時の301リダイレクトはSEO対策上必須となります。最低でも180日以上はリダイレクトを維持しましょう。

301リダイレクトの設定方法については、別記事で詳しく解説しています。

2-2

Google Search Consoleへ新しいドメインの通知をおこなう

サイトのドメインを変更した場合は、Googleサーチコンソールに新しいドメインの通知をおこないましょう。

新しいドメインへの移行をGoogle Search Consoleに通知することで、Googleに対してWEBサイトのURLが変更された事を速やかに伝えることができるため、リニューアル以前のサイト評価を引継ぎつつ、掲載順位への影響を極力減らすことできます。

▼ Google Search Consoleに、新しいドメインを通知する手順は以下の通りです。

  1. 元のホームページから新しいホームページに対する301リダイレクトを実装する
  2. サーチコンソールにログインします。
  3. メニューの「設定」から「アドレス変更」を選択
  4. プルダウンから新しいサイトを選択します。
  5. 「他のサイトがこのサイトに移転しています」というメッセージを確認する。

尚、新しいドメインの通知をおこなうには、旧URLと新URLどちらも同じアカウントでGoogle Search Consoleに登録しておく必要があります。

2-3

サイト内部のURLを新しいURLに書き換える

サイト内に内部リンクを設置していた場合、そのURLを新しいURLに置き換える作業が必要です。リニューアルによってURLが変更された場合、古いURLへの内部リンクがそのままになっていると、リンクをクリックしたユーザーには404エラーページが表示され目的のページに移動できません。

前述した、301リダイレクトの設定をおこなっていれば自動で新しいURLへ転送される問題はありませんが、リダイレクトは一度別のページを挟んだ上で転送する特性上、ページが表示されるまでの時間が長くなります。

ユーザビリティを考えるのであれば、極力短い時間でページを遷移できるように設定しておくのが望ましいでしょう。

コンテンツが数多くあるサイトの場合、内部リンクの修正は骨が折れる作業です。しかし可能な限り、古いURLは新しいURLに置き換えるようにしましょう。

2-4

外部サイトに掲載されているリンクの更新連絡をおこなう

ドメインの変更があった場合は、被リンクのURLも変更しましょう。301リダイレクトを設定しておけばSEOの評価は新しいサイトへ転送されるためそこまで気にする必要はありません。

ただし最低限、自社で運用する別のサイトやSNSに記載しているURLは新しいURLに変更して、直接新しいサイトに飛べるようにするべきです。また、リンクを掲載してくれている外部サイトの運営者と連絡が取れるのであれば新しいURLに変更依頼をしておきましょう。

3

リニューアルで順位が下がった原因を特定する調査項目

サイトリニューアル後に検索順位が下がってしまった場合は、以下の調査項目を1つ1つ確認をして検索順位が下がった原因を特定し改善しましょう。

また、リニューアル中の場合も担当者やリニューアルの依頼先に調査項目を確認してもらい、リニューアル完了後に順位が下がる事がないようにしてください。

【コンテンツの問題】

項目チェックポイント重要度
テキストが画像に置き換わっているテキストコンテンツが適切にテキストとして
提供されているか確認
★★★
テキストが大幅に削減されているページ上のテキストが過度に削減されていないか確認★★★
テキストが大きく変更されているページ上のテキストが大幅に変更されていないか確認★★★
コンテンツの重複ページ間でコンテンツが重複していないか確認★★
他社のコンテンツと類似している独自性を保ち、他社のコンテンツとの類似性を確認★★
旧サイトをそのまま残している旧サイトとコンテンツの重複を確認★★


【技術的な問題】

項目チェックポイント重要度
noindexタグでインデックスを
拒否している
インデックス対象のページが適切に設定されているか確認★★★
robots.txtでクロールを拒否しているクロールが必要なページが拒否されていないか確認★★★
海外からのIPアドレスを拒否している海外からのトラフィックを拒否していないか確認★★★
リダイレクト設定301リダイレクトが適切に設定されているか確認★★★
リダイレクト先が
トップページになっている
リダイレクト先が適切であるか確認★★
リダイレクト設定の短期間での削除リダイレクト設定が短期間で削除されていないか確認★★
ソフト404の発生ソフト404エラーが発生していないか確認
ページの読み込み速度ページ読み込み速度が適切か確認
モバイルフレンドリーモバイルフレンドリーなデザインが適用されているか確認★★
URLの正規化URLが正しく正規化されているか確認
XMLサイトマップサイトマップが正しく設定・送信されているか確認
サーチコンソール上のクロールエラーサーチコンソールに表示されるクロールエラーを確認★★★
サイトのSSL化サイトがSSL化されているか確認★★★


【titleタグ・hタグの問題】

項目チェックポイント重要度
タイトルタグ不備タイトルタグが適切に設定されているか確認★★★
タイトルタグが削除されているタイトルタグが削除されていないか確認★★★
タイトルタグにキーワード不足タイトルタグにページの内容を表すキーワードが
含まれているか確認
★★★
見出しタグ不備見出しタグが適切に設定されているか確認★★
見出しタグが削除されている見出しタグが削除されていないか確認
見出しタグが大幅に変更されている見出しタグが大幅に変更されていないか確認★★
内部リンク不足関連するページへの内部リンクが適切に
設定されているか確認
★★
主要なページへの内部リンク減少主要なページへの内部リンクが減少していないか確認★★
4

SEOの観点からリニューアルを検討すべきタイミング

▼ SEOを考慮したリニューアルを検討するタイミングは以下の通りです。

  • サイト全体のコンテンツがユーザーの検索意図を満たしていない場合
  • サイトの仕様でテクニカルなSEO施策が実行できない場合
  • UI/UXに問題がありユーザビリティに問題がある場合

現在のサイトに問題がある場合は、リニューアルを検討すると良いでしょう。SEOを意識してリニューアルをおこなえば、検索順位やアクセス・CVなどの再生を図れます。

4-1

サイト全体のコンテンツがユーザーの検索意図を満たしていない場合

サイト全体のコンテンツがユーザーの検索意図を満たしていない場合は、リニューアルを検討すべきタイミングとなります。

ユーザーの検索意図を満たすことは、SEOの大前提です。しかし、企業運営の事情で検索意図とは関係のないコンテンツが増えてしまうケースは珍しくありません。

よくある例は以下の通りです。

  • 企業の方針で不要なコンテンツが増えた
  • 記事を量産することがいつの間にか目的となってしまった
  • 事業の方向性が変わった

こうした状況にある場合、記事のリライトをおこなっても検索順位を改善するのは難しいでしょう。サイト全体のリニューアルをおこなって、ユーザーの検索意図を満たせるよう再設計することが大切です。

4-2

サイトの仕様でテクニカルなSEO施策が実行できない場合

サイトの仕様上の問題でテクニカルなSEO施策が実行できない場合も、サイトリニューアルを検討しましょう。

現在は多くのWEBサイトがCMSを利用してサイトを作成していますが、以下のような問題がある場合はCMSの乗り換えを含めたリニューアルを検討しましょう。

  • パンくずリストの設定ができない
  • ページごとに個別のtitleタグやDescriptionタグの設定が出来ない
  • レスポンシブデザインに対応していない
  • コンテンツごとにURLが切り替わらない
  • 動的ページに個別のtitleタグが設定できない
  • 記事ページを作成出来ない

特にページのクロールやインデックスに関連する問題、titleタグに関連する問題は検索順位に大きく影響するため早期に改善が必要です。

4-3

UI/UXに問題がありユーザビリティに問題がある場合

UI/UXに問題がある場合も、サイトリニューアルを検討すべきタイミングとなります。ユーザビリティを上げるためには、UI/UXを意識したサイト設計が必須です。

UIとUXは、それぞれ以下のように捉えておくと分かりやすいでしょう。

UI見た目の分かりやすさ
UX機能の使いやすさ


広告を入れすぎたり、不要な機能を搭載していたりするとUI/UXを阻害する原因となります。

特に、以下のような状態になってしまっている場合は改善が必要です。

  • テキストが見づらい・読みにくい
  • タップできる要素が分かりづらい
  • 不要な機能が多い
  • CTAの設置場所が分かりづらい

UI/UXに問題があると、ユーザビリティにも悪影響を及ぼします。このような欠陥があるものの、簡単に改善できない状況のときはサイトリニューアルで一新するのもひとつの手です。

5

まとめ

サイトリニューアル時におこなう、サイトの構造変更やコンテンツの変更、技術的な変更などはSEOに大きく影響します。また、SEO要件を満たさない状態でリニューアルをおこなった場合、公開後に順位が大きく低下する可能性があります。

そのため、リニューアルをおこなう際は、社内や、リニューアルを委託する会社にSEOの知見があるかどうかを確認して進める必要があります。SEOの知見が無い場合は信頼出来るSEO会社やSEOコンサルに入ってもらい、SEOを考慮したリニューアルをおこないましょう。

尚、弊社が提供するホワイトリンクサービスでは多くのリニューアルSEOのコンサルティングをおこなってきた実績がございます。「リニューアル後に順位が下がった」「SEOを考慮したリニューアルがしたい」「SEOの監修をして欲しい」場合は、お問合せください。

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この記事を書いたライター

SEO施策部

SEMを軸にSEOの施策を行うオルグロー内の一部署。 サイト構築段階からのSEO要件のチェックやコンテンツ作成やサイト設計までを一貫して行う。社内でもひときわ豊富な知見を有する。またSEO歴15年超のノウハウをSEOサービスに反映し、3,000社を超える個人事業主から中堅企業までの幅広い顧客層に向けてビジネス規模にあった施策を提供し続けている。

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